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時代回顧

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「疑惑だらけで、それを追及されると、言い訳に終始し、結果、病院に逃げ込んだソーリ」
「口は禍の元という言葉を地でいき、何と、年金を消してしまうという暴挙に出て、一時期ではあるが、野党に政権を渡してしまったソーリ」
「国民から絶大な期待を受けて、野党政権が誕生したが、自然災害の時、暴言を吐いて、政権を追われたバカなソーリ」
「世界的なパンデミックにありながら、国民のほとんどが反対しているオリンピックを強硬し、ウイルスに打ち勝ったなどとトンチンカンなことをほざいていたソーリ」
 あげくの果てに、
「総裁選で、元ソーリの疑惑を私が暴くといって当選しておきながら、その元ソーリの派閥から、たくさんの大臣を任命し、海外で戦争が起これば、本当であれば中立を保たなければいけない国家体制であるにも関わらず、経済制裁に手を貸し、さらに、国民がパンデミックで苦しんでいるにも関わらず、血税を湯水のように、外国に寄付し、経済が困窮したことを自分のせいにしたくないものだから、国民に、自分の命は自分で守れと言っておいて、経済復興のためといって、ウイルス対策をまったくしない」
 という、とんでもないソーリが誕生することになったのだ。
 これが、今の日本という国であり、
「失われた30年」
 の正体である。
 そんな時代に入ってくると、国民も、
「なるべくお金を使わず、貯蓄に回す」
 というのが当たり前になってくる。
 企業が、内部留保に走るのと同じ理屈で、だから、不況になり、物価が上がるにもかかわらず、個人の給与が上がらないのだ。
「贅沢にお金を使う」
 などということはありえるわけはない。
 当たり前のことであり、
「だから、無料という言葉に、国民は敏感になるのだ」
 といってもいいだろう。
 2010年代に入ってくると、そういう無料の投稿サイトなどというものの発達と、さらに、今までの携帯電話から、タブレット式のスマートホン、いわゆる、
「スマホ」
 というものが、流行するようになる。
 それは、wihiと言われるような、パソコンのネットにおける。、
「使い放題」
 という発想と、
「無線」
 という発想が生まれ、パソコンのように、スマホをwihi環境に設定しておけば、いくらでも、wihiに繋がっている時間は、ネットを基本料金で使えるということになるのだ。
 今までのケイタイ、いわゆる、
「ガラケー」
 というものでは実現できなかったり、やりにくかったりしたものが、スマホではいろいろできるようになる。
 ただ、日本においては、かつてのガラケーにこだわりすぎたせいなのか、スマホ業界では明らかに世界から乗り遅れた格好になった。
「ああ、今の政府を見ていれば、そんなのも当たり前だよな」
 と、納得できてしまう世の中が恐ろしいといってもいいだろう。
 そういう意味では、今の政府の対策を、国民に説明していることが、どこまで本当のことを言っているのか分かったものでもない。
 たとえば、最近設立された、
「デジタル庁」
 などと言われる政府機関であるが、
「スマホの普及や、世間でネットが安く扱えるようになるためのものだ」
 などと思ってると大間違いで、
「国民を数字で管理し、自分たちの業務を効率化させよう」
 ということでの、
「マイナンバー」
 への移行というものが大きなものであった。
 国民は簡単に政府に騙されるので、よくよく気を付けて、目を光らせなければいけない。
 特に、今から十数円前に起こった、
「消えた年金問題」
 というものであるが、
 これも、当時の、
「住基ネット」
 などという悪しきものが存在していたが、そちらに移行しようとして、
「名前にフリガナを打っていない」
 あるいは、
「紙の資料が醜くなっている」
 などという理由で、誰の年金なのか分からなくなったことが社会問題になったのだ。
 そもそも、最低限の管理を怠ったということでの明らかな人災だったわけだが、よりによってそれが、
「年金」
 という、一番大切なものだったことで、一気に国民の怒りが爆発し、与党に対して、爪の先の垢くらい残っていた信用が、まったくなくなってしまうということを引き起こしたことで起こったのが、政権交代だった。
 野党第一党であった政府が、最初はいろいろな政策を打ち出し、
「頼もしい」
 と思ったのもつかの間、あっという間にその信用を、自分たちでぶっ潰すということになった。
 少々のことであれば、
「今までやったことのない政治なのだから、少しくらい長い目で見てあげてもいいだろう」
 という人もいるのだろうが、次回の選挙では、一気に票を失い、ほぼ一期で、政権は元に戻ってしまった。
 ただ。これは、
「今のままの政府に任せておくわけにはいかない」
 というだけで、元々の与党が信任を得たわけではない。
 あくまでも、
「どこがやっても一緒だ」
 ということからの、消去法だったというだけのことであった。
 そんな時代になって、出てきたのが、
「以前、都合が悪くなって病院に逃げ出した」
 という、悪しきウワサのソーリだった。
 案の定、いろいろな疑惑が出てきて、国会答弁で野党から攻められた時、
「私がもし、そんな疑惑の通りだったら、ソーリだけではなく、国会議員も辞める」
 などという大風呂敷を広げたものだから、
「どこまで悪いことをしていたのか疑問だ」
 という事務次官だったか、そんな人が、全責任を負わされる結果となり、自殺するということになったのだ。
 疑惑の自殺だったが、家族が、資料の公開を求めると、資料のほとんどが、黒塗りという、
「明らかなブラック」
 な資料で、国民を騙せるとでも思ったのか、国民の代表である政府というのが、
「これほど、情けなく、子供の言い訳にもならないような臭い芝居をする」
 というのは、情けなさを通り越して、何をどう考えればいいのか、国民をバカにしているというだけでは済まない。
 さて、そんな時代くらいから、SNSなるものが発展してきた。
 ネットでいろいろなことをつぶやいたり、一個人が、動画などを撮影し、それを編集することで、気軽に、
「自己表現」
 というものができるようになり、アプリの機能を使って、
「自分のチャンネル」
 として、情報発信ができる時代になってきたのだ。
 それを総称して、SNSというようになったのだ。
 それが、インスタグラムやユーチューブ、ツイッターなどというもので、さらにどんどんいろいろなものが出てきたりした。
 特に、ユーチューブというのは、いい意味でも悪い意味でも、いろいろあったというのが事実で、社会問題を巻き起こしたりもした。
 ひどいものには、例えば、
「わざと犯罪まがいのことをして、警察に追いかけられているところを、他のメンバーに撮影させて、それを自分の動画として載せる」
 などということである。
 他人は面白がって、そういうやつに、
「いいね」
 というボタンを押して応援したり、
「なんて奴だ。犯罪者同然じゃないか」
 と言われたとしても、それはあくまでディスっているという意味での、
「共犯者」
 のようなものである。
作品名:時代回顧 作家名:森本晃次