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表裏と三すくみ

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 つまり、情報を得ることができないということで、夜も、ほぼ真っ暗な中での行動を余儀なくされるということになる。
 ただ、安否確認をするために普及したといわれる。ケイタイ電話が、肝心な時に役に立たないというのは、もどかしいことであった。
 そんな時、
「SNSというのが、ある意味、大きな意味を持っていた」
 というのが、
「スマホになってからのSNSの発展では、昔のように、文字だけというわけではなく、音声通話というものが、充実してきたのだ。
 しかも、その通話というのが、
「電話回線」
 というものとは別のものなので、皆が一斉にやっても、
「掛かりにくい」
 ということはないということであった。
 基本的には、無料通話ということであるが、それはあくまでも、
「WIFI」
 と言われるものがあってのことで、
「契約しているケイタイ電話」
 と、無料回線使用の端末を無線や有線(LANケーブル)でつなげば、
「無料で話ができる」
 というだけで、実際に、
「WIFI」
 の機械が壊れていたりした場合は、無料というわけではない。
 ただ、それは仕方のないことで、もし、
「WIFI」
 というものが使えないとすれば、
「有料にはなるが、スマホの契約会社の回線を使って通話をすることができる」
 というものであった。
 そういう意味で、10年ほど前にあった、
「未曽有の大災害」
 の時に、ケイタイの電話回線がパンクしたという、本末転倒だったことを解消するために、今度は、
「SNS」
 ということでの、アプリによる回線が、急ピッチで開発されたというのが、裏に潜んでいるということであった。

                 同一人物?

 そんな時代を経て、スマホが普及してきて、今に至るというわけだが、今は、
「ケイタイ電話業界」
 というべきか、スマホの普及はすごいもので、
「一人で何台も持っている」
 というのは当たり前ということであった。
 特にケイタイ電話というものが普及し、その代理店というのか、大手の三社が握っているといってもいいのだろうが、
「ケイタイ電話」
 というのは、実に便利なおのだが、その代理店において、トラブルが発生すると、その「トラブルの度合い」
 であったり。
「復旧までに掛かる時間」
 というものがどれほどかかったり、ということで、
「社会がどれほど混乱するか?」
 というのを、思い知った人も多いだろう。
 特に、大手三社のそのすべてが、一度は大きな、
「通信障害」
 というものを起こし、社会問題として、その大きな犠牲が露呈してしまったことがあったのだ。
 もちろん、すべてが同じ時にあったわけではないので、
「A社で契約をしている人が、B社でもスマホをもっていて、どちらかが、通信障害があっても、もう片方でできる」
 という、いわゆる、
「リスク回避」
 というものが行われていたりした。
 何と言っても、今のスマホでは、
「現金決済などというものも、スマホでできていたりして、いちいち銀行や、ATMに走らなくてもいい」
 ということであったが、スマホの回線がダメであれば、このままでいれば、決済できないということで、銀行やATMがパンクしかねないということになってしまうことだろう。
 そういうトラブルが起こるたび、皆それまでは、当たり前のように、
「文明の利器」
 というものを遣っていたが。初めてそれが、
「最初からあったものではない」
 ということに気付くのだ。
 つまりは、
「文明の利器」
 というのは、
「ライフラインと呼ばれるインフラあってのことである」
 という、本当に当たり前のことを思い知る形になるといってもいいだろう。
 実際に、今は、
「お金が掛かる」
 ということや、
「いらないだろう」
 などという理由で、昭和の頃は、
「一家に一台は最低あった」
 と言われるものが、姿を消している。
 その最たる例が、2つあり、一つは。
「固定電話」
 であった。
 これは、元々、電話回線の使用権というものがあり、それ自体がかなり効果だったのだ。
 いわゆる、
「電話番号の使用権」
 とでもいえばいいのか。確か、1回線で、
「8万円」
 くらいではなかっただろうか?
 ということであった。
 今から思えば、
「なんと高いことだろう」
 ということで、しかも、ケイタイ電話というものが普及してくると、
「もう固定電話はいらない」
 ということになった。
 だから、
「電話も、使用権も売る」
 という人が増えてきて、
「今では、ケイタイ電話しかない」
 という家庭がほとんどではないだろうか?
 会社などでは、固定電話というものはまだあったりするが、実際に営業で使う電話というのも、直接本人に掛かるケイタイ電話というものを使うことが多い。
 だから、
「会社が社員に、会社で契約されたケイタイを持たせる」
 ということが普通になってきた。
「急ぎでもなければ、メールで」
 ということもあり、実際に普及もしたのだった。
 さらには、
「スマホ」
 が普及してくると、SNSなどが強くなり、
「メールという、1対1という関係だけではなく、グループ通話というものができるようになった」
 ということで、
「そうしておけば、一斉配信も可能だし、個人を指定して連絡することも可能ということになり、そこに映像を介することを行えば、一種のテレビ会議のようなことだってできるのだ」
 というものだった。
 さらに、家庭から姿を消しつつある電化製品としては、
「テレビ」
 というものがある。
 今までは、ラジオと並び、
「情報伝達の一番の手段」
 ということであったが、正直、最近のテレビ番組は、目を覆うかのようなものが多くなった。
 それに比べて。SNSなどでは、
「個人配信」
 ということもできるようになり、企業の情報発信なども、
「スマホを中心としたSNS」
 で、行われることが主流となってきたのだった。
 そういうものが普及してくると、
「テレビなど見ないよな」
 ということで、スマホが普及してから、数年後にそのターニングポイントがあったのだが、テレビにおける、
「それまでの、アナログ放送が打ち切りになり、デジタル放送に移行する」
 ということになり、今までのテレビでは見ることができないということになってしまったのだ。
 だから、
「デジタル映像を映すためのテレビ」
 を買う必要があり、当時の出はじめは、結構高く、
「10万円以上」
 というのが主流だった。
 それを思えば、
「スマホで、ニュースや、情報の配信を見ればそれで充分だ」
 ということになり、テレビ番組も、見たいものがあれば、
「テレビ局が配信している有料番組を見ればいい」
 ということで、
「テレビがなくとも、スマホで見れる」
 ということになると、
「何も高い金を出して、テレビを購入する必要なんかないんだ」
 ということになるのであった。
 そんな中で、長政がいうには、
「俺、時々、ゆいかさんと、ゆりかさんが、同じ人間なんじゃないか? って思うことがあるんだ」
 という。
「どういうことだい?」
作品名:表裏と三すくみ 作家名:森本晃次