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 なるものが流行ったこともあって、
「飲み会禁止」
 という会社も多かった。
 と言いながらも、昨年までにくらべ、今年は、ほとんどの行事が、
「3年ぶり」
 あるいは、
「4年ぶり」
 というのが多かった。
 祭りや、コンサート、スポーツ大会などの催し物などが、そうで、そのせいで、橋爪の会社も、もろにその影響を受けていた。
 それでも、今のところ何とかなったのは、大規模イベントを派手にやっているわけではなかったということと、
「縮小ということではあっても、完全な中止とまではいかなかった」
 というイベントが多かったのは、幸いだったといってもいいだろう。
 さらに、最近のイベントのやり方として、地元誌の中に、すべてを自分のところで取材をするのではなく、編集と販売は行うが、取材はフリーのルポライターなどにお願いしていることが多いので、橋爪の会社の社員を、
「取材班」
 ということで、嘱託のような形で、
「依頼を受けて、取材して原稿料を貰う」
 ということをやっていたのも、何とかなってきた成果かも知れない。
「伝染病が流行って、最初の年は、さすがに、それもうまくはいかなかったが、あるピークを越えてからは、県をまたいだりしなければ、そこまでの行動制限をされなかったということもあって、県内の取材などは、結構できたのだ。
 しかも、ずっと、巣籠を余儀なくされてきた人たちが、少しでも、気分転換にということで、
「手近な可能スポット」
 というものに注目し始めたのだ。
「季節によって、同じ場所でも、その顔を変えるということで、年から年中、楽しむことができる」
 という観光スポットも結構ある。
 そんなところを取材していると、
「なるほど、こんなに素晴らしいところが、地元にもたくさんあったんだ」
 と取材しているということを忘れ、そのまま楽しんでしまうと思えるほどであった。
 結構車を持っている人が多いので、県内のスポットには、気軽に行けるというものだ。
「伝染病などが流行らなければ、今頃、満員の観光客なんだろうけどね」
 と、嘆く温泉街の人もいたが、橋爪は、決して口にはしないが、心の中では、若干違ったことを考えていた。
 というのも、
「今のこの状況は、ある意味、自然に対して、球速を欲しているのではないだろうか?」
 という考えだった。
 つまり、
「今回の伝染病は、限りなく、クロに近いが」
 という前提があることだけは忘れずに、
「今回の伝染病が、もし、クロの組織によって発生しなくても、どこかで、別の伝染病が自然発生していたかも知れない」
 と思うのだ。
 今回の、
「世界的なパンデミックがあまりにも大きいので、目立たないが、しかし、少なくとも、このパンデミックが流行り出してから、インフルエンザが流行らないではないか。それは、ウイルスが相殺することで、片方が流行らなかった」
 と言えるのではないだろうか。
 ということは、
「もし、このパンデミックが、もし、収まったとしても、今度は別のウイルスが……」
 ということになり、
「一難去ってまた一難」
 と言われるようになるに違いない。
 と言われている。
 だか、そういう意味では、今回のパンデミックが一定の終息を見たとしても、安心はできないのだ。
「ひょっとすると、今のパンデミックが終わり、全世界の人が、一斉に、気が緩んだとすれば、そこを、さらに強力なウイルスが襲ってくるかも知れない」
 と言えるのではないだろうか。
「もう、世界は、そういう時代に突入した」
 といっている学者もいるが、まさにその通りでないだろうか?
 何もない時でも、室内では、マスク着用は必須であり、公共交通機関では、必ず一部の窓を開け、換気が必須。さらに、電車やバスの中での、飲食は当然のこととして、会話も禁止というような世界に、すでになっているのではないだろうか。
 そんなことを考えていると、
「世界的なパンデミック」
 というものを、今の時点で、政府も、
「共存」
 という言葉で示すように、
「正しい知識を持って生活する」
 という意見には正しい。
 ただし、その言葉に一切の信憑性は感じられないのだ。
「人流抑制をしない」
 というのは、
「緊急事態宣言や、蔓延防止宣言などをすると、保証金を出さないといけない」
 ということになるからだ。
 本当はあるはずの金を出せないというのは、今のソーリが、どんどん、余計な金を使うから、こんなことになるのだ。
 国内で、パンデミックによって困っていて、今すぐにでも、援助しなければ、倒産してしまうところ、すでに間に合わす、店を閉めたところが、山ほどあるというのに、今のソーリは、
「海外で戦争している国に、ポンと金をやるという、国民全員を敵に回すようなことをしたり、さらに、確かに、我が国の隣国で怪しい動きをする国はたくさんある中で、自国を自分たちで守るというためという名目で、防衛費を増額しようとしている」
 というのだ。
「もちろん、最終的には国民への増税であろうが、その前に他に回せる金ということで、補助金に回すための金まで、供出しようとするから、自治体に金が残らないのだ。さらに、防衛費の増額して何をするのかというと、要するに、アメリカから武器を買うということである。つまりは、アメリカから武器を買うために、そして、海外に無償で金をやって、日本で今苦しんでいるを見殺しにするという、これを、「亡国のソーリ」と言わずに、何と言うか?」
 ということである。
 しかも、今は国内では、
「物価が急上昇しているのに、給料が上がらない」
 ということで、ソーリの支持率は最低となっているのに、総裁選などの、自分の進退に関係がある選挙が当分ないことで、
「やりたい放題にされている」
 というものであった。
「無能なくせに口では、検討するとしか言わない遣唐使のくせに、何ができるというのか?」
 というウワサで、もう誰も今のソーリを信じる人もいないだろう。
「早急に決めないといけないことは、遣唐使で逃げてしまうくせに、どうでもいいこと、あるいは決めてしまってはいけないことまで、自分の勝手な考えで押し通してしまう」
 という、
「史上最低」
 のソーリだといってもいいだろう。
「無能なら無能らしく、おとなしくしていればいいものを」
 という人もいるくらいで、本当は、
「無能なら有能な人に変わらないといけない」
 というべきなのに、それすら言う人がいないというほど、政治に無関心なのか。
 もし、そうだとするなら、やはりその責任も、このソーリにあり、
「国民の大半が反対していることを、自分の一任で、さっさと決めてしまって、行ったこともあったでないか?」
 それが、今年あった、
「国葬問題」
 だったのだ。
 他のことは、遣唐使になって、結局、何一つ行うことはしなかったくせに、国葬だけは、「誰も思いつかなかったか」
 あるいは、
「思いついたとしても、あまりにもバカバカしいことなので、口にすることすらできなかった」
 ということなのか、結果として。誰も声を上げなかったことを、いきなり口にして、
「あれよあれよ」
 という間に実行したのだ。
「なんだ、やりゃあ、できるじゃん」
作品名:平均的な優先順位 作家名:森本晃次