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三人三様

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 未来のその時に感じた時というのは、
「何か月経っていたのか?」
 という感覚に、
「半年くらいなのか?」
 それとも、
「一年は経過していないと思うが」
 と、一瞬にして、いろいろ思い浮かんだような気がした。
 この感覚というのは、まるで、
「夢を見ている」
 という時に似ている。
 夢を見る時というのは、いろいろなことを言われるが、それも無理もないことで、自分が感じることが、どれほどのことなのか、考えさせられるというものであった。
 そんな夢というのは、
「目が覚める前の、数秒で見るものだ」
 という、
「よく言われていることで、頭の中に、神話のように感じさせる感覚が、まず最初に考えさせられるものであった」
 ということだ。
 そして、次に思うのが、
「夢というのは、怖い夢ほど、覚えている」
 ということであった。
 怖い夢というのは、印象に深いのは分かってることであり、その夢が、
「夢という形で、思い出せた」
 ということだと考えると、
「夢を見る時というのは、怖い夢しかないのかも知れない」
 とも思えるが、逆に、印象が深いだけに、
「覚えているという感覚が、怖い夢に集中するだけで、実際に、目が覚めると、覚えているのが、怖い夢だというだけで、楽しい夢も見ているのだが、覚えきれていない」
 という、一種の、
「都合のいいのが夢だ」
 といえるのかも知れない。
 だから、夢というのは、
「実は毎回の睡眠で、必ず見るものであり、覚えていない夢がそれだけ多いというのは、基本的に、怖くない夢を見ることが多い」
 ということになるのかも知れない。
 覚えている夢が、印象に深いということであれば、何かの感覚が、自分の中に同調することで感覚がマヒしてしまい、すべてが、夢の中だけで完結するということになり、だから、覚えていないという、
「覚える必要のないこと」
 ということで、都合よく忘れているともいえるだろう。
 それを考えると、
「夢というものを使って、SF小説を書けないだろうか?」
 と、思った。
 しかし、それを考えたのは、坂口のようで、坂口は、その時の心境を、
「夢を使う」
 という発想を思い浮かべたのは、
「大迫だったんだよな」
 ということを感じていたのだという。
 それが、
「俺の夢の中に大迫が出てきて、俺にいうのさ、それが、SF小説って、いくらでも、話題が埋まっているような気がするんだ。俺が書ければいいんだけど、できないから、坂口さん、書いてみてよ」
 ということであった。
 坂口は、それを夢の中で聞いたということで、目が覚めるにしたがって、その時の、小説のヒントが、頭の中に浮かんできたのだった。
 そして、無意識に、机の上にあるメモを取って、目覚めの間に、思い浮かんできたことを、紙に書き写していた。
 完全に目が覚めた時、
「何かの暗号のようなものを、殴り書きしているようだ」
 と思えたのだが、そのうちの一つが、解読できると、次第に、内容が固まってくるのだった。
 時系列になっているということであったが、その内容を結びつぃけて考えてみると、
「どうやら、その夢の内容というのは、
「夢を共有できるか?」
 ということに対しての発想のようだった。
「自分が、相手の夢の中に出演している」
 という発想であるのか、あるいは、
「相手が自分の夢に出演してくるのか」
 ということである、
 だから、お互いに夢の中では、
「自分が主人公だ」
 と思っている。
 普通であれば、
「自分が主人公だ」
 などという発想が生まれるはずがない。
 もし、その発想が生まれたのだとすれば、それは、
「自分が、人の夢に入り込んでいるのか?」
 それとも、
「自分の夢に誰かが入り込んできているのか?」
 と考えさせられる。
 だから、生まれてきたその発想というのは、
「夢の共有」
 というものであった。
「夢」
 という発想を、SF小説として考えるのか、それを考えると、
「夢というのは、曖昧なものであり、ジャンルとして、いくつかに分かれることもあるだろう」
 というものであった。
 特に、曖昧という発想と、
「幅の広さ」
 とを考えると、その正反対性ということを考えると、
「幅が広がれば広がるほど、薄くなっていく」
 というものであった。
 そして、薄くなればなるほど、仲が透けて見えるようで、
「破ける」
 というところまではいくわけではないが、その発想が、自分の中で、いかに繋がれるかということを考えるのだ。
「いかにも、破けそうに見えているのだが、その分、薄く透けて見える。その正体がどこからくるものか?」
 ということを考えると、
「その正体が、曖昧であればあるほど、都合よく感じさせるものだ」
 といえるのではないだろうか>
 都合のいいという発想が、
「夢の共有」
 という発想に結びつける。
 だから、
「遊び」
 という言葉を聞いて、
「どこまでが、自分で考えたことなのだろうか?」
 と感じた。
 自分であれば、
「風俗に最近行ったとはいえ、最初から知らないことを思い浮かべることはできないとしても、それを夢のせいという感覚はなかったに違いない」
 と思うのだった。
 そして、自分が結局見たはずの夢の都合のよさは、
「俺が、見てみたい」
 と思ったことは、今までであれば、夢に出てきた気がすると思うからだ。
 だから、その後に、
「夢で見た」
 と感じたことで、自分から、風俗に行ってみようと思ったのではないだろうか。
 そうでなければ、
「自分から行ってみよう」
 ということを感じるほど、
「勇気が持てる性格ではない」
 と思ったからであった。
 そして、その、
「夢の共有」
 において、坂口が一番意識したことは、
「大迫が、俺の何か秘密を握っている」
 ということであった。
 坂口という男は、
「俺は二重人格だ」
 という意識があった。
 だから、
「二重人格だから、小説が書けるのだ」
 とも思ったのだが、それが、
「夢の共有」
 という発想の正体だと思っていた。
「人と、何かを共有するということは、普段の坂口であれば、絶対に嫌だった」
 といえる。
 しかし、これが、もう一人、自分の中に別の自分がいるとすれば、
「都合よく考える」
 ということで、
「もう一人の自分の暗躍」
 というものがあるとしても、それは無理もないといえないだろうか?
 そんなことを考えていると、
「二重人格が、夢の共有を実現させ、都合よく思えるように、もう一人が暗躍する」
 といってもいいだろう。
「もう一人の自分というものが、いかに、その存在をアピールしてくるかというのは、夢の中でしか、確認できないというものだということになるだろう」
 と考えるのであった。
 さかぐちは、
「大迫に、自分の秘密の何かを知られている」
 と思っていた。
 その「内容は、正直わかtっていない。ただ、その内容は、決して悪いことだというわけではなかった。
 むしろ、
「知られているから、俺にとっては、まずいことではない」
 と言え、
「大迫が頭の中にとどめてくれていることを、俺が都合よく引き出すために、夢を使っているんだ」
 ということで、やっと、
作品名:三人三様 作家名:森本晃次