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遅れてきたオンナ

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 ということなのか。それとも。
「我慢できないほどのストレスを抱え込んで、自制が利かなくなってきているのか?」
 ということなのであろう。
 そう考えると、それは、男性に限らず、女性にも言えることではないだろうか?
 以前であれば、性犯罪の抑制という意味からも、性風俗業界も、ある意味で、
「必要悪」
 というイメージで見られていることがあったであろう。

                 必要悪

 しかし、その必要悪である性風俗というものも、最近では、それほど性に対して積極的な男が減ってきたせいで、それほど流行らなくなってきたというのもあるのかも知れない。
「必要悪」
 と言葉では言ったが。
 本当に、
「悪」
 という言葉を使わなければいけないほどのものなのだろうか?
 そんなことを考えると、今の時代、
「草食系男子」
 と言われる人間の方が、下手をすれば、社会という観点で見ると、
「悪」
 なのかも知れないと思う。
 それは、今まで、風俗を含んだうえで、
「性」
 というものに、必要以上に過敏に反応して、それこそ、
「悪だ」
 と言われるようになったことが、そもそもの悪なのではないだろうか?
「過ぎたるは、及ばざるがごとし」
 というようなものである。
 そんな悪というものがどういうものなのか、正直、
「悪の定義」
 というのが分からなくなっている。
 実際に、
「必要悪」
 なるものも存在しているわけなので、逆にいえば、
「必要なものでも、その中には、悪だと認識されるものが、確実に存在している」
 ということになるのだ。
 必要悪というものをどう判断するか? 問題は、
「何が必要かということの審議は終わっていて、その次の段階である、必要なものが、悪なのかどうなのか?」
 という定義づけがあってこそ、
「必要悪だ」
 として、必要悪が証明される。
 しいていえば、必要悪は、一つでもあれば、その存在は証明されているといってもいいだろう。
 実際の必要悪というものは、調べてみると、
「あるわあるわ。出てくる出てくる」
 というものである。
「パチンコ店」
「やくざなどのいわゆる暴力団」
「麻薬」
 など、犯罪に直結しそうなものも、中には含まれている。
 だから、下手をすれば、法律で規制はされているが、実際には、
「警察のような、杓子定規のような集団に、取り締まりなどできるわけはない」
 ということになる。
「本当の悪」
 でさえも、まともに裁くことができない警察に、必要悪のような、曖昧なものが、扱えるわけないというものだ。
 ある意味、
「必要悪のような曖昧なものほど扱いにくい」
 ということになるのだ。
 何と言っても、警察は、
「事件が起こらなければ動かない」
 というのが定説になっているではないか。
 まるで常識のようになっていることだってたくさんあって、
 例えば、
「行方不明者に対しての捜索願などもそうである」
 確かに、捜索願の受理くらいまでは、してくれるだろう。
 しかし、受理したからと言って、警察が動いてくれるわけではない。それどころか、
「事件性がない限り動かない」
 というのが、警察内部の取り決めのようになっているようだ。
「毎日のように上がってくる捜索願を一から捜査していれば、そりゃあ、人が何人いても足りないだろうが、事件性がないものは、捜索しないというのが、基本になっているということをどれだけの人が知っているということになるのか」
 考えてみれば、これほど恐ろしいことはないともいえるだろう。
「実際に、行方不明者の中には、自殺するかも知れない人もいるわけで、そんな人も捜査しないのである」
 そもそも、警察は、
「事件が起こったから動く」
 という集団なのだろうか?
「事件を未然に防ぐ」
 という考えは警察にあないということなのか。
 考えてみれば、
「そんな考えだから、犯罪がなくならず、結局、起こった犯罪を捜査することになると、結局キャパオーバーなのか、それとも、自分たちが無能なのか分からないが、結局、自分で自分の首を絞める」
 ということに気づかないのだ。
 これも、一種の、
「因果応報」
 と言えるのではないだろうか?
 そんなことを考えてみると、警察が、
「事件が起こらないと動かない」
 というのは、治安を悪くするということに気づかないのだろうか。
 つまりは、
「犯罪計画を練っている時点では、警察は何もできない」
 ということになる。
 いや、何もできないのではなく、
「何もしようとはしない」
 ということだ。
 できなかったにしろ、何とかしようという気持ちさえあれば、相手に警戒心や、疑心暗鬼を抱かせ、
「少し計画を待ってみようか?」
 であったり、
「これは危ないので、中止しよう」
 ということで、
「事件を未然に防ぐ」
 ということに繋がるのではないだろうか?
 検挙率ばかりを追いかけているからこういうことになるのであって、いくら警察と言っても、後手後手に回ってしまえば、せっかくの権力も無駄なものになってしまうのではないだろうか?
 それだけ、国家権力の無駄遣いであり、何といっても、
「国民の税金である、血税」
 から組織されているのだから、国民が、今のような警察の体制に黙っているというのは、国民自身、警察のそういう体質を知らないのだ。
 実際に、ストーカー事件であったり、行方不明関係の事件で、
「警察が役に立たなかった」
 ということを身に染みて感じた人でなければ、警察という組織に対して、
「お花畑的な発想」
 になっているに違いないのだ。
 そんな必要悪の蔓延る世の中で、警察は本当に何もしてくれない。
 結局は、
「お金を払って、弁護士であったり、探偵を雇ってでも、自分の身を守るということになあるのだが、では、何のために警察があって、警察のために、自分たちの税金を使うということなのか?」
 ということである。
 結局、警察は、起こった事件に対して、犯人を見つけて、裁判へと引き渡すところまでを請け負っていて、それ以外はといえば、何をしているというのか?
 それが、
「市民を平和を守る」
 ということになるのだろうか?
 下手をすれば、
「警察組織自体が、必要悪なのではないか?」
 ということになる。
「そんな本末転倒なこと、あるわけないじゃん」
 という人もいるかも知れないが、世の中には、想像以上の理不尽さが蔓延っているのだ。
 たとえば、病院などがそうであるが、
「昔の病院。いわゆる昭和の病院というと、待合室には、老人で溢れていた」
 と言われている。
 笑い話にもあるが、ある老人が、
「今日は、○○爺さんが来ておらんね」
 というと、もう一人の老人が、
「いや、○○老人は、体調を崩しているから、来れんのじゃよ」
 ということであった。
 その場の老人たちは皆その話を聴いて納得するだろうが、まわりの他の人たちは、
「違和感満載」
 という状態になっていることだろう。
 考えてみれば、病院というところは、
「体調が悪いからくるところであって、体調を崩したのなら、来なければいけないだろう。体調を崩したから来ないというのは、本末転倒もいいところだ」
作品名:遅れてきたオンナ 作家名:森本晃次