時系列矛盾の解消
ということなので、基本的に、外出しても、罰せられることはない。
しかし、それでも、日本人は、結構守っていた。
「それほど、日本人というのは、それほど、規則を守る民俗ではないはずなんだけどな」
と思っている人は多かったのだろうが、
「実際に、パンデミックというのが、単純に怖い」
と思っている人、
あるいは、
「戦争が終わって、ずっと平和だった」
ということで、国民が、
「平和ボケ」
をしているということ。
ここまでは普通に考えられることだが、もう一つ、
「緊急事態宣言」
というものが発せられてから、自然発生してきたものがあった。
それは、
「自粛警察」
なるものであった。
というのは、
「緊急事態宣言」
というものによって、ある意味制限を掛けられたことで、国民も、さすがに、
「ヤバい」
と感じたことで、ほとんどの人間は、
「それを守る」
ということであろう。
しかし、これは、一人だけが守ってもまったく意味がない。つまり、
「皆が守らなければ意味がない」
という伝染病に端を発していることではないか。
だから、守っていない連中がいると、そこは、国民の集団意識で、
「集団の力で、いうことをきかせる」
ということである。
「無言の圧」
であったり、世間で、その店の噂を流したりして、宣言終了後も、商売ができなくなったり、社会的立場を失わせるだけのことを行うという脅しをかけることで、
「宣言を遵守させる」
というやり方だった。
皆、結局、
「伝染病が怖いのだ」
それだけではなく、
「宣言が出されたのだから、皆が守らなければ、意味がない」
ということで、ズルズルといってしまうと、どんどん悪い方に行ってしまう。
だから、
「どうせ宣言が出たのだから、みんなしっかり守って、少しでも早く、以前の生活に戻れるように、足並みを揃える必要がある」
という当たり前の発想からだった。
それでも、
「今日一日、営業しないと、店が潰れる」
という人もいるだろう。
さすがに、そんな人まで、攻撃するということはできない。
「どうしても、営業しないと、国民が困る」
という、必要最低限の食糧であったり、医薬品などを販売しているところは、時短などを行ってでも、営業していた。鉄道などのような、交通機関や、ガス、水道、電気の供給などといったインフラも、自粛対象ではない。
そういう意味で、
「今日がなければ、明日はない」
というところは、さすがに自粛警察も見守るしかなかったのだ。
ただ、中には、業界によっては、
「許さない」
と目くじらを立てるところもあった。
それが、パチンコ業界であった。
これはパチンコ業界だけではなく、一部の店舗や会社が営業をしているところもあったのだが、なぜか、パチンコ屋だけが攻撃された。
「パチンコ屋の休業率は、他の業界に対しても高いのに、さらには、クラスターと呼ばれる、大型感染が起こったわけでもないのに、なぜか攻撃されたのであった」
どうしても、
「娯楽施設」
という側面があるからなのか、それとも、
「どう見ても、ギャンブルなのに、遊戯施設ということになっていることに対しての、偏見なのか」
とにかく攻撃されたのだ。
だが、それでも、そんなパチンコ屋というものを取り締まることを、自治体も考えたようだ。
だから、パチンコ屋に、
「これ以上営業をすれば、店舗名を晒す」
と通告した、
店も、
「背に腹は代えられない」
という覚悟で営業しているのだから、
「それくらいのことは覚悟の上」
ということだっただろう。
しかし、自治体は、、想像以上にバカだったということなのか、
「パチンコというものを完全に失念していた」
ということなのか、実名を公表したことで、
「却って客が増えた」
ということである。
なぜなら、今までは、
「店がやっていない」
ということで、誰もが、
「遊戯は物理的に不可能だ」
ということであきらめていたものを、わざわざ、公開することで、
「あの店はやっている」
と、先刻の、
「パチンコ依存症」
の人間に火をつけたということであった。
だから、翌日になると、パチンコ屋の前でたくさんの客が待っているのをいいことに、店も何とか営業ができるということであった。
しかし、
「パチンコ依存症」
というのは、すごいもので、
「大阪の店舗」
に、前日から待っている人がいて、話を聞くと。
「九州から来ました」
などという、
「猛者」
もいるのだった。
そんな人がいる中で、スマホなどでは、SNSなどで、拡散もされていた。
こうやって、営業しているところもたくさんあったので、
「パチンコ依存症」
と呼ばれる人たちのネットワークを使って、
「どの店が営業しているか?」
ということが、出回っているという状態だったのだ。
だから、パチンコ業界も、
「公表するならしてみろ」
と思っていたことだろう。
「そんなことをすれば、俺たちがありがたいだけのことだ」
ということであった。
自治体がそれほどの頭しかないのだから、政府がバカなのは、いまさらということである。
そんな状態の宣言も終了し、一度は、収まったかに見えたが、今度は、
「第二波」
が襲ってくる。
そもそも、伝染病というものは、ウイルスによるものでは、いくつもの波があるのは当たり前ということで、
「じゃあ、そのたびに、同じような宣言を出すということか?」
ということになる。
最初の時は、
「しょうがない」
と思っても次からは、
「もういい」
ということになるだろう、
名といっても、最初の宣言にて、
「倒産の憂き目」
にあった店がどれだけあり、
「どれだけの人間が、路頭に迷った」
というのか、
ということである、
それから、数年後に、
「ある提訴収まった」
ということで、政府は、
「指定伝染病」
というものから、ランクを落として、それまでであれば、
「ワクチンから治療費まで」
というものを国家で賄っていたが、
「あとは実費で」
ということで、ランクを下げたのだ。
実際には、まだ収まっておらず、何がひどいといって、
「病院に行って、陽性ということになっても、治療一つもしてくれないのだ」
ということだ。
「高熱が出て、唸っていても、解熱剤すら注射してくれない」
これを、
「地獄」
と言わずに何というのだろう。
そんな状態でも、政府は、
「もう金を出したくない」
ということで、
「どうせ、自分たちが私腹を肥やす金が入らないということが困る」
とでも思っているのだろう。
政府は、
「国民の命よりも、自分たちの私腹の方が心配なのである」
ということなのだ。
そんなことを皆分かっているのに、政府のいう、
「もうマスクはいらない」
といっている言葉を真に受けている。
数年前に、
「救急車を呼んでも、受け入れ病院がない」
ということで、救急車の中で死んでいったという人が溢れたという、
「医療崩壊」
というものが起こったことを忘れたというのだろうか?
「やはり、日本国民は、平和ボケのバカの集まりだ」