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人を呪えば穴二つ

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 しかし、今の野球は、イニングの間に球場などで、ファンを飽きさせないという方法がとられていて、それがありがたいと言われていたのだが、ちょうどテレビでは、CMの時間なのだ。
 何といっても、スポンサーが一番の優先順位である、放送局は、スポンサーには逆らえない。
 だから、嫌でもCMを見ないといけないし、延長放送もっ絶対に30分までということになるのだ。そのせいもあって、
「民放というものは、どうしようもない」
 といっていたところに、ちょうど、有料放送だが、
「好きなチームの試合開始から終了まで、しかも、必ずヒーローインタビューまでは行う」
 という触れ込みの放送がある」
 のだった。
「それだったら」
 ということで、誰もが飛びつくことになるだろう。
 すると、
「普通のテレビは誰も見なくなる」
 ということになると、民放も、時間帯での放送もまったく変わってくる。
「ゴールデンには、バラエティ番組。ドラマやスポーツは深夜枠」
 とまるで、今までと逆になってきた。
 昼の情報番組も、
「売れない芸人」
 をコメンテイターとして、雇っている。
 これまでテレビしかみていなくて、しかも、テレビを見るしかない人は、バラエティを見るしかないだろう。
 ただ、今から10数年前に、
「地上デジタル放送」
 というのが、主流になってきた。
「テレビ自体の買い替えか、デジタルへの変換機器の購入が必要」
 となり、今までのアナログ放送は、その2年後には、放送停止ということで、
「わざわざ、面白くない番組のために、高い金を出して買い替えるのもなぁ」
 ということで、テレビのない人が一気に増えたのだ。
 ちょうど、その頃、
 つまり、
「〇〇念の〇月から、デジタル放送開始:
 ということで、基本的には、
「全国で、半年間という、猶予期間をもって、それ以降では、
「アナログ放送の終了」
 ということを言われるようになった。
 だから、デジタル放送を映すことのできるテレビ、あるいは、デジタルをアナログに変換し、放送できるという変換機を使わわないといけないということになった。
 ただ、ちょうどこの時、ある地方で、
「大震災」
 というものが起こり、デジタル化の猶予期間を、
「半年から、数年間」
 ということにしたのだった。
 そんな時代を思い起こさせるという意味で、
「地上デジタル化」
 というのは、
「悲惨な時期を思わせる」
 という忌まわしい時期でもあったのだった。
 それでも、さすがに、ちょうど、
「スマホ」
 というものの普及が、罰初的に普及した。
 というのも、スマホの機能の中に、
「LINE」
 などの機能として、
「電話回線を使用しない通話」
 というものが可能な機能が追加されたのだった。
 というのは、かつて、30年くらい前にあった別の地区の大震災の時、
「固定電話」
 によって、安否確認などを行っていたが、すぐに回線がパンクしてしまったことで、当時、これからという開発途上であった、
「ガラケー」
 と言われるものの開発が急ピッチであった。
 というのも、
「固定電話回線がパンクした時、携帯電話回線が、ほとんど空いていた」
 ちいうことで、
「携帯電話」
 というものが、爆発的に普及した
 という経緯があった。
 しかし、この時は、逆に、
「携帯電話回線がパンク」
 したのだった。
 それも当たり前で、
「携帯電話があるから、固定電話は必要ない」
 ということで、個人宅の電話も、街中の公衆電話も、ほとんど姿を消したので、すべてが、
「携帯回線に集中するのだから、当たり前のことだ」
 といってもいいだろう。
 しかし、今度は、携帯電話が、パンクしたということで、次に考えられるようになったのが、
「携帯回線」
 いや、
「電話回線全般」
 を使うわけではない回線を使用するようにすれば、回線のパンクを心配する必要はないだろう。
 ということで、開発されるようになったのが、
「LINE」
 などの、
「アプリの使用による、通話の開発」
 ということであった。
 だから、ちょうど市場に普及しかかっているスマホというものの開発がいろいろ行われることで、次第に普及していった。
 しかし、日本の普及は遅れたということもあった。
 というのは、
「日本というのは、今までの、ガラケーというものを最先端として開発していたので、あくまでもガラケーを使った開発ということにこだわっていたこともあって、どうしても、開発が遅くなった」
 という経緯があった。
 それでも、いいアプリが開発されたことと、テレビを買い替えることを面倒に考えると、
「結局テレビ離れをしているこの時代において、スマホのソフトで、楽しい映像がたくさんある」
 ということで、
「わざわざ、テレビしか映らないものを高い金で買うのは、もったいない」
 ということになったのだ、
 スマホ一台あれば、テレビだって見ることもできて、いわゆるSNSというネットワークの中で、
「映像に特化した配信」
 というものを、タダで見ることができる番組もたくさんあるということで、スマホは、さらに普及したのだった。
 その中に、
「LINE」
 などという、
「ただで通話ができる」
 というアプリがあるのだから、これほどいいものはない。
 ということで、
「スマホを持っていれば、テレビやラジオは必要ない」
 ということであった。
 ただ、災害に関しては、どんな災害においても言えることであり、それが、ガラケーであろうが、スマホであろうが、
「テレビ、ラジオ」
 であっても同じことであり、
「電気がなければ、ただの箱」
 でしかないということである。
 ただ、電気さえ来ていれば、
「スマホを使いこなす」
 ということさえできれば、
「その時に、手に入れることができる情報というのは、すべて手に入れることができる」
 ということである。
 それを考えると、
「スマホというものがどれほど便利なものであるか?」
 ということになるだろう。
 しかし、ネットというものは、便利である反面、
「犯罪に使用される」
 という意味での、
「もろ刃の剣」
 ということでもある。
 ただ、それは何も
「スマホだから」
 というわけではなく、スマホも携帯もない時、あるいは携帯だけだったころの時代というのがあり、その時代にはその時代で、
「人を騙す」
 ということに特化した集団がたくさん存在し、その時々でだましてきたのだが、今の時代は、それが洗練されてきて、
「さらなる犯罪の悪質化」
 ということが言われるようになってきたのだった。
「私がなぜ、逃げなければいけないのか?」
 と感じながら逃げている女がいる。
 彼女は名前を、
「みさき」
 といって、これも、
「源氏名」
 であったが、実は彼女の場合は、本名だというのだ。
 警察はすでに、みさきのことを、
「怪しい」
 と感じ、その行方を捜していた。
 探しているということは、すでに行方不明ということだからであり、彼女の潜伏しそうなところを探したのだが、見つからなかった。
 そうなると、当然警察は、
「重要参考人」
作品名:人を呪えば穴二つ 作家名:森本晃次