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自分と向き合う

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「まずは、会員になる必要があるので、会員になるまでの、入会フォームなどの入力欄、さすがに個人情報に抵触するようなものは、会員入会意思がある人には、営業が直接話に行き、それらのネットには載せられないような情報を、直接申込書に書いてもらうのと一緒に、サービスについての説明や、サイトの使い方などの話wp営業として行う」
 ということに使っている。
 入会者には会員番号とパスワードが割り振られ、その番号から、ログインすれば、初めて、商品を購入できるページに飛んで、そこから注文を行い、最終的には、予定の時間に商品が届くという仕掛けにしているのである。
 これは、結構、以前から行われていたが、ネットが普及するまでは、なかなかだったこともあったり、何と言っても、
「商品は現物を見て選ばないといけない」
 という人、さらには、
「支払が、クレジットになったり、銀行引き落としなどで、どうしても、スーパーなどの現金決済というもの以外に、違和感がある人にとっては、ネックとなる」
 という考え方の人も、一定数いたから、当然のことであろう。
 そういうものが、いわゆる、
「企業のホームページ」
 として重宝されるということだろう。
 特に最近では、理容室や美容室などの予約もネットでできるようになり、
「スタイリストの予定」
 も見ることができるので、それに合わせて利用もスムーズになった。
 そういえば、店に行って、
「いつもお願いしている人が、今日はお休みだった」
 ということも、往々にしてあるというものだった。
 だからこそ、予約が必要になるわけで、
「以前は散髪屋だったのが、ある日、そこのお店の人の対応が思ったよりもひどかった」
 普通だったら、
「気のせいじゃないか?」
 と考えるのだろうが、その時は、明らかに乱暴だったのだ。
 完全に髪の毛が引っ張られ、
「痛い」
 と言っても、全然力を抜いてくれない。
 櫛を通す時も、引っかかっているのを、無理やり通そうとするので、髪の毛が無数に、櫛に引っかかっているではないか。
「痛いと言っているのに」
 と思いながらも最後まで変わらず、しかも、
「言っても無駄だ」
 と分かると、苛立ちのまま、むかついて、そのままムッとしたまま帰ってくる。
 そして、心の中では、
「もう二度といかない」
 と思うようになり、
「男の人だから、あんなにひどいんだ」
 と思うようになると、
「せっかくお金を払ってやってもらうんだったら、女の人にしてもらう方がいいに決まっている」
 と思うと、行く先は一つ、
「美容院」
 ということになるのだ。
 それでも、さすがに最初は躊躇した。
「男が一人で入っても大丈夫なのか?」
 という思いが当然のごとくあり、もし、大丈夫だったとしても、次の問題は、
「女性がちゃんとしてくれるだろうか?」
 という思いとである。
 男性一人で入れるとしても、女性のスタイリストにお願いできるかということも、大きな問題だったのだ。
「できれば、女性がいいですね」
 と言ってはみたが、
「こいつ、何考えてるんだ?」
 と思われるのも嫌だった。
 そこで考えたのが、
「嫌がられたのなら、この店に二度とこなければいいだけだ」
 ということであったのだが、問題は、
「他の店に行っても、またダメなら、延々と探さないといけなくなる」
 ということであり、自分がいける範囲の店が、すべて玉砕ということになってしまうと、
「全国どこに行っても、自分の気持ちを受け入れてくれる美容室。さらには、散髪屋は存在しないことになる」
 というものだったのだ。
 もちろん、最悪のシナリオなのだろうが、一度ダメな店があれば、その確率はグンと上がってしまう。
 ということは、
「最初が肝心」
 ということになり、それが、すべての問題に直結するといってもいいだろう。
 それを考えると、
「美容室も、最初のお店選びが、すべてを左右する」
 ということになり、いろいろ捜したが、結局、何も参考資料があるわけではないので、
「勘」
 ということになり、おみくじを引くようなものだという発想になってしまうに違いないのだった。
「俺にとっての選択は、無数に存在し、その瞬間瞬間で、絶えず選択を繰り返すことになるのだ」
 ということであった。
 これは、自分だけに限ったことではなく、自分だけに限ったことでも、美容室だけに限ったことではない」
 と言えるだろう。
 美容室に行くようになると、馴染みのお店であっても、
「スタイリストのご希望はありますか?」
 と言われて、最初の頃は、前にやってくれた人の名前を呼ぶのが恥ずかしいというようなシャイな人間だったくらいだ。
 それでも、何とか、
「えっと、前にお願いした方で」
 というところまでは言えるようになったというところであろうか、何とか、それで分かってもらえたのだった。
 考えてみれば、お客さん、一人一人に、
「カルテ」
 のようなものがあるのも当たり前のことだろう。
 何しろ、カルテを用意するということを、違和感なくできるようにするのに、ポイント制のようなものがあるのではないか?
 と勝手に思ったりもした。
 会員番号を、うまく扱えるようになると、カルテの作成も自然にできるというもので、さっと、客一人一人のことを、美容室で共有して理解できているということで、客も安心できるのだろう。
「カルテ」
 というものは、基本的に、病院にあるもので、かかりつけ医であれば、あって当然のものである。
 特に昔からあった、
「町医者」
 などでは、よく病院にいくと、受付の後ろに、カルテの山があり、そこから受付を済ませて、次の患者になる前までに、そのカルテを用意して、診療室に届けるというのが、当たり前に行われていたような気がする。
 それを考えると、
「今のように、当たり前のように、医者の机の上にパソコンが置いてあったりする時代も、結構長く続いていたんだよな、本当に当たり前のようになんだよな」
 と感じる。
 ただ、昔から、久しくあったもので、いつの間にか消えたものも結構あるのではないか。特に、
「医者の机の上では、レントゲンの写真を貼り付けて、明かりに照らしてみるという形のもの」
 というものが、懐かしさを感じさせる。
 それと同じ意識で、カルテも同じようなものだったがする。
「あのカルテの紙質が、好きだったなよな」
 と思う。
 これは、書店で、本を手に取って見ていた頃の感覚を思い出す。
 今でも、本屋というのは、相当減りはしたが、存在しているところもあるので、本の質を感じることはできるが、明らかに昔の本屋とは、その様相は違っている。
「どこがどのように違うのか?」
 というのは、曖昧にしか表現ができないが、まったくの違いを理解できているつもりでいるのだった。
 ホームページというのは、企業だけではなく、個人でも作れるようになっていた。
 元々プロバイダーが提供するものは、個人向けが多く、法人に関しては、特別のサービスというものが用意されていたような気がする。
 ホームページの作り方にもいろいろあり、
「ホームページビルダのような、ソフトを使うもの」
 あるいは、
作品名:自分と向き合う 作家名:森本晃次