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自己バーナム

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 ということが分からなくなっているのだった。
「数百万人の年金が消えた」
 などという報道があったことで、国民が自分の年金を確認しようと、税務署に押し掛けるということもあったであろう。
 だから今、
「年金定期便」
 などということで、国民にも確認させるという、一見不可解な方法になっているのだ。
 それだけ、政府も自信がないということだろう。
 そんな、
「お粗末な時代」
 というものがあったりしたのを、国民は、
「政権交代」
 という形で、制裁を行ったのだが、交代した政府も、それに輪をかけたポンコツだった。
「何もできない」
 どころか、災害が起こると、自分たちがしなければいけないことを棚に上げて、キレたりするという、とんでもない政府だった。
「なるほど、野党の時、批判しかできない政党だった」
 ということである。
「案の定だな」
 と思ったのは国民だけではなく、そもそもの元与党もそうだろう。
「どうせ、何もできずに、放っておいても、政権は戻ってくる」
 と思ってると、本当に一期で戻ってくるのだから、
「本当にお笑い種だ」
 といってもいいだろう。
 そんな時代において、国家というものは、
「国民に対しては何もしてくれない」
 いや、まず
「国民の方を見ていない」
 自分たちがよければ、それでいいという考えが蔓延っているということである。
 もちろん、政府にすべてを期待してはいけないのだろうが、政府は、国家であるということもあり、せめて、
「安心」
 という担保だけでもあれば、かなり違うのに、そんな政府が国民に対して安心を与えるどころか、保身しか考えていない。
「政治家を守るためなのかどうか分からないが、官僚が自殺をする」
 などという事件が起こったと思ってビックリしていると、
「そんなの、日常茶飯事さ」
 という人がいる。
「ニュースになる前に、政府が緘口令をしくのさ」
 ということであり、
「どれだけ政府が汚い存在なのか?」
 ということが浮き彫りになるのだ。
 それを思うと、
「政府なんて」
 といって、愚痴をこぼしたくなる。
 だから、
「政治離れをする人は、若者だけに限らなくなっている」
 と言えるのではないだろうか?
 知り合った離婚から、十数年が経ったが、今までに、好きになった女性は何人かいる。
「出会い系」
 とまではいかないが、
「お友達募集」
 というようなサイトで、メール交換のような形で知り合った人で、
「会える距離」
 ということで、知り合った女性がいたが、その女性とは、離婚後2年後くらいに初めて知り合った女性だった。
 その人は、遭ってから、何度か食事に行ったりもしたが、本当に友達という感じだった。
 といっても、正直、一緒にいても楽しくない。
 もっとも、友達ということであれば、結構いろいろ知っている人だったので、勉強になるという意味ではよかったのかも知れない。
 しかし、実際に話をしてみると、完全に相手は、
「上から目線」
 で、話をしても、
「何が楽しいんだ?」
 としか思えなかった。
「女性と一緒にいて、何が楽しいというのか?」
 ということを、忘れさせるような人だったのだ。
 遭う前のメールのやり取りでは、そんな雰囲気はなかった。
 声を聞くわけではないので、やり取りに、
「声の抑揚」
 などというものが、あるものがあるわけではない。
 それを思えば、
「会ってから感じることは、無限の可能性くらいにあってもいいものだ」
 つまりは、
「最初から。そんなことを考えるだけ、体力のムダだ」
 といってもいいかも知れない。
 しかし、
「人と出会う」
 というのは、
「このドキドキを味わいたいからで、がっかりすることもあるだろうが、だとしも、問題にしなければいい」
 と言えるのではないだろうか?
 その人が、自分の好きな人になるかどうか、そんなことは最初から分からないのと同じで、もし、違っていたとしても、がっかりすることはない。もう一度他の人を探せばいいだけだ。
 その人が、自分の理想で、
「どうしても手に入れたいと思ったのに、その通りに行かなかったとしたら、そのショックは計り知れないかも知れない」
 ただ。それだって、
「本当は勘違いなのかも知れない」
 と少しでも感じれば、また違った感覚が芽生えてくるのではないだろうか?
 そんな上から目線の女性だったが、最初は、それでも、嫌だという感じはしなかった。
 もちろん、途中から、
「鬱陶しい」
 と感じるようになったのだが、その人の話を聴いていると、どうしても、
「説教臭い」
 という感じがしてくるのだが、別に嫌だという感じはしてこないのだった。
 その説教は、自分がいつも考えていることと、結構リンクしている気がする。
 いろいろな角度から見た時、その方向性に共通点を見出せるのだ。
 それを思うと、ただ、
「鬱陶しい」
 という感覚になるというのは、何かが違っているような気がする。
 だから、相手に。
「オンナを感じたことはない」
 もっとも、女を感じていたとすれば、その人から言われたことに共感もしなければ、本当に、ただ、
「鬱陶しい」
 としか思わないだろう。
 そう思うと、
「この人とは、長くない」
 と思うと、なるほど、お互いにどちらからも連絡をすることもなく、自然消滅だった。
 これまで、
「現在に至るまで、俺が自然消滅した女は、この人だけだな」
 ということであった。
 ただ、自然消滅しかかったことはあった。その時感じたのは、
「お互いに、相手と話をするのが、億劫」
 というか、
「お互いに、何を話し手いいのか分からない」
 と思うからに違いないのだった。
 実際に、その時の女性の言っていたことで、結構、心に響いたこともあって、今でも覚えていることもある。それが、今の自分を形成しているといってもいいのではないかと感じ、
「誰かと付き合うのって、覚悟がいるっていうけど、付き合いたいと思う時点で、覚悟しているわけだから、それ以上の覚悟っていらないのよ。でも、そう思うと、最初の覚悟が自然と消滅していくので、継続の意味で、覚悟をどこかでしなければいけないということは正当であり、その気持ちがないと、まずうまくいくことはない」
 という言葉が、一番印象に残っている。
 この言葉が、彼女の言い分であり、
「彼女の性格そのものを表している」
 と感じるのだった。
 そう、自分がこれまでに付き合ってきたと思っている女性は、
「結構、自分のことを理解している女性が多かった」
 そのいい分には、まるで自分のことを言っているようで、それを聴くと、
「なるほど、分かる気がする」
 と言えるのではないだろうか?
 それを考えてみると、
「私には、好きになる人を引き寄せているような気がする」
 という意味で、
「好きになる魔力」
 と呼んでいた。

                 テレクラ

 それから、数人の女性と仲良くなっては、別れてきた。実際に逢った人もいれば、一度も遭ったことがなく、ネットの世界だけの人もいた。
 今から思えば、
作品名:自己バーナム 作家名:森本晃次