小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

人を呪えば穴二つ

INDEX|10ページ/18ページ|

次のページ前のページ
 

 と思うと、どうしようもなく、むなしく感じさせられるというものだ。
 そんな時代において、
「ママ友による洗脳事件」
 というものが、世間を騒がせたというのは、事実であり、
「実際にそんなことがあっていいものだろうか?」
 と感じた人も多いことだろう。
 もちろん、今の世の中において、
「こんなに理不尽なことが本当に起こるというだけに、法律自体が、もっと公平であればいいのに」
 と思っている人も多いだろう。
 裁判などで、
「被害者」、
「加害者」
 それぞれの立場もあるだろう。
「理不尽に、理由もなく、ただの愉快犯の手にかかって、何も悪くない被害者が、無残にも殺害された」
 という事件をよく聞く。
 本来であれば、人情として、
「そんな生きる価値もないような人間は、死刑でもお釣りがくるくらいだ」
 といえるだろう。
 何の関係もない一般市民が、普通に考えただけで、
「死刑は妥当だ」
 というような事件が発生しても、実際には、
「警察側の求刑事態が、無期懲役だったり、懲役12年などという、あまりにも軽いと思えるような求刑をするのだから、出される判決は、それ以上ということはまずない」
 となると、せめて、
「懲役10年がいいところであろう」
 といえる。
 ということは、
「あれだけの極悪人が、10年もすれば出てくる」
 ということだ。
 世間的には、厳しいかも知れないが、一応、
「刑期を全うして出てくる」
 ということになり、晴れて、社会復帰という形になるだろう。
 これでは、
「誰が浮かばれる」
 というのか、これほど理不尽なことはない。
 また、よくある理不尽な話として、
「婦女暴行事件」
 と起こした青年。
 ということで、ドラマなどで言われるのが、
「その犯人が、金持ちのボンボン」
 という場合で、罪を犯した理由として、
「受験勉強のストレスから」
 という、理由にもならない理由を並べて、相手の顧問弁護士がやってきて、謝罪をしながら、マウントを取ってくるのが、いら立ち以外の何物でもない。
 そして、相手はあくまでも、相手の正当性だけしか言わないので、
「これの何が謝罪だというのか?」
 というもので、
「本当に怒り以外の何物でもない」
 といえるのだが、相手のいうことも一理ある。
 というのは、
「リアルな現実を突きつけてくるのだ」
 というのは、
「こちらの加害者は未成年なので、罪に問われても、情状酌量が関の山です」
 という。
 特に、
「初犯なので」
 と言われると、本当に、執行猶予付きで、懲役刑にはならないということになり。
「そのために、被害者が、裁判に出頭させられ、言いたくないこと、思い出したくもないことをあれこれネチネチ聞かれるということに耐えられるのか?」
 と言われると、さすがに黙ってしまう。
 ただでさえ、今の怯えている本人を見ると、
「かわいそうだ」
 ということで、見ていられない状況から、裁判でさらし者にされる状況を想像すると、どうしていいのか分からないということになってしまう。
 さらに、目の前に、示談金ということで、
「これを治療費であったり、慰謝料としてお使いいただければ」
 と言われると、諸事情と加味すれば、
「示談に応じる方がいいのか?」
 と考えてしまう。
 その時に相手から、決定的な言葉を言われるのだが、それが、
「いやなことはすべて忘れて、これからの人生を楽しく過ごせるように一刻も早くしてあげるのも、私たちの役目では?」
 と言われてしまうと、
「まずは、彼女のことを一番に考えてあげなければいけない」
 ということで、
「確かに、嫌なことは一刻も早く忘れることが大切だ」
 と考えるのも、当たり前のことであった。
 それを考えると、
「弁護士のいうことも一理ある」
 と考えさせられ、結局、
「訴えを取り下げて。示談」
 ということになるのだ。
 ただ。これで本当にいいのだろうか?
 下手をすれば、この男は、また同じことを繰り返すかも知れない。
「罪を犯しても、弁護士が助けてくれる」
 と思うと、図に乗ってしまうことになるだろう。
 さすがに弁護士も、嫌気がさすかも知れないが、
「弁護士の仕事は、依頼人の利益を守る」
 ということが最大の務めだということになるのだ。
 理不尽であるが、それが現実であり、弁護士も、本当は嫌々かも知れないが、
「自分で選んだ仕事だ」
 ということで、徹底しなければいけないということであろう。
 ただ、もし自分の仕事が、
「事件を増やしている」
 と思うと、さすがに、今はギリギリの状態だったとすれば、
「弁護士を辞める」
 という人もいるかも知れない。
 そういう人は、精神を病んでしまうだろうから、
「本当のこの世の悪というのは、何なのだろうか?」
 と考えさせられることになるのではないだろうか?
 ということである。
 弁護士というものがどういうものなのか?
 と絶えず、ほとんどの弁護士が考えていることだろう。
 それだけ、理不尽なことが多く。それでも、味方をしなければいけないと思うと、
「これが本当の理不尽だ」
 ということになるであろう。
「洗脳などによる犯罪」
 ということでの、
「ママ友による、児童餓死事件」
 というものであったり、
「婦女暴行」
 という、あまりにも身勝手な犯罪を、示談として隠蔽しようという犯罪は、
「罪に重さ」
 なるものがあってはいけないのだろうが、結果として、その重さをランキングするなどということになると、いかに理不尽であっても、
「金で解決」
 ということをしたり、
「法律の隙間を縫ったり」
 あるいは、
「直接手を下していない」
 ということで、罪が軽くなったり
 ということがあると、これほど理不尽で、
「悪魔のような犯罪」
 というものがないとは言えないだろう。
 そんなことを考えていると、
「悪魔」
 というのは、当たり前のようにいるのではないか?
 ということである。
 というのは、
「人間は、当たり前のように、そんなにひどい人はいない」
 という感覚でいる人も多いだろう。
 しかし、実際には、
「人間と呼んではいけない」
 というような人がいるということは、今までの犯罪の歴史を見ていると、分かるというものである。
 たとえば、今までの歴史の中であった、極悪な犯罪などがそうであろう。
「青酸カリを使って、従業員を殺しておいて、そのまま平気で泥棒するという、実に極悪非道な事件」
 であったり、
「嫉妬によるもので、相手をバラバラにして、いろいろなところにその身体の一部をばらまいてみたり」
 などという犯罪は、
「猟奇殺人」
 であったり、
「異常性癖」
 としての犯罪ということを言われたりすることだろう。
 特に、昔の、
「変格派探偵小説」
 といわれるものがあったが、それは、
「トリックや謎解きの醍醐味を、探偵が見事に推理する」
 ということに特化した、
「本格派探偵小説」
 と呼ばれるもの以外を、
「変格派」
 ということになるので、
「異常性癖」
 であったり、
「猟奇犯罪」
 であったり、
「耽美主義」
作品名:人を呪えば穴二つ 作家名:森本晃次