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記憶の時系列

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 ということになる。
 だから、
「戦闘相手の国に対して、援助している国の船を検閲したり、攻撃することは許されず、見逃すしかない」
 ということになるのだが、
「そんな状態になったとしても、それでも、?国の援助が、お互いに必要だ」
 ということになるのだろう。
 そういう意味で、
「宣戦布告なき、戦闘状態」
 というは、一歩間違えれば、
「世界から孤立してしまう」
 ということになりかねない。
 それだけ、
「戦争というのは、簡単に判断できるものではない」
 といえるのだ。
 そんな、
「地球上での法律が、宇宙で通用するか?」
 ということなのだろうが、正直、
「通用はしないだろう」
 ということであり、それは、
「それぞれの細かいことは、違うのだろうが、大まかなところでは。戦争という意味で、違っていてはいけない」
 といえるのではないだろうが、
 地球上の今までの戦争が、宇宙に適用されて考えることができるかどうか難しいが、とにかく、この話は、
「地球人が、宇宙に思いを馳せて書いた、フィクション」
 ということである。
 しょせん、発想としては、
「地球上における慣習というものの、域を出ない」
 といってもいいだろう。
 それを考えると、
「宇宙というものを、地球上の慣習というものに、当てはめて考える」
 という、
「地球人のおこがましさ」
 というものから生まれたのが、
「この宇宙間戦争の話だ」
 といってもいいだろう。
「中立」
 ということで、
「第三国が、戦争に巻き込まれない」
 というのも、当然のことであるが、逆の場合というのもある。
 というのは、
「第三国で、それぞれの国に、それぞれの立場で影響をおよぼしている国が、それぞれに大きな力を持っているだけでなく、世界の存亡すら、影響を与えかねないような、超大国であれば、宣戦布告によって、立場を明確にしておかなければ、戦争をしている当事国だけではなく、他の国まで、それぞれに恐怖を感じながら、外交をしなければいけない」
 という、
「一触即発」
 という星間での交渉であったり、問題であったりが、
「?国が絡むことによって、2国間の戦争が、一歩間違えれば、宇宙大戦争ということになりかねない」
 という場合があるからであった。
 これは、地球上でもあったことだった。
 特に、
20世紀と呼ばれる時代における戦争」
 というのは、その前半は、2回にわたる、
「世界大戦」
 の時代であった。
 この戦争は、
「ヨーロッパのほとんどの国を巻き込む形で行われたものだった」
 というもので、
 特に最初の世界大戦では、まわりの国との間に、
「どちらかの国がどこかの国と戦争状態になれば、自分たちも、同盟国の立場に立って、戦う」
 ということであった。
 これは、
「重複して同じ時期に結べない」
 という条約ということでもあった。
 なぜなら、複数の国と同盟を結んだとして、そのそれぞれの国が敵対すれば、
「どっちの側につくか?」
 ということである。
 中立を保たない限り、必ず、
「どちらかの国を裏切る」
 ということになるのだ。
 だからといって、中立を宣言すると、今度は、
「どちらに対しても、同盟国としての、約束をたがえることになるわけで、それであれば、そもそもの同盟など、あってないようなものとなる」
 ということである。
 だから、一つの国家間戦争に、同盟国が参加してくると、一気に世界大戦というものに発展することは当たり前のことだった。
 といえるだろう。
 しかも、この時代は、戦争における兵器の開発が進んだ時代で、それこそ、
「大量殺戮の時代」
 と言われた頃であり、
「戦争において、相手を殲滅しないと、こちらも殲滅されてしまう」
 ということになり、
「戦争で、被害をなるべく少なくするには、戦争を早く終わらせるしかない」
 という理屈である。
「戦争を早く終わらせるためには、相手国を完膚なきまでにやっつける」
 ということになるのだ。
 そのためには、
「自国の被害をいかに少なく、相手を殲滅させられるか?」
 ということを考えると、
「一気に勝負を決するための、大量殺りく兵器というものが、必要なのだ」
 ということであった。
 そのために、第一次大戦では、
「航空機」
「戦車」
「潜水艦」
 などという、乗り物兵器の開発に加え、
「毒ガス」
 という悪魔の兵器が開発されたりしたのだ。
 何とか、それでも、最初の世界大戦が終了し、その後で、ちょうど、20年というくらいしか経っていない時代に、今度は、さらなる世界大戦が起こった。
 これは、
「起こるべくして起こった戦争」
 といってもいい、
 最初の世界大戦で、
「敗戦国」
 として、世界から、さらし者となり、さらには、国家としては、死にたいとなり、
「返済できるはずのない額の賠償金を求められたことで、その反発から生まれた、ファシズムという、強力な独裁国家による。他国への領土を求めて、侵略戦争が起こった」
 というわけで、
「侵略を受けた国」
 というのは、特に戦勝国であれば、
「自業自得」
 といっていいのか、
「因果応報」
 ということなのか、
「それぞれの国としては、あっという間に攻め落とされ、ヨーロッパを、巨大ファシズム帝国」
 というものが起こりつつあったのは、事実だった。
 元々、
「敗戦国」
 とはいえ、確かに、
「二度と戦争を起こさない」
 という意味で、武器も領土も、金も取り上げることで、再軍備や、他の国に逆らえない状態にしようとしたのだろうが、
「一つの国家を、そんな簡単に押さえつけることなど、できるわけはない」
 ということになることは、この時証明されたといってもいいだろう。
 次の世界大戦では、さらなる犠牲が大きくなった。
 というのは、
 最初の世界大戦というと、完全に、ヨーロッパに限られていたが、今度は、
「アジア、太平洋。米国」
 までもが、その戦闘の範囲内だったといってもいいだろう。
 そんな戦争が、あちこちで起こっていて、
「そもそも、日本は、回してはいけない国を敵に回し、最初から、亡国の道を歩み続けていた」
 というのが、実情だったのだ。
 世界大戦というものが、最後にたどり着いたものが、
「原爆投下」
 という、その後の戦争を占うという形での終わり方だった。
 アメリカとすれば、すでに起こっている、
「東西冷戦」
 というものが、
「戦後処理」
 と同様に、懸念されることであり、
「戦勝ムードに湧く」
 などという、そんな生易しいものではなかったのだ。
 つまりは、
「一つの共通の敵にために、一時期だけ、手を組むということになった」
 ということであり、
「共通の敵がなくなったという時点で、その二つは、敵対することになる」
 ということであった。
 つまりは、
「一度踏み入れてしまえば、抜け出すことのできない泥沼に、すでに入り込んでしまっている」
 ということになるのだった。
 それが、
「アメリカを中心とした民主国家陣営」
 さらに、
「ソ連を中心とした社会主義陣営」
 の二つの体制が、それぞれにらみを利かせているというわけである。
作品名:記憶の時系列 作家名:森本晃次