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矛盾による循環

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 そして、ウイルスの特徴としては、
「細胞形式ではないので、自分で細胞分裂をすることはできない」
 ということになり、ウイルスの恐ろしさは、
「自分で、変異をできる」
 ということであった。
 変異をしてしまうと、それ用に開発したワクチンが、効かなくなる可能性がある。
 ということになる。
 つまりは、
「変異してしまうと、まったく別のウイルス」
 ということになるのだ。
 今回の新型コロナの場合は、それが激しい。
「一年と言わず、変異を繰り返している」
 ということで、国内で何度となく起こった波であるが、三年間で、何と、
「第八波」
 までになっているのだった。
 そんなに変異を繰り返すということなので、本来なら、変異したウイルスに、今までのワクチンが有効かなのかということは、分かるはずもない。
 しかし、それでも政府は、
「有効だ」
 といって、打たせようとする。
 それが本当にいいことなのかどうか、実に問題なことだが、
「どうせ国は、何かあっても、因果関係を持ち出して、闇に葬り去ろうと考えているのかも知れない」
 と言えるだろう。
 そんな、
「世界的なパンデミック」
 と呼ばれる、
「コロナ騒動」
 も、強引に政府は終息させようとしている。
 まだまだ患者も多く、今後、どのような変異があるか分からないのに、政府が投げ出してしまうとすれば、国民はどうすればいいというのか。
 もっとも、それを待ち望んでいる、実に無責任な若い一部の連中は、
「俺はかからない」
「罹っても重症化しない」
 と思っているのかも知れないが、重症化しなくても、後遺症で、真剣に悩んでいる人がいるということを失念しているのではないだろうか?
「まあ、余計なことを考えてもしょうがない」
 と、今のところは、そういうことになるのではないだろうか?
 そんなウイルスとは違い、細菌の方は、
「いい菌、悪い菌」
 とそれぞれで分けて考えることもできるだろう。
 悪い菌は、身体を深刻にむざぼってしまい、
「新型コロナ」
 とは違った意味で、問題になるというものではないだろうか?
 そんな菌であるが、最近、問題になっているのは、
「人間の心理的な部分を貪る菌」
 というものの存在であった。
 その菌は、いくつかあり、ある研究者の論文の中には、
「心理学でいわれている症候群であったり、効果であったりというものは、その正体に、菌というものが関わっている」
 というものであった。
 たとえば、
「カプグラ症候群」
 であったり、
「サッチャー効果(錯視)」
 などと言われる、心理的な錯覚も含むところの状況に、菌というものが関わっているという考え方である。
「カプグラ症候群」
 というのは、
「自分の近親者、つまりは、肉親であったり、恋人であったりする人が、密かに悪の組織によって、別の生命体に則られていて、次第に自分の周りの環境から、変わっていっている」
 ということを感じるという、心理的効果のことをいうのだという。
「サッチャー効果(錯視)」
 というのは、
 目の前にある絵や写真をさかさまにして見た時、まったく違ったものに見えてくるという、
「視覚による錯覚」
 というものであった。
 それらのものも、最近によって、もたらされるということであれば、前章において出てきた、
「バーナム効果」
 などという、心理的錯覚を引き起こすものも、最近によるものだとすれば、いろいろ辻褄があってくるようなことも考えられたりするのだった。
「じゃあ、実際に、何か大きな問題となっている菌はないだろうか?」
 ということになると、順平の中で、一番大きなものが何であるかというと、
「自殺」
 というものではないか?
 ということを密かに考えていたのだった。
 この話は、前から考えられていたことではないかと思う。
 というのも、
「いつも自殺を考えている人がいて、手首には、ためらい傷がいつも残っているという、リストカットばかりを繰り返す女性がいたりする」
 そんな女性に、
「自殺菌がとりついたのだ」
 ということであれば、
「どこか、納得のいくところがある」
 と言えるのではないだろうか。
 自殺菌というものは、研究家と呼ばれる人たちの中で、今のところ、一番研究されているものだった。
 一番重要なきとで、
「一人でも死者をなくさないと」
 という問題に絡んでいることと、
 もっと身近な考えで、
「自殺菌を扱う方が楽なのだ」
 ということであった。
「自殺をしようとする人の精神状態に、細菌がいかに絡んでくるというのか」
 そして、
「自殺菌というものの実際の増殖を考えてみると、その成長が、ウイルスの変異とどこが違うのか?」
 という問題である。
「ウイルスは変異をするが、自殺菌も最近になって、ウイルスのように変異をする」
 という人もいて、
「自殺の場合だけは、菌ではなく、ウイルスなのではないだろうか?」
 と考える人もいる。
 つまり、
「菌というのは簡単に作ることはできないが、ウイルスに関しては作ることができるので、今回の新型コロナのように、自殺をする人間は、そんなウイルスの存在を分かっていないのだろう」
 と考えられる。
「菌だと思っていたものが、ウイルスだったということになれば、どこまで問題として追及すればいいのか?」
 と考えられるだろうか?
「自殺を試みる人にも、いくつかの方法がある」
 つまり、
「服毒」
「リストカット」
「飛び込み」
 などという死に方の種類である。
 自殺をする人は、どれを考えるのだろう?
 そこが、自殺菌というものの最初の関門ではないだろうか?
「一番楽な死に方」
 というものから入って、そして、
「確実に死ねるもの」
 に至る。
 しかし、ここで問題になるのは、
「死に損なった場合に、どうなってしまうのか?」
 ということである。
 それが、また、
「確実に死ねる方法」
 というところに戻ってくるのである。
 服毒の場合で考えると、
「確実に死ねるかどうかは難しい。摂取量を間違えると、下手に生き残ってしまい、それこそ後遺症が残るだろう」
 というもので、
「死ぬのも難しいが、後遺症が怖い」
 ということである。
「リストカット」
 の場合は、一番楽と言えば楽なのかも知れないが、
「ためらい傷が残る」
 という意味からも、確実に死ねるということからは、一番難しいこととなるだろう。
 では、
「飛び込み自殺というのはどうだろう?」
 飛び込み自殺も、確実に死ねるとは限らない。しかも、死に損なったら、実に悲惨な状態になる。
 忘れてはいけないのが、
「電車などの公共交通機関に飛び込んだ時は、確実に交通機関に対して営業妨害になるとうことだ」
 鉄道会社などは、運航の邪魔をした場合は、
「その賠償を邪魔をした相手に払わせる」
 ということで、多額の賠償金が課せられるということである。
 つまりは、もし、本人が死亡したりして、支払い能力がなくなったとしても、その支払いは、
「家族に委ねられる」
 ということで、
「保証人にもなっていないのに。いきなり数百万円という借金を負わされる」
 ということになるのだ。
 保険金も、
作品名:矛盾による循環 作家名:森本晃次