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時代回顧

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 最初の頃は、まだフォロワーも少なかったので、最新ツイートが表示される中で、
「自分の気に入った相手を探す」
 というのが、一番手っ取り早いのではないだろうか?
 気に入った相手を中心に、ツイートが展開されると、こちらのコメントをしたい相手も決まってくるというもので、会話もしやすいのではないだろうか。
 ツイッターには、さらに通知機能というものがあり、そちらが独立しているので、自分がツイートしたことに対しての他人のリアクションであったり、こちらがコメントしたことに対してのリアクションが、通知ページに表示されることで、いちいち、その人尾ページに確かめにいく必要もなく、把握できるというものだった。
 さらにツイッターというものには、DMと呼ばれる、
「ダイレクトメッセージ機能」
 もついている。
 誰かフォロワーの中の人であり、相手が、
「DMを受け付ける」
 という設定にしておけば、他の人に知られることなく、その人と会話ができるというものであった。
 DMに関しては、デフォルトは、
「受け取る」
 という形になっているので、相手が、DMを受け付けないという設定にしない限りは、送ることができる。
 ただ、相手に自分がブロックされてしまうと、その人は、自分だけを拒否した形になるので、DMのやり取りも気を付けなければいけないといえるだろう。
 そもそも、DM機能があるからといって、何でもOKというわけではない。セクハラ、パワハラなどのことは、文字であっても、許されることと、許されないことの区別は明白であろう。
 それを考えると、
「SNSというのは、便利ではあるが、増長しては決していけない」
 ということになるだろう。
 相手のことを気遣いながら、自分を表現していくのは、実に難しいことで、だからといってせっかくの、
「表現の場」
 うまく活用しないと、もったいないといえるであろう。
 中には、
「面と向かって人と会話はできないが、文字での会話なら大丈夫だ」
 ということで、その会話が実にうまい人もいる。
「こんな人が、小説を書いたりすると、結構いい作品を書くんじゃないか?」
 と思われるのだ。
 そういえば、小説家と呼ばれる人には、無口な人が多いと言われるような気がしていたが、意外とまんざらでもないかも知れない。
 小説というのは、ある程度自由であり、元来、いくらでも書けるものではないだろうか?
 それを考えると、何もかしこまって書く必要もない。小学生の頃の作文だと思えば気楽に書けるのではないだろうか?
 そもそも、必死になって書くものでもない。
 もちろん、プロの小説家とかになると、編集者の意向であったり、
「売れる小説を書かないといけない」
 という使命のようなものがあるだろう。
 しかし、素人の間は、
「書きたいものを書けばいいのだ」
 それができないというのであれば、あくまでも、
「プロを目指す」
 ということで、そうなると、売れる小説というよりも、
「コンテストなどで、入選しやすい作品ジャンルを選定したり、過去の入選作品を読み込んだりして、傾向と対策を練る必要がある」
 と思うだろう。
 そう考えていると、確かに、将来的な目標を持っていると、先に進むことの悦びもあるだろう。
 しかし、小説というものを、どんどん狭めていくように思えるのは、自分だけだろうかと思えてくる。
 小説をいかに書き進めるかということを考えていると、
「プロの小説家」
 というものが、次第に堅苦しいものに思えてくるのは、無理なことを考えてしまっているからであろうか?
「プロになってしまうと、今までのように好きなことができなくなる」
 ということはよく言われる。
 アマチュアの時代は好きなものを好きなようにできたのだが、プロになるということは、
「お金が絡む」
 ということである。
 小説家やマンガ家のような、
「クリエイティブな職業」
 と呼ばれるものは、基本的に、
「締め切りに追われながら、書いているものだ」
 というイメージが強い。
 昔から、
「どこかのホテルのようなところで出版社から幽閉され、缶詰にされて、締め切りまでに、それこそ、魂を削って、作品を書き上げる」
 というのが、通説だった。
 それは今も変わっていないだろう。
 ただ、原稿が今までのような紙媒体ではなく、ワープロなどで作成したものを、メールで送ったり、作家が、出版社のホームページにアップするというような形で、原稿を送付するということが、日常茶飯事となっているだろう。
 だが、最近では前述のように、紙に印刷しての製本というのも、少なくなっている。
「本屋に並ぶ」
 ということも、よほどの有名作家が、出版社の宣伝効果も手伝って、前評判のいいものでないと、本屋も置いてくれることはなさそうだ。
 宣伝だけが先走りしてしまって、実際に製本されて、本屋に平積みになったとしても、実際に売れなければ、しばらくすると、返品されてくる運命にあるかも知れない。
 そんなに有名な作家であっても、本が売れないと、
「ああ、この作家の作品でもダメなんだ」
 ということで、
「出版業界も、いよいよ危ない」
 というウワサが流れ、それまでの、
「紙媒体は、衰退の一途だ」
 と言われてきたことが、実際に証明された形になるだけだった。
 そんな小説やマンガの世界ではあったが、雑誌の世界は、まだまだ、本としての価値はあるのかも知れない。
 最近の雑誌は、
「付録」
 というのがついているものも増えてきた。
「CDやDVD」
 などの、解説用のソフトがついていたりして、紀行系の雑誌などでは、映像も楽しめるということで、売れていたりするのだろう。
 そういう意味では、旅関係であったり、グルメ関係というのは、テレビでも結構人気の場組だったりするので、本もそれなりに売れているのではないだろうか?
 難しい、ドラマや本を見るよりも、見た目がきれいでインパクトのある風景であったり、グルメであったりするものは、今も昔も、そしてこれからも、人気を相変わらず博していくものなのであろう。
 だから、ネットで、旅行関係のオームページが人気になったりする。そこから、宿の予約もできたりして、その宿の周辺の観光スポットや、グルメ情報も満載であれば、
「このサイトであれば、一日中見ていても飽きない」
 と言われることであろう。
 実際に、かつてそこを訪れた人が、
「口コミ」
 という形で、レビューや画像を掲載していれば、そのリアリティは結構あるといってもいいだろう。
 こういうことが、そもそものSNSの走りだったのかも知れない。
 そのうちに、
「気に入ったお店を共有することで、お店側にも宣伝になり、拡散してもらいたい案件となる」
 であろう。
 さらに、会話することによって、その人とコミュニケーションを深めたいと思うと、今のSNSのような機能が必要となる。その代表例がツイッターであり、その機能をフルに生かしての、コミュニケーションということになるだろう。
 また、コミュニケーションというよりも、
「自分の存在を表現する」
 ということで、動画などを中心とした、
「ユーチューブ」
作品名:時代回顧 作家名:森本晃次