小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

人を呪えば穴二つ

INDEX|3ページ/18ページ|

次のページ前のページ
 

 金曜の夜など、以前であれば、
「ハナキン」
 と言われ、繁華街などでは、飲み歩いている人が多かったのに、今は換算としている。
 それはそうだろう。店が開いていないのだから、当たり前のことであった。
 まるで、
「ゴーストタウン」
 の様相を呈している街中で、人が歩いているのを見つけるのも大変なくらいであった。
 ただ、一時期、街を走る車のほとんどはタクシーだった。
 だが、客が乗っているわけではなく、ちょっとでも乗りそうなそぶりをした人が歩いていると、手も上げていないのに、寄っていくというような、
「ハイエナ状態」
 というものを見ることができて、
「街が死んでいる」
 といってもいい光景が悲惨さに輪をかけていたのだった。
 そう、そんな状態から、まだ、数年しか経っていない。
 最近になって、国指定の伝染病ということで、最高ランクの緊急性のあるものだったが、2年くらい前に、そのランクが下げられたおかげで、まだ流行っているにも関わらず、報道すらされなくなったことで、
「もうパンデミックは収束した」
 とばかりに、勘違い野郎が増えてきたということだ。
 要するに、
「国が金を出したくない」
 という理由だけで、ランクを下げたのだ。
 つまりは、
「政府は国民のことを、これっぽちも考えておらず、自分たちが甘い汁を吸える時代であれば、それでいい」
 と思っているに違いない。
 そんな時代において、
「今から思えば、一番致死率が高く、医療崩壊の甚だしかった時代において、何と政府は、オリンピックを強行した」
 というその時のことである。
「伝染病に打ち勝った」
 ということでの、スルーがんによる開催を強行したのだ。
 国民が開いた口も塞がらない。
「医療崩壊を起こしておいて、何を言っていやがる」
 ということであった。
 なるほど、オリンピックも終了することができれば、
「成功した」
 と勝手にいうことはできるだろう。
「いうのは自由であるが、実態が伴っていない」
 そもそも、
「いうのは自由であるというが、まるで民主主義のようなことを言っているが、国民の8割が反対しているのに、それを強行したのは、どこのどいつだ」
 ということではないか。
 過半数どころか、8割も反対しているというのに、強行するというのだから、それは、すでに民主主義の根幹から外れているのであった。
 ソーリはそこまでして、
「オリンピック開催時の首相」
 と言われたいのか。
 そもそも、オリンピックというのは、都市が主役で、国は、ただの後方支援の立場でしかない。
 つまりは、
「東京オリンピック」
 なのだから、主役は、
「東京」
 である。
 他の国の人の中には、
「東京って、どこの国だっけ?」
 ということであり、地図上のどこにあるのか知らないという人が、結構いるといっても、別に不思議でもなんでもないではないか。
 オリンピックが終わると、
「強行した」
 ということで、支持率はぐんぐん下がり、次の総裁選にも出るつもりだったようだが、党の重鎮と言われる、
「長老たち」
 から、
「お前だと選挙では戦えない」
 ということで、無理矢理立候補を断念させた。
 もっとも、
「この人では、選挙に勝てない。比例代表ギリギリの政治家となると、たまったものではない」
 ということで、政治家のほとんどが敵では、
「結果はやる前から分かっている」
 ということになるであろう。
 そんな、
「世界的なパンデミック」
 というものの最中でも、いつまで経っても、
「政府や政治家連中の、対応の甘さや、ドタバタ劇に、国民もほとほと閉口していたことだろう」
 といえる。
 そんなパンデミックも、
「政治家が何ら効果的な対策を打つことがなくても、いつまでも流行しているというわけではない」
 ということで、下火になってくると、今度は息を吹き返したかのように、
「ランクを下げる」
 ということに舵を切ったのだ。
「まだまだ収まっているわけでもないくせに」
 という人も多かっただろう、
 政府としては、
「ワクチンも医療費も、患者もち」
 という、いわゆる、
「ただの伝染病あつかい」
 ということで、死人があれだけ出ていたにも関わらず、
「風邪と同様の扱い」
 という、
「被害者の気持ちをまったく分かっていない」
 といってもいいようなそんな国民を煽るような言い方をしているというのは、何とも言えないひどいものだ。
 といってもいいだろう。
 そんな状態を考えていると、
 特に、
「史上最悪のソーリ」
 と言われ、
「日本国民を明らかに見殺しにしている」
 という時代に、なってきたのは、いくら、
「選んだ国民が悪いのだろうが、ここまでくればm国民に責任を負わせられるわけもない」
 ということであったのだ。
 そんな時代になってくると、会社もテレワークを、そのまま行っていて、
「週一くらいで出社する」
 というのが普通になり、あとはテレワーク」
 という会社が増えてくることだろう。
 そもそも、
「緊急事態宣言」
 を発出した時、政府から、
「テレワークの推奨を」
 ということであったが、実に虫のいい政府の要請であったにも関わらず、スムーズにテレワークに移行できたというのは、
「それだけ、時代がテレワークに向かっていた」
 ということであろうか。
 実際に、パンデミックの数年前くらいから、
「テレワークグッズ」
 というものは売り出されていて、企業が、
「数年後には支店の半分は閉鎖する」
 という計画は、すでに、パンデミック前から、あったことなのであろう。
 そうでなければ、
「政府の勝手な言い分を、そう簡単にできるわけないではないか」
 ということで、少なからずのパニックに陥りそうなのだが、比較的、そんなひどいことはなかったのだ。
 そういう意味でいくと、都心部における、
「ビックバン」
 というのは、
「どこまでも、時代に逆行している」
 ということが分かるのであった。
「いまさら家賃が高いところに戻るなんて」
 と、大企業であればあるほど、考えることだろう、
そんな
「ビックバン」
 が、成功するどうか、
「神のみぞ知る」
 ということになるのだろうが、真面目な話、
「成功する可能性は、限りなくゼロに近い」
 といってもいいのではないだろうか。
 それが、
「時代を見る目」
 というもので、本当に、ビルを立て直しただけで、都心部に、支店が戻ってくるかどうかということはそれこそ、小学生にでも分かることなのかも知れない。
「都心部の家賃の高さが、かなり下がらなければ、少なくとも、こちらに戻ってくる企業は、ほとんどない」
 といっても過言ではないだろう。
 あからさまな、時代錯誤もここまでくれば、前述の、
「私鉄との力関係」
 においても、ここは、大都会に分類できるところなのかも知れないが、実際に運営している市長をはじめ、首脳陣は、
「本当に頭が悪い」
 ということだろう。
 やはり、しょせんはタレント議員。元々アナウンサーだったというのだから、
「市長になってから、バカになった」
 ということなのかも知れない。
「他に人がいなかった」
作品名:人を呪えば穴二つ 作家名:森本晃次