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小説の書かれる時(前編)

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「いくらでも、自分で公開することができるようになっているのに、誰もそれを見て、この作品はいいといって、認めているわけではないではないか」
 と思うのだった。
 そんな世の中において、出版社というものがどれほど作者のためになっているかということを信じている人がいるから、
「騙される」
 という人が多いのだろう。
 しかし、そもそも、実力もないのに、猫も杓子も、
「作家になりたい」
 などというのはどういうものか。
「あくまでも、趣味の一環」
 ということであればだれも何も言わないが、そうではなくて、こんなひどいことになることが、誰にも分からなかったということなのか?
 これらの詐欺問題は、
「騙される方も悪い」
 ということがいえるのではないだろうか?
 それを考えると、それだけ騙す方も、
「いい方法だ」
 と思ったのだろうが、しょせんは、詰めが甘いということも言えるだろう。
 そもそもが、自転車操業なのだ。
 というのは、彼らが何に金を使うかというと、まずは、会員を増やすための、
「宣伝広告費」
 であった。
「本を出しませんか?」
 という宣伝文句に対して、読者が、原稿を送る。
 そうすると、送られてきた出版社は、その内容を読んで、批評して送り返す。
 ここは、少なくとも、
「文章に対して、少々の心得のある人でなければいけないだろう」
 となると、前述の、講座の先生レベルの人が、ここで作家担当として働くということもありであろう。
 そうなると、それなりの給料も出さなければいけない。
 作家が本を出したいと思うところで終わりではない、製本から、その本の売り込みまでしなければならないのだ、
 ただ、売り込みなど、最初から出版社は期待していないだろう。
「誰が無名の作家の本を店に並べるというのか?」
 というのが、出版社側とすれば、
「当然のこと」
 ということで分かっている。
 しかし、作者の方は、
「これでm一定期間少しだけでも、人の目に触れる」
 と思い、
「自分の本が、店に並ぶことを夢見てきている人からすれば、写メでも取っておきたい」
 と考えることであろう。
 だから、本を出す人は結構いる。
 そして、想像以上に本の出す人が増えて、何と、発行部数だけでいえば、その出版社は、年によっては、日本一ということになるのだ。
 しかも、そのほとんどが、協力出版である。つまりは、
「半額くらいで、本が出せる」
 ということだ。
 しかし、見積りと見れば、さらに詐欺であることは一目瞭然である。というのは、普通定価というのは、
「実際に本を作るのにかかる原価と、利益を足して出てくるものなので本来なら、それを折半だというのであれば、1000円定価の本を出すのに、利益を200円だとすれば、の頃の折半ということになり、半額であれば、筆者には、400円というのがだ廊であろう」
 そこまでは分かり切っていることであるが、何とそこで、出版社が見積りでいくらを示すかというと、
「1500円を出してくれ」
 といってくるのだ。
「折半するといっているくせに、定価よりも高いというのはどういうことだ?」
 と聞くと、相手は、
「本屋に並べるのに、お金が掛かる」
 というのだが、
「そもそも、本を置いてもらうために、金がかかるというものなのか?」
 それよりも、何よりも、
「それだって、すべて定価の中でしょう?」
 と問い詰めると、何も言わなくなってしまうのだった。
 そこで、
「ああ、これは詐欺だ」
 と思うのだという。
 だから、高圧的に出荒れた時も、冷静に対応できたのだということであった。
「ああ、やっと詐欺であるということの本性を現したな」
 ということである。
 それを思うと、そのからくりの全容が見えてきて、次第に、
「やっぱり利用できるところだけ利用すればいい」
 と考えた。
 批評に関していえば、確かに、
「もっともだ」
 と思えるからだ。
 作者本人の思い込みや思い入れが入っているので、自分で読み返しても、このような感想は出てこない。
 まわりの人に読んでもらおうと思っても、小説に興味のない人や、
「批評などというのは、俺にはできない」
 という人がたくさんいるだろうから、そんなにうまくいくわけではない、
 それが、詐欺商法において、
「どういうことになるのか?」
 を、詐欺グループには分かっていない。
 それこそ、
「バブルの時期、バブルに便乗して、最後にはどうなるかが分かっていないという人に似ている」
 つまりは、
「その時だけのことしか考えていない」
 という証拠であろう。
 しかし、一応は、
「経営者」
 ということで商いをしているわけなので、それでも、最初は何とかなっているのは、彼らとしても、
「引き際が肝心だ」
 と思っていたのかも知れない。

                 交換殺人
 これは、
「流行のブーム」
 というのと、
「歴史」
 との共通点として、
「繰り返される」
 ということが重要なのだ。
 と思っていることだろう。
 というのは、彼らだって、
「いつまでも、詐欺まがいのことが通用するわけはない」
 と思っていることだろう。
 特に、自転は創業というのは前述のように、
「人件費」
「宣伝費」
 でお金が掛かるのだ。
 そうなると、何が大切なのかというと、収益を得るためには、
「いかに会員を増やすか?」
 ということであり、その中から、どれだけの人間が協力出版をしてくれるか?」
 ということである。
 それが、詐欺の本質なのであるが、もちろん、詐欺というのもよくないが、
「いつまでも続くものではない」
 と思いながらも、詐欺を繰り返しているのは、本当に悪徳だということだ。
 歴史との共通点というのは、
「戦争」
 という発想に似ているというところである。
「何かの目的で始めた戦争」
 ということであるが、
「戦争というのは、始める時よりも、終わらせる時が問題だ」
 ということである。
 負けている戦争であれば、当たり前のことだが、飼っている戦争であっても、その引き際が難しかったりする、
 あまり相手に譲歩すると、
「世論が黙っていない」
 ということになり、マスゴミの餌食となってしまうからだ。
「腰抜け政府」
 などと言われ、それこそ、日露戦争の時にあった、
「日比谷公会堂焼き討ち事件」
 のようなことにならないとも限らない。
 あの時は、すでに日本は、戦争継続ができない状態だったこともあって、
「一刻も早く、戦争を終わらせる必要があった」
 ということである。
 その体制までに、戦争体制が追い付いたということで、一気に講和条約に入ったのだ。
 すでに相手も、戦争継続が日本と違う理由で難しかったこともあって、講和条約に乗ってきた。それでも、国民は、
「日本の勝利」
 を信じて疑わないので、
「賠償金が取れない」
 ということで、相当な怒りがあったのだろう。
 しかし、国民感情も分からなくもない。
「未曽有の被害を軍は被り、相当な人間が死んでいったのに対して、申し訳が立たない」
 という理由だったのだ。