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可能を不可能にする犯罪

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 そんな抗体があることで、風邪を引いた時など、
「ただの風邪」
 ということで済んでいるのかも知れない。
 風邪を引いたりすると、まず、身体に震えを感じ、悪寒を感じる。
 つまり、寒気を覚え、痙攣にも似た震えが止まらなくなってしまうだろう。
 しかし、そんな震えが襲ってくるにも関わらず、熱が上がってくる。
 表から触ったりすると、身体が熱くてたまらない状態になっているのだが、本人は、寒気と気持ち悪さ、さらには、身体の痛みや、頭痛などの、さまざまな症状に襲われるという。
 ただ、それだけ熱い状態なのに、汗をまったく掻かないのだ。
 熱が出てくると、
「これだけ熱いと冷やさなければいけない」
 といって、冷凍枕などを使って冷やそうとするだろう。
 ただ、それは頭を冷やすだけで、決して身体を冷やすということはしない。
 そんな状態になると、本当は、身体を徹底的に温める必要がある。
「なぜなら、本人が寒がっているからだ」
 ということと、
「熱が上がるところまで上げてしまう」
 ということである。
 身体が、熱が上がるまで上がったかどうかを分かるバロメーターがある。
 それが、
「発汗作用は起こるかどうか?」
 ということである。
 それまでは、どんなに熱い状態であっても、汗を掻くことはなかったが、汗を掻き始めるというのは、熱が上がり切った証拠ということで、解熱剤を呑んだりして、身体を冷やそうとするのだ。
「汗に混じって、毒素がからだから流れ出る」
 と言われるが、まさにその通りなのだ。
 下着が、絞れるくらいの汗を掻いてくると、次第に、熱も下がっていって、気持ち悪かったものも、楽になってくる。
 これは、人間の、
「自己治癒能力」
 のようなもので、その一端を担っているのが、
「抗体」
 というものの存在だといえるのではないだろうか?
 抗体というものが、人間にとって、
「どれほど大切なものなのか?」
 というのは、少し前に流行った、
「世界的なパンデミック」
 にも言えるのだった。
 ただ、あの伝染病は、
「ウイルス」
 というものだったので、幾度も変異を繰り返した。
 だから、
「一度罹ったのに、もう一度罹ったり、人によっては、何度も罹ってしまう」
 という人もいたりするのであった。
 それでも、
「一度罹ると、抗体ができるので、罹りにくくなる」
 というのは、言えることで、政府が推奨する、まったくあてにならないワクチンに比べれば、人間の抗体ほどあてになるものもないということであった。
 だから、ハチの毒に反応して、
「アナフィラキシーショックを引き起こす」
 ということも、ある意味、仕方のないことではないかと言えるのかも知れない。
 できるだけ、ハチに一度刺された人は、二度刺されないように、ハチが近くにいるようなところには近寄らないということが必須である。
 もっとも、
「この性質を使って、殺人を企てる」
 ということも、小説の上ではあったことで、
「実際に可能かどうか?」
 ということは、難しいといってもいいだろう。
 昔から探偵小説で、
「毒殺」
 というのは、結構あっただろう。
 実際に、使われる特というのは、
「青酸カリ」
 などの、シアン化化合物であったり、天然にそのあたりに生えている、
「トリカブト」
 のような毒であったり、食物の茎や葉から採る、例えば、
「ストリキニーネ」
 などの猛毒は、よく食べ物に混入させて、食べさせるというようなことを小説などで、描かれてきた。
 実際の事件では、
「ヒ素入りカレー事件」
 などというものがあったり、保険金詐欺に利用するものとして、
「じわじわと弱らせて死に至らしめる」
 というものもあったりしたであろう。
 他には、意外と今まで知られていなかったが。最近話題になっているというのが、
「アレルギーショックによっての殺害方法である。
 たとえば、
「スズランなどの花や茎には、コンパラトキシンという猛毒が入っていて、いけている水を飲んだだけでも、死に至るというほどの毒性のあるものだったりする」
 これも一種のアレルギーの一種と言われているが、考えてみれば、独で死ぬということ自体、
「身体に毒素が回る」
 ということで、ショック死だといってもいいのではないだろうか?
 また、最近は、食品に、
「アレルゲン表記」
 ということで、アレルギーによる、アナフィラキシーショックを起こさないように、
「卵、乳、ナッツ」
 などの、アレルギーを引き起こしかねないものの表記が、必須となっている。
 それを破れば、一定期間、営業停止になったり、悪質な場合は、ニュースになって、会社名が明るみに出ることで、会社の信用がガタ落ちになってしまうではないか?
 そんなことにならないように、会社もシビアになっていることから、最近では、キチンと守っているようだが、あれは5年ほど前であったが、
「どこか一か所の会社で守られていないとおいところが明るみに出ると、あそこも、ここも」
 という感じで、次から次へと不正が出てきたのだ。
 これは、
「それだけ、企業側の認識が甘かったとも言えるだろうが、それ以上に、見張る側の行政の監視が、まったく機能していないということになるのだろう」
 それを考えれば、
「いかに、ひどい状態たのか?」
 ということで、
「食の安全」
 という、
「当たり前といえば、これ以上の当たり前ということはない」
 ということになるのだろう。
 食の安全が保障されないということであれば、
「アナフィラキシーショックを引き起こすという事故が多発することになり、それが事件に発展し、ショック死を逆手に取った、殺人事件が起こらないとも限らない」
 と言えるのではないだろうか?
 そういえばm昭和の終わりのことに起こった事件として、
「食品会社への脅迫事件」
 というのがあった。
 会社社長を誘拐してみたり、会社の商品で、すでにスーパーに陳列されているものに、青酸カリを入れるなどという、無差別殺人を企てた犯罪グループがあった。
 そのグループのせいで、そのあと、食品にビニールの包装紙が施されたりと、いろいろ策が練られたが、結局、どうしようもないというのが、本音であった。
 当時は、青酸カリが見つかったかどうかわからないまま、毒に当たったという話も聞かないことで、事件は未解決のまま、お蔵入りしたことから、今では時効も成立し、
「すでに忘れられた事件のようになったが、ある意味、これほど衝撃的な事件もなかった」
 といってもいいだろう。

                 勧善懲悪

「ドッペルゲンガーを見たので、自分は死んでしまう」
 ということをみんなに触れ回り、実際に、皆から冷めた目で見られていたやつの知り合いが殺された。
 殺人現場は、夜間の人通りの少ない道で、
「通り魔殺人なのか、計画的な犯罪なのか?」
 ということは、一見では、判断がつけられなかった。
 というのも、このあたりでは、最近、通り魔殺人というのが結構蔓延っていたが、殺されるのは、女性が多かった。
 友達は男なので、もし、通り魔殺人だとすれば、パターンに合わないといってもいい。
 だが、