小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

時代回顧

INDEX|6ページ/21ページ|

次のページ前のページ
 

 良くも悪くも反響があれば、動画を載せたユーチューバーと言われる人間の勝ちになってしまうのだった。
 しかし、この状況は、正直、いいものだとは思えない。
 さらにひどい奴になると、危険な場所にいって、危険な行為をすることで、人の注目を集め、そのせいで、レスキュー隊が出動するというような、
「迷惑では済まされない」
「笑えない」
 という行為を繰り返している人もいる。
 正直に感じるのは、
「そんなやつは、高いところから落ちて、死んでもらって、危険なことをすると、死んでしまうということを身をもって示してくれれば、ユーチューバーとして認めてやる」
 というくらいである。
 死ぬこともできないくせに、まわりに迷惑を掛けるとは、どういうことか? もしその時、他に、救急隊員の出動を必要とする人がいて、こいつのために、そっちに手が回らずに、結果何かひどいことになったとすれば、このバカに本当に責任が取れるというのだろうか?
 と考えてしまう。
 だから、
「迷惑ユーチューバー」
 などといわれる連中は、そういわれても、注目さえされればそれでいいのだ。
 警察に捕まって、前科がついたとしても、それは、自分にとっての、勲章であり、武勇伝になるというくらいにしか考えていないのだ。
 刑事罰をその程度にしか考えていないやつが本当に登場してきたのだとすると、これ以上怖いものはないといえるだろう。
 そんな連中が、どんどん増えてくるのは恐ろしい。
「迷惑な連中が増える」
 というだけでは済まされないものになるに違いないのだ。
 さらに、最近では、
「国宝であったり、世界遺産などに悪戯をする」
 というやつもいて、ひどいものだ。
 数年前に起こった、
「世界的なパンデミック」
 において、
「自治体から、他府県への移動はしないでほしいという通達があったにも関わらず、ノーマスクにて、観光地で好き放題に振る舞い、人に話しかけたりして、明らかに、こいつに移されたということが分かるような被害者だって出ていた」
 ということだった。
 しかし、明らかにとは言いながら、相手は、
「目に見えないウイルス」
 ということで、証拠を示せるわけはない。
 それをいいことに、さらに、
「自分はユーチューバーなんだ」
 と言わばかりに、やりたい放題の極悪非道といってもいいだろう。
 撮影のために、無銭飲食を行い、裁判に掛けられたが、その時、
「ユーチューバーを引退する」
 といっておいて、その舌の根の乾かぬ内に、復活し、ユーチューバーを続けていた。
 裁判からすぐは、家族が誹謗中傷されているといって、ツイッターで、
「私の家族は関係ないので、誹謗中傷は辞めてください」
 などと言っていたが、それを見た人ほとんどが、
「何言ってやがる。お前はもっとひどいことをしたんだろうが」
 といって炎上するのだが、実は。これこそがやつの狙いで、一種の、
「炎上商法」
 だったのだ。
 つまり、
「自分がひどいことをやったという意識があるので、ここで家族愛を見せると、同情してくれる人か、あるいは、さらに炎上するかのどちらかであろう。だけど、どっちにしても、自分のフォロワーや関心を持つ人が増えるということなので、俺が得をするということなのさ」
 という作戦である。
 本当は放っておけば、何も起こらないからいいのだろうが、心情としてだまっておけないという人は少なからずいる。
 それが、日本人の、いや、人間としての、
「勧善懲悪」
 という気持ちなのかも知れない。
 ということである。
 人間にとって、普通なら誹謗中傷というのは、精神的な辛さや、下手をすれば、疾患に繋がるものなのに、この、
「迷惑ユーチューバー」
 という連中は、
「炎上しても、自分の得に結びつける」
 という悪い意味での鋼の神経を持っているのだろう。
 だから、やつらは、攻撃すればするほど、それをエネルギーにすることで、少々の罰では効かないのだろう。
 そういう意味では、一番いいのは、
「死刑にでもするか」
「ユーチューブが一切できない環境に持っていって、ネットすらできないようにする」
 というほどの罰でなければいけないだろう。
 こいつらからネット環境を奪うのは、密室で、空気を抜き、真空状態にするというのが一番の効果なのではないだろうか。
 だから、表に出てきて、いちいち反応すればするほど、大きくなるのだ。

                 迷惑ユーチューバ―

 昔の特撮で、
「電機などのエネルギーを吸うことで、どんどん巨大化する:
 という怪獣が登場していたが、そんな怪獣に通常兵器で攻撃するのは、愚の骨頂だ。
「一撃必殺」
 で、仕留められない限り、たとえ、原水爆のような平気で攻撃したとしても、一歩間違えると、とてつもなく強大な怪物に変化させることになる」
 ということである。
「一撃必殺」
 という言葉を使ったのは、そういうことであり、こんな生物のことを、本当に怪物ということになるのだろう」
 ということであった。
 まさに、今の、
「迷惑ユーチューバー」
 というのは、この怪物のように、まわりのエネルギーを吸って、巨大になっていく、こんな、
「本当の怪物なのだ」
 といえるだろう。
「だったら、どうやっつければいいか?」
 ということなのだろうが、
「怪物に匹敵する相手をあてがって、戻ってこれないほどの遠くに追っ払う」
 ということであった。
 その特撮では、
「宇宙空間に人工太陽を打ち上げ、太陽まで導く」
 というものであったが、まさにその方法が一番最適なのではないだろうか?
 果たして、今のユーチューバーにそれだけの強力な力を当てがえられるかどうか、大きな問題であった。
 そんな、怪物に対して、ドラマの中で、
「あの怪物は自然現象だ」
 と科学者は言っていた。
 つまり、その問題というのは、人類が過去からずっと引っ張ってきた問題であり、解決できなかったことだと考えると、
「迷惑ユーチューバー」
 と呼ばれる、
「現代の怪物も、自然現象であり、それが解決できるかどうかというのは、その起源は過去にある」
 ということになるのかも知れない。
 そういう意味で、歴史の勉強であったり、人類の発展や宗教的なことを勉強するとは大切なことなのかも知れない。
 社会に出た場合、何を解決しなければいけないかということは、この迷惑野郎だけのことではなく、人類が抱えている共通の問題に密接に結びついてくることになるだろう。
 というのも、
「人類の歴史というものは、ほとんどが繰り返されるものであり、、せっかく教訓が生まれたとしても、それが永久的に続くものでもない」
 そうなると、迷惑ユーチューバに似た人は、
「昔からいたのではないか?」
 ということになる。
 それはそうだろう。ネットというものはなかったかも知れないが、少なからず、世間に悪影響を与えるものは、絶対にその時代にどんな形であっても、存在はしていたはずである。
 それを考えると、
「歴史が答えを出してくれる」
 とよく言われるが、
「実は、答えというのは未来にあるものではなく、過去に存在していたものなのかも知れない」
作品名:時代回顧 作家名:森本晃次