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悪い菌

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 限界を知るというのは、確かに大切なことであるが、きっとそれを見切るには、
「時期」
 というものが必要なのだと思う。
 だから、上司がいて、その時期に、道を踏み外すことなく導いてやるものなのだろうが、今の上司の人に、果たして。
「そこまでできる人がいるものだろうか?」
 と言えるのではないだろうか?
 そんなことを考えていると、
「警察にも限界というものがある」
 と考えるようになってきた。

                 大陸からの余計なもの

 この時期に、体調を崩す人は結構いる。その理由にもかなりあるのだろうが、一つとしては、
「この時期に伝染病が流行りやすい」
 ということがあるだろう。
「空気の感想」
 これが一番である。
 そのせいもあってから、大陸からいろいろなものが飛んでくる。
「黄砂」
「PM2.5」
 なるものだけではなく、空気に乗ってくるわけではなく、人間によって、媒介するといわれる、
「伝染病」
 というものが、流行ってくるのである。
 特に、ここ20年くらいの間に、どれだけの伝染病がやってきたか。
 日本で大流行はしなかったが、全世界で大流行したものだけは、どうすることもできず、
「世界各国を大パニック」
 に巻き込んでしまったではないか。
 それを思うと、
「ここ数年で、世界も変わった。そして、自分の目で見える範囲の世界も、まったく違った世界に変わってしまった」
 といってもいいだろう。
 昔であれば、神経質な人間のたとえ話として、
「友達が自分の机に触れたというだけで、アルコール消毒をした」
 という、極端な神経質な人間のたとえであったが、最近であれば、
「そんなのは当たり前、アルコール消毒だけではなく、換気から、触ったものすべてを消毒する。さらには、それに伴う人間も、細菌防護服を着ての、厳重さ」
 というものであろう。
 誰もが、マスクをしていて、表情を見ることができない。誰が、こんな世界が来ようなどと想像したことであろう。
 こんな世の中になってから、約3年があったのであるが、その間に約10回くらいの感染者急上昇という波があり、何度ともなく、
「医療崩壊」
 を起こしておいて、しかも、その途中で、
「オリンピックの強硬開催」
 あるいは、
「感染レベルを、特殊感染症というレベルから、季節風インフルエンザレベルまで引き下げる」
 などということを、政府は、勝手に行おうとしてるではないか。
 それを考えると、
「政府と、国民の間に、どこまで乖離的な距離があるというのか?」
 ということを考えさせられる。
 オリンピックも、
「やってよかった」
 と国民が、
「その成功に意見を変えるだろう」
 などという、いかにも、国民をバカにしたような発想のソーリが、オリンピックのスローガンとして、
「伝染病に打ち勝った証として」
 といっていたが、正直、
「何をバカなことを言っているんだ」
 としか、国民の誰も思っていない。
 しかも、一番ひどかった時期で、
「医療崩壊」
 は起こる。
 さらには、
「国民の8割近くの人間が、オリンピックに反対しているにも関わらず」
 の強行突破である。
 これは、
「多数決」
 というものを基本理念とする、
「民主主義への挑戦」
 であり、
「冒涜」
 というものではないだろうか?
 しかも、内容が、
「打ち勝った証」
 ということはどういうことなのだ?
 医療崩壊が進み、受け入れ病院がなくて、ボコボコ人が死んでいくという中で、何が、
「伝染病に打ち勝った」
 と言えるのだろうか?
 そんな戯言を言っているから、案の定、オリンピックが終わってから、2カ月もしないうちに、退陣に追い込まれるのだ。
 総裁任期が、満了という時期とも重なり、党内部から、反対指示が多かったせいで、出馬を断念することになった。
 これ以上、どうすることもできないというわけである。
「さて、そんな時代から、今度は少し伝染病が収まってきた時にソーリになった人間がいるが、こちらがさらに最低のソーリ」
 ということであった。
 国内の苦しんでいる人を見殺しにして、戦争をしている国に。武器を買うための金をやるという理不尽なことをしているのだ。
 いい悪いは別にして、事実として、
「平和憲法」
 謳っている国なので、先制攻撃などのできない国である。
 ということは、政府首脳は、
「戦争に巻き込まれたら、負ける」
 ということを分かっているのだろうか?
 要するに、戦争に巻き込まれるということは、
「相手に打たれるだけ打たれて、そこから守るための攻撃ができる」
 ということであり、先制攻撃によって、
「制空権」
「制海権」
 を奪われ、レーダーなどもすべて破壊された状態で、どうやって戦うというのか?
 そんなことができるわけはないだろう。
 ということは、
「日本は、他の国で戦争がおこれば、我先にと、中立を宣言するべき国なのだ」
 ということである。
 金をやるということは、その金で、貰った国は、武器弾薬を買うのだ。食料品や医薬品を買うわけではない。そこのところを分かっていないのだ。
 しかも、その武器を作っている国はアメリカ。そう、日本という国は、
「アメリカの植民地」
 といってもいいだろう。
 何があっても、アメリカの言いなり、アメリカの国債を買わされて、アメリカは、その金を返さなくてもいいことになっているという話を聴いたことがある。それこそ、
「まだ植民地の方がまし」
 ではないだろうか?
 日本という国は、世界各国が、植民地競争に開けるれ手いる時、
「植民地」
 を持ったことはない。
 そのかわり、
「傀儡国家」
 と呼ばれるものを持ったことはあった。
 これが、有名な、
「満州国」
 である。
 朝鮮や台湾は、併合はしたが、これに関しては、欧米列強は、ちゃんと承認している。この二か所を日本の併合と認めるという見返りに、日本も、
「アメリカによるフィリピン支配。イギリスによるインド支配を求める」
 ということの、一種の、
「交換条件」
 のようなものなので、どこまで承認しているということが言えるのかというのは難しいところであるが、満州国に関しては、国際連盟の会議場で、
「日本以外のすべての国は、満州国を未承認」
 としたのだ。
 日本は、腹を立てて、国連から脱退することになるのだが、これも、実は、
「計算済みの行動」
 と言われているようだった。
 満州国に限って、なぜそれほど反対があったというのか。
 やはり、一つはあまりにも電撃すぎたということであろうか。
 欧州では、ドイツが不穏な動きを見せている中で、日本が、孤立してしまうと、
「ドイツと結ぶ」
 ということを考えていなかったのだろうか?
 日本にとっての満州国は、
「国際安全保障上」
 という問題と、
「食料、人口問題」
 ということで、満州の死守は必至だったのだ。
 日本国内では、不況や不作のために、食料が不足していて、国内の人口を養うことができなくなっていた。そこで、新たな土地を手に入れて、そこを、
「楽土」
 といって、
「楽園のような土地」
作品名:悪い菌 作家名:森本晃次