後味の悪い事件(別事件)
そう思うと、だから、
「幸せの絶頂にいる時というのは、後は、断崖絶壁に落ちていくしかないんだ」
ということを、思い知ることになる。
これから、頂上を目指そうという時に、そんなことが分かるはずがない。だから、今も昔もそうなのだが、絶頂しか見ていない時というのは、
「上を見るとキリはないが、もっと言えば、下を見てもキリがない」
ということになる。
そんなところから、落っこちてしまえば、ひとたまりもない。上を目指して梯子などを昇っている時は、
「決して、下を見てはいけない」
と言われるのは、そういうことを言っているのではないだろうか?
だから、
「座敷わらし」
のような、いいとされる妖怪であっても、もし、その頂点に達することができると、後は落ちていくしかないだろう。
政治家が、独裁政権を握ってしまうと、
「いつ、クーデターを起こされて暗殺されるか分からない」
といって。日々怯えている状態と同じである。
「歴史は繰り返す」
というが、まさにその通りなのだ。
そんな座敷わらしは、
「いい妖怪」
ではあるが、いなくなるということを覚悟しながら、その恐怖にも怯えなければいけないという。ある意味、
「恐怖の裏返し」
ということで、
「表裏の反転」
というものが、まるで、
「諸刃の剣」
のようなものではないか?
と感じさせるのだ。
他にも、
「いい妖怪;
と言われているものもいる。
世界的なパンデミック
ここ数年において、大きな社会問題となっていたこととして、
「世界的なパンデミック」
というものがあった。
これは、非常に恐ろしいもので、最初は、某国のある大都市で発生したものだったが、あっという間に全世界に広がった。
「正体不明のウイルス」
ということで恐れられ、元々発生したところでは、死者数もそれなりに出たことで、世界は、その恐怖に晒されることになった。
日本政府は相変わらずの無能ぶりを発揮し、
「小中学校を、全国的に休校にする」
という大切なことを、勝手に独断で決めてしまったくせに、何と、まだこの期に及んで、パンデミックを引き起こした某国の、国家元首を、
「国賓」
として招くというような暴挙を考えていたのだ。
さすがに実現はしなかったが、何と言っても、これはありえないだろう。
某国というのは、日本の主権を脅かし、国際法的にも、
「日本の領土」
になっているところを、
「勝手にパトロールと称して、国境侵犯を平気でお子会っているのだ。
そんな国の国家元首を、そもそも、
「国賓で招くなんて」
と、開いた口が塞がらないとは、このことだった。
さらに、伝染病対策として、何をおいても最優先で行わなければならない対策というのは、
「水岩対策」
というものである。
つまり、まるで、
「鎖国」
のように、
「入国を制限する」
あるいは、
「必要最低限のもの以外の入国は禁止する」
というものである。
つまりは、
「海外にいる日本人であっても、入国を禁止する」
というくらいのことをしないといけないということである。
考えてみれば、鎖国対策を行った江戸時代であっても、世界的に流行した、
「コレラ菌」
というものが蔓延したのだ。
「鎖国しているのになぜ?」
ということであるが、それは当たり前のことであり、何と言っても、日本は、
「貿易を、長崎に限る」
という意味で、長崎でのオランダだけとの貿易になったのだが、その長崎に、オランダ人が感染させるのだから、どうしようもない。
長崎からどんどん流行し、
「鎖国しているのに、パンデミックが起こる」
というとんでもないことになったのだ。
どれだけのひどい状態だったのかまでは分からないが、少なくとも、歴史に、
「コレラ菌の大流行」
という歴史が残っているのだから、相当なものだったのだろう。
現在のパンデミックというのは、
「菌」
というものではなく、
「変異を繰り返す」
という、
「ウイルス」
によるものである。
つまり、波はいくつもあり、今回の
「世界的なパンデミック」
においても、波というものが、少なくとも、8回くらいを3年くらいの間に引き起こし、約3回くらい、大きな変異を繰り返していたのだった。
そんなパンデミックであるが、今では、あくまでも政府が言っていることであるが、
「ワクチン接種も行き届き、特効薬もできた」
と言っているが、実際には、
「若者のワクチンへの信頼度がまったくないことで、最初の2回までは、ほとんどの人が打っているが、そこから先は、若者はほとんど打っていないというのが、事実のようだ」
ということは、ワクチンに関しては、
「政府の言っていることは、いい加減だ」
ということである。
さらに、特効薬の件であるが、政府は、
「できたから安心」
などと言っているが、実際に使われたことがあるのだろうか?
どこの病院にどれだけあるのかということが、まったく分からない。
何といっても、今回政府が、
「今回の伝染病は、季節風インフルエンザ並みになった」
といって、ランクを下げたが、その理由は、
「ただ、金を出したくない」
という理由でしかない。
今までのランクであれば、
「治療費も、ワクチン代も、すべてが、国家の費用だったのだが、今回からは、保険の範囲内での、国民の負担ということになる」
というのだ。
今回のパンデミックをそんな状態に国家はしたのだが、実際に、病院に行くと、その対応はひどいものだった。
今までであれば、
「伝染病を治療する病院は限られていて、治療に従事してくれた病院には、補助金を出す」
ということであったが、実際に、携わった病院とすれば、
「そんなはした金でやらされるのは迷惑だ」
というものである。
世間で、
「あの病院は、パンデミックを引き起こした患者を受け入れている」
ということになれば、一般患者が激減し、病院経営が行き届かなくなるのは当たり前のことだった。
しかし、一度変異を行ったウイルスは一気に最強になり、
「医療崩壊」
は引き起こすは、何人の人が、救急車を呼んでも、
「受け入れ病院がない」
ということで、病院にも行けずに死んでいったことだろう。
それを思うと、
「政府の言っていることは、どれだけ甘いのか?」
ということである。
だから、今回のランクを下げたことで、余計に患者に対して、病院は、
「悪魔の対応」
といってもいいだろう。
実際に、伝染病になって、熱が出て、苦しんでいる人に対して、驚いたことに、
「家で、なるべくどこにもいかず、ゆっくりしていてください。数日で治りますから」
というだけであった。
何と、解熱剤も、頓服も貰えるわけではなかった。要するに、
「病院は、完治しない」
ということだろう。
他の患者に、
「パンデミック患者を診ている」
ということを知られると、
「患者が逃げていく」
ということになるかも知れない
ということであろう。
病院とすれば、
作品名:後味の悪い事件(別事件) 作家名:森本晃次