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歴史の答え

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 しかし、考えてみると、おかしな世界ではないかと思うのだ。
 何といっても、大前提として、
「宇宙空間には、空気がない」
 ということである。
 そもそも、星が光るのは、
「恒星が光を放つ」
 ということで自らが光っている場合、あるいは、
「恒星の光の恩恵」
 によって、反射して光っているものの、二種類であろう。
 どちらにしても、その光は、
「空気というものが存在し、そこを通ることで光が発せられるものだ」
 と思っていたが違うのだろうか?
 少なくとも、
「星が煌めくというのは、空気の存在によるものだ」
 ということだったはず。
 それを考えると、星が光るには、空気による、伝導というものが必要なのではないだろうか?
 ということであった。
 これも、以前に読んだ小説の中で、
「宇宙や星の特性」
 というものを創造することで、物語に人間の性格を織り交ぜた内容の話があり、それが印象的で、いまだに覚えている作品があった。
 その作品は、
「星というものの中には、まったく光らない。つまり、存在を意識させない」
 というものが存在するという考え方であった。
 その小説は、
「SF小説」
 でもなく、
「ホラー小説」
 でもなかった。
「探偵小説」
 というところが特筆すべきところであり、
「探偵小説」
 というのが、
「ヒューマンドラマだ」
 ということを示しているといってもいいだろう。
 探偵小説というのは、ある事件が起こり、その事件の捜査を、刑事であったり、探偵が行うというもので。
「事件が起こるということは、被害者と犯人がいる」
 ということだ。
 そして、
「犯行に及ぶということは、必ず、誰かを殺したり、脅迫するためには、その原因となる、動機というものがあるだろう」
 さらに、
「犯人が、自分が捕まらないようにするために、捜査陣を惑わす、トリックというものが必要になり、犯人は、完全犯罪を行うことで、自分は、助かる」
 という流れが、探偵小説の、
「起承転結」
 でいうところの、
「起承」
 の部分に当たるであろう。
 最初から、あるいは、途中からかかわることになる探偵であったり、刑事は、そのトリックと、動機の解明から、
「犯人が誰なのか?」
 ということを特定し、警察に引き渡す」
 というのが、探偵小説の流れになる。
 本来の事件というと、そこで終わりではなく、
「取り調べが行われ、検察官が、起訴を行い、それにより、事件は、警察から、司法にゆだねられることになる」
 裁判が行われ、今までは、
「容疑者」
 と言われていた犯人は、
「被疑者」
 ということになり、裁判が始まると、
「被告人」
 ということになる。
 だから、裁判の際に、裁判官は犯人がうるさかったりすると、
「被告人は静粛に」
 といって、諫めるのであった。
 裁判が進んでいくと、
 もちろん、探偵小説の中には、
「検事」
 であったり、
「弁護士」
 という司法関係の人たちにスポットライトを当てる話も結構ある。
 昭和の頃、
「現役の検事」
 という人が、小説も書いていて、
「〇〇検事シリーズ」
 などといって、今でいう、
「安楽椅子探偵」
 の走りのような小説があったものだ。
 さすがに、現役の検事。物語の中での、裁判シーンだけではなく、普段の生活なども、実際に生活感が現れていて。話もよくできていたものであった。
 いわゆる、
「社会派推理小説」
 と言われるものであるが、普段、知ることもない、
「特殊な職業」
 の裏側を、小説という形で知ることができるのは、当時としては、実に新鮮なことだったといえるだろう。
 だから、
「探偵小説」
 と言われていた、
「トリックや謎解きを中心とした、本格探偵小説」
 というものから、時代が進むと、
「社会派推理小説」
 というものがウケるようになってきたのだった。
 その星のことを書いていた小説は、
「本格探偵小説」
 と呼ばれるもので、いわゆる、
「探偵小説黎明期」
 というものから抜けたくらいの時期の作品だった。
 元々の探偵小説というと、有名なものとして、
「シャーロックホームズもの」
 であったり、
「怪盗ルパンシリーズ」
 などが有名であり、特に、
「シャーロックホームズシリーズに関しては、その後の探偵小説の礎という形になった」
 といってもいいだろう。
 その時代の小説というものに、
「本格探偵小説」
 というものに対して、
「変格探偵小説」
 と呼ばれるものを提唱した探偵小説作家がいたが、その人の考えとしては、
「謎解きやトリックを基調とした、どちらかというと、華々しいストーリーの正当性のようなものを前面に出した小説が、本格派探偵小説であり、それ以外の探偵小説を、変格派探偵小説という」
 ということであった。
 そもそも、探偵小説というものの定義も、ある程度曖昧なものに思えるので、
「それ以外のもの」
 という、さらに曖昧な判断を考えると、
「変格派探偵小説というものは、限りなく無限に近いものだ」
 といえるのではないだろうか?
 そういう意味で、
「どういうものを変格派と呼ぶか?」
 ということになると、難しいとしか言えないだろう。
 中には、
「猟奇殺人」
 であったり、
「異常性癖」
 であったり、
「耽美主義的物語」
 という代表的なものがあるだろう。
「耽美主義」
 というのは。
「モラルや道徳、倫理などというものを含めたうえで、優先順位の最先端にくるのが、あくまでも、「美」というものだ」
 というのが、
「耽美主義」
 というものである。
 つまりは、
「美しければ、それを動機ということにして、犯罪を犯す動機に十分になりうる」
 というものであった。
 そんな耽美主義というものをテーマにした、探偵小説というのもあり、それは、変格派というものをつかさどる両輪ともいえる、
「猟奇殺人」
 あるいは、
「異常性癖」
 というものに結びつくことだろう。
「猟奇殺人」
 というものは、動機が、
「復讐」
 だったりする場合に行われる。
 日本の法律は。
「加害者に甘い」
 と昔から言われている。
 何といっても、
「疑わしきは罰せず」
 という基本方針があるではないか。
 確かに、冤罪というものが起こるのは、非常にまずいことだろう。
「やってもいないのに、拷問を受けたり、泣き落としなどで、昔は、無理矢理に白状させられたりしていた」
 という時代があった。
 特に、
「大日本帝国時代」
 における、
「特高警察」
 というものは、昔の、
「治安維持法」
 というものに、則って、今では。
「やりすぎ」
 あるいは、
「ありえない」
 と言われるようなことが普通に行われていたのだ。
 特に、
「反政府」
 ということで、当時は、
「共産主義」
 であったり、
「天皇制に対しての批判などは、厳しく罰せられたものだった」
 といえる。
 今の日本国憲法では、
作品名:歴史の答え 作家名:森本晃次