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中二病の犯罪

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 最近の日本は、中立でなければいけないのに、アメリカの言いなりで、
「経済制裁」
 あるいは、
「軍事のための資金援助」
 ということを平気でやっている。
 これでは、中立でも何でもないので、相手国からすれば、
「敵国」
 の一つ。
 戦争ができないという、
「戦争放棄の憲法」
 を持った国なのだから、当然、攻撃を受けても反撃もできない。
 そういう意味で、中立を表明すべきなのに、バカな政府は、アメリカの言いなりになったまま、国内では、困っている国民がたくさんいるのに、その人たちを無視して、戦争に金が使われるということを知ってか知らずか、金を出しているではないか?
 これでは、
「自分たちも一緒になって、苛めに参加しているのと同じではないか?」
 と言えるであろう。
 もっといえば、宇宙で、遭難しかかっている宇宙人がいて、円盤が故障したということで、地球にその部品があるということで、たちより、そこで、地球人と遭遇し、凝固高専のようなもので、動きを止めた。どうやら、死んでいることになっているようだ。
 地球防衛軍内部で、宇宙人に対しての対策会議が行われ、最初は、首脳陣から、
「断固攻撃」
 という意見であったが、防衛隊隊長が、
「話し合ってみたい」
 という進言があり、そこからさらに会議が紛糾したが、結果、結論らしい結論が得られずに、
「とりあえず話し合い」
 ということで、話し合いとなった。
 しかし、宇宙人の方との話し合いは、なかなか難航を極めた。
 まず、宇宙人には、
「命、生命」
 という概念がないという。
 もっとも、向こうにも死ぬという感覚があるのだから、言葉上の、
「生命」
 という言葉を知らなかっただけなのか、それとも、
「知っていて、わざとすっとぼけていたのか?」
 そのとちらなのかは、分からない。
 さらに、彼らは、短気なのか、話し合いをしているのに、地球人がいろいろ聞いてくることに業を煮やしてか、いきなり、
「地球は我々がいただく」
 と言って、いきなり、豹変し、地球を攻撃し始めたのだ。
 こうなってしまうと、地球側も黙っておらず、ここで初めて、
「戦争」
 ということになったのだ。
 だが、
「なぜ、宇宙人が豹変して襲ってきたのか?」
 ということは別にして、冷静に考えてみると。
「そもそも、何が悪いというのだろうか?」
 というところであった。
 そもそもの原因は、宇宙船の故障から遭難して地球に流れ着き、
「修理のための部品と、人間であれば、水と食料の確保」
 を目的とした滞在だったはずだ。
 それは、考えてみれば、どこかの国の船が難破して、日本のどこかに流れ着いたとして、遭難した乗組員を、侵略者として差別しているのと同じではないか、何しろタイトルが、
「侵略者をうて」
 というものであった以上。完全に、相手を、
「侵略者」
 として決めつけているのである。
 結局、宇宙人をヒーローが出てきてやっつけるという、
「お約束のパターン」
 であるが、本当にそれでよかったのだろうか?
 地球上であれば、もし、虐殺でもされれば、戦争案件である。報復で攻撃されても、文句は言えないだろう。
 宇宙においてはどうだろうか?
 地球という星は、今でもまだ、有人では、月か、行っても火星までしかいくことのできない星であり、他の天体に、本当に地球人の足元にも及ばない科学を持った星が無数に存在していて、それこそ宇宙戦争を繰り広げていたり、戦争をしなくても、宇宙全体に宇宙連邦のような法律があったり、銀河系だけで通用する法律が存在したりしないとも限らない。
 それを思うと、何も知らないのは地球人であり、宇宙では、
「常識」
 となっていることを知らない地球人を、
「責められない」
 で片付けられるものではないだろう。
 この広い宇宙、自分たちがまったく知らない世界が広がっていて、
「知らぬは自分たちばかりなり」
 ということであり、そもそも、ヒーローが宇宙人として君臨しているのだから、そのヒーローが宇宙の法律を教えなければいけない立場なのではないだろうか?
 知らないということが、罪だとよく言われるが、まさにこの場合など、言えることではないだろうか?
 さすがに、そこまでいくと、30分番組で、しかも、
「一話完結」
 という物語なので、
「尺が足りない」
 ということになるであろう。
 それを考えると、このお話は、
「あまりにも局地的な話」
 と言えるだろう。
 そもそも、地球防衛軍の会議といっても、東京のどこかの貸会議室のようなところに、政府や、警察。さらに地球防衛軍の代表者、10名にも満たない人数で集まり、全員が日本人。そんなところで、全世界規模の話をしようというのだから、それ自体がおかしな話ではないだろうか。
 今であれば、せめて、国連本部において、常任理事国が集まっての会議を行うべきものを、諸外国に話をしたのかどうかわからないが、勝手に日本だけで、会議をして話を進めようというのは、
「子供相手の番組」
 という意味で許されるのかも知れないが、
 それであれば、あまりにも、思想のようなものが、偏り過ぎているのではないだろうか?
 そんなことを考えると、
「やはり、超がつくくらいの、局地的な話だ」
 といってもいいだろう。
 もし、ここで宇宙人をやっつけたとして、
「宇宙の平和を乱した」
 として、宇宙連邦警察なるものがあったとして、地球に抗議してくれば、国連本部などでは、
「はあ? 何のことでしょう?」
 と寝耳に水となってしまうのは分かり切っていること。
 元寇だって、元の特使が日本に来て、皇帝の親書を持っているのに、その人間を叩き切ったことで、報復に来たのではないか。過去の歴史に習えば、先走った行動がどのような結果を導くか、分かりそうなものである。
 つまり、
「いくら相手の素性が分からないということで、いや、分からないからこそ慎重にならなければいけないところを、先走って叩き切るなどということをすれば、叶わず報復を受ける」
 ということは、歴史が証明しているではないか。
 何をそんなにムキになって歯向かうのか、昔から、人間は、
「自分の土地を犯すものは、何であっても、侵略者として扱う」
 という風潮がある。
 それは改めなければいけないところであろう。
 ただ、今の日本において、諸外国から食い物にされ、属国に成り下がり、さらには、体制の違う国からは、国土をどんどん買われ、さらには、領海侵犯など、され放題であり、ただ、抗議文を送るだけで何もできない、
「腰抜け政府」
 を、諸外国は、嘲笑っていることだろう。
 ただ、日本の宗主国が怖いということで、その後ろ盾があることで、何とか攻撃を受けるところまでは行っていない。
 そういう意味で、
「属国に成り下がってはいるが、それも仕方のないことなのだろうか?」
 と言えるのではないだろうか?
 それを考えると、
「属国と言われても仕方のないのだろうか?」
 ともいえるが、属国としての権利すらないのだったら、中途半端すぎるだろう。それだったら、属国になった方がいいともいえないだろうか?
作品名:中二病の犯罪 作家名:森本晃次