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答えを出してくれる歴史

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 などという考えは、
「昭和の古臭い考え」
 ということで、きっと、数十年前に流行った、
「成田離婚」
 などという言葉が言われるようになってから、離婚に対して、皆の感覚がマヒしていったに違いない。
 成田離婚というのは、
「新婚旅行で、海外に行く人が、ここを利用するのだが、要するに、新婚旅行から帰ってくると、その時点で、離婚が固まっていた」
 ということである。
 ちなみに、法律で、
「再婚禁止期間」
 というものがあり、
「男性はその限りではないのだが、女性は、半年は再婚できない」
 というものである。
 ここだけを聞くと、
「男尊女卑につながる。昔の考えが残っている」
 と思われるかも知れないが、実はそうではない。
 戦前まであった、
「姦通罪」
 というのとは違うのだ。
 姦通罪というのは、
「配偶者を持っている女性が、他の男性と姦通、つまり、身体の関係になってしまう、いわゆる不定を行った場合に罪になる」
 というもので、決して、男性が、不貞を働いた場合には、姦通罪とならないというものであった。
 これこそ、大日本帝国憲法下の法律で、
「男尊女卑」
 という考えの下で作られた
「旧刑法」
 だったのだ。
 だから、敗戦後に、占領軍による
「民主主義の押しつけ」
 で作られた、
「日本国憲法」
 に定められた。
「基本的人権の尊重」
 であったり、
「法の下の平等」
 というものから、
「男尊女卑というのは、違憲である」
 という考えの下に、新刑法では、姦通罪というものは、法律の条文から、削除されるようになったのだ。
 だから、姦通罪というものの削除は、
「姦通というものが、時代背景において、感覚が変わってきたから」
 という、他国とは、日本は事情が違ったのだ。
 他の国では、そんな男尊女卑のような考えで存在下姦通罪えはなかったのだ。
 それだけ、日本の法律は片手落ちだったということなのかも知れない。
 ある意味、
「大日本帝国」
 と、
「日本国」
 というのは、
「その隔たりは、想像以上のものだった」
 といえるのではないだろうか?
 だが、今回問題になっている。
「再婚禁止期間」
 というものが、女性だけにあるというのは、男尊女卑でも何でもないのだった。
 というのは、
「これは、刑法に関係することではなく、民法上の問題であり、民法における問題とは、最終的に、遺産相続に絡むこと」
 なのであった。
 もちろん、一足飛びに、
「遺産相続問題」
 となるわけではないが、要するに、
「離婚してから結婚し、すぐに妊娠が確認されたとすれば、一体その子は誰の子になるのか?」
 という問題からであった。
 だから、半年間、結婚ができないということにしておけば、その間に懐妊が判明したとしても、その子は、前の夫との子供だということになるのだ。
 ただ、不貞が原因における離婚であれば、
「果たして、そう言い切ることができるであろうか?」
 ただ、それも、もし母親が、
「離婚した旦那の子ではない」
 と言い張れば、DNA鑑定でもすれば、納得がいく答えが出るのだろうが、離婚が成立した後であれば、妊娠したことに対しての妻の責任を追訴できるわけではないだろうから、
「DNA鑑定」
 というものを申し込むことくらいはできるだろう。
 もちろん、着ますさもあるだろうから、言いだすことができない場合もある。ただ、お互いに弁護士を立ててのことになるので、お互いに面会するということもなく、最終的な書類の調印には顔を合わせることもあるかも知れないが、それでも、お互いに、
「弁護士立ち合いの下」
 ということになるだろうから、変ないざこざが起こるということはない。
 なぜなら、当事者が
「一時の感情から、相手に暴力をふるったり、そこまでしなくても、暴言を吐くだけで、あっという間に条件が不利になることは否めない」
 というのだ、
 そもそも弁護士というのは、
「依頼人の利益を守る」
 というのが、その存在意義であり、
「刑事裁判」
 などになると、その責任は大きなものとなるのである。
 だから、女性側は、子供をどうしても、
「元旦那側の子供だ」
 ということにしたくないんだということになるのであれば、DNA鑑定でもしてもらい、親子認定をしてもらう必要があるだろう。
 ただ、それは今だから言えることで、この法律ができた頃は、まさか、
「DNA鑑定」
 などがあったわけではないだろう。
 ただ、どこまでか、曖昧ではあっても、できるくらいの科学はあったのかも知れないが、法的には曖昧すぎて適用できないという程度だったことだろう。
 だから、半年の、
「再婚禁止期間」
 というのが、女性側だけに存在するというのは、
「女性の権利や利益を守る」
 という意味で、重要なことだったに違いない。
 そんな問題はあるが、そもそも、そんなに簡単に子供ができるというのがm不思議といえば不思議なのだ。
「結婚のための既成事実」
 として、子供をつくろうとしてできた子供であれば、
「子供ができた」
 ということに対しては、
「当然の結果だ」
 ということになるだろう。
 しかし、
「ただの遊びのつもりだったのに、懐妊してしまったことで、結婚もやむなし」
 ということで、いわゆる、
「できちゃった婚」
 というのが、トレンドになった時代もあった。
 しかし、これは、まあマシな方である。
 というのも、
「子供ができたから、結婚:
 というのは、倫理的には、褒められたことではないだろう、
「子供」
 というのを、理由として結婚するというのは、
「男の責任を果たす」
 ということで、本来の、
「愛し合っての、その最終形態が結婚というものだ」
 ということから、かけ離れているということになるだろう。
 それでも、
「責任を果たす」
 というだけ、偉いともいえる。
 大体の場合、男が遊びであれば、女の方が、思い切って、
「赤ちゃんができた」
 というと、男は何とか逃げようとして、まず第一声は、
「本当に俺の子か?」
 というに違いない。
 女としては、思い切り失望するだろう。
 というのは、
「まるで、私は他の人とセックスをして、子供が生まれてというような言い方よね?
 といって、怒ることだろう。
 これも、男としては計算ずくなのかも知れない。
 というのも、女がそうやって感情をコントロールできなくなると、感情論に走ってしまい、理論で話をしようとすると、男は気持ちに余裕がある分、いくらでも言い含める自信があるだろう。
 女性は、とにかく、妊娠してしまったのは自分なので、不利なことも分かっている。
 そうなると、
「徹底的に逃げる男を追いかけても、追いつけるわけはないのだ」
 というのだ。
 男としては、最初から逃げる体勢なので、逃げ方も分かることだろう。
 まさか、生まれる前から、DNA鑑定などできるはずもない、そうなると、女も強くはいえない。
 それでは何を考えるかということになると、
「産むか?」
 それとも、
「堕胎するか?」