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時代回顧

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「本は紙媒体が、ほとんどなくなってきていて、CDやDVDなども、ネット配信で購入できるので、店舗はいらない」
 という時代になってきているのだ。
 実際に、本屋も多い時は、そこそこの広さの本屋が、1商業ビルに一つはあったものだったが、今では、一つの街に1,2軒がいいところになってしまったではないか。
 それを思えば、
「都会の街並みというのも、すでにかなり変わっていた」
 といってもいいだろう。
 雑貨や、本屋などは、もう大きなところしか生き残れなくなっている。駅ビルなどでも、個人のテナントが入るというよりも、東京、大阪などで、一つのビルに展開しているような店が、駅ビルの数回を店舗として展開しているということも珍しくはなかった。
 テナントではあるのだが、そのテナントがすでに、どこかと合併して大きくなっているので、昔を知っている人にとっては、若干、寂しい状態だといってもいいだろう。
 そういう意味では、
「郊外型のっショッピングセンターの方が、商店街であったり、昔の個人商店、ただし、全国チェーンのフランチャイズのような店が多いということで、いかにも、ショッピング街という雰囲気だ」
 といってもいいだろう。
 要するに、
「すでに都心部からは、店も企業も離れていっている」
 ということだ。
 その理由は、ハッキリしている。
「家賃が高い」
 ということが一番だろう。
 さらに、今はパンデミックのこともあるし、公共交通機関よりも、自家用車通勤が主流になっているのか、都心部よりも、郊外の物流センターのようなところの方が、車を持っている人は通勤しやすいのかも知れない。
 郊外に物流センターを作ることでの利点というと、
「会社の商品が、全国に配送などということになると、高速道路のインターに近い方が便利がいい」
 ということが一番の理由だろうか?
 何かを製造するにしても、材料の入荷にしても、できた製品の出荷にしても、高速道路を中心に配達エリアが確保されることが一番の利便性ということになり、高速のインターにより近いに越したことはないだろう。
 通勤する人でも、高速のインターに近い方が、人によっては長距離の通勤ともなると、
「毎日とはいかないまでも、たまに高速を使うということもありえる」
 ということで、インターの近くは重宝されるのだった。
 そんな時代において、都心部の、老朽化したビルを立て直す時に、新しくできる街の構想としては、
「かつて都心部から離れていった。企業を呼び戻し、そして、一大オフィス街として街を活性化させる」
 ということであった。
 もちろん、その後、
「世界的なパンデミック」
 が発生し、当初の計画が壊れてしまったというのは、想定外だったことだろう。
 しかし、それ以前に、前述のような風潮を見誤っていたということは否めないのではないか?
 ただ、まだ実際に、ビルが建て替わったわけでもないので、今後の展開は読めないが、世の中の景気が革命的によくなるということでもない限り、自治体の構想通りいいくわけはないことくらい、子供でも分かるということだ。
 実際に、
「失われた30年」
 と言われるように、日本経済がよくなったわけではない。それが、ここ数年でよくなるわけもなく、今のままの、物価上昇と、円安のバブルパンチを食らい、瀕死の重傷状態であるこの国の、一都市だけが、当初の計画通りの、
「一大オフィスビル街」
 になるなどということがありえるはずもない。
 もし、真剣に、できると思っているとすれば、市の役員たちが、
「どれだけ世間知らずか?」
 といえるであろう。
 それを思うと、今のオフィスビルが荒廃していった経緯を、まったく知らないということであり、そもそも、
「勉強不足だった」
 といえるのではないだろうか。
 そんなバカなやつが市長とは何とも情けない。
 どうやら、この市長は元々アナウンサーだったようで、
「主婦を中心に人気があるようだが、その実力というと、どうなのだろうか?」
 このような政策を真剣に考えているようだから、救いようがないかも知れない。
 ただ、贔屓目に見て、
「だったら、他に街の活性化にどのような手があるのか?」
 と言われると、大概案が出てくるわけではない。
 しかし、それを考えるのが、市長ではないだろうか? 市民の血税を無駄に使っても仕方がないとは言えないだろう。
「ああ、想定外で、思っていたほど、企業が入ってくれませんでしたよ。チャンチャン」
 などといって、笑ってごまかすようなことになりはしないかと思うのだ。
 それが世間というものを知らないということであり、失敗してから、自分がどうなるかを考えると、その時に自分がしでかしたことを後悔しても遅いというものであった。
 ただ、もし、まかり間違って、市の思惑通りとまではいかないが、ある程度成功ラインに近いところまで持ち直したとしても、それは
「市長の手柄」
 ではない。
 それこそ、
「想定外のことが起こったことで、市の運営がうまくいくことになるのかも知れない」
 ということになるだろう。

                 パチンコパチスロ

 そんなビックバンなどという構想を企んでいる連中が成功するかどうかは、置いといて、
「スペースと呼ばれる音声チャット」
 のようなものが、ツイッターでできるということで、人気になりかかっている。
 実際にサービスが開始されたのは、一年くらい前からだということで、皆、SNSで使っている名前をそのまま使って、会話をしていた。
 音声チャットなので、文字でのチャットのように、アイコンは用意されているので、いろいろなアイコンを使っている人がいる。
「おっさんなのに、女の子のマンガの画像を使っている人もいて、あまり気持ちのいいものではないな」
 といっている人もいたが、しょせん、アイコンなので、こだわらないという人もいた。
 もちろん、それぞれのジャンルで集まった仲間なので、最初から話が合うのは当たり前だった。
 つまり、ツイートの表示と同じように、スペースを立ち上げた人をホストとして、ホストだけでなく、他の参加者に自分のフォロワーがいれば、
「スペースを立ち上げている」
 ということが分かるのだ。
 そこで、スマホでの会話になるのだが、普通のチャットと違ってボイスなので、タイムラグはほとんどないといってもいいだろう。
 何しろ文字であれば、打つスピードによって、会話が間延びしてしまったり、なかなか相手に通じなかったりするので、イライラしたりするかも知れないが、音声であれば、そんな心配はない。
 ただ一ついえば、
「会話が苦手な人は、文字でもいい」
 という構造になっていないところが、難しいところであった。
 他のアプリであれば、文字と音声を一緒にできるところもあるのだが、そっちはそっちで新たにアプリのダウンロードが必要だったりと、厄介なことが多い。
 スマホの運用で、ガラケーから移ってきた時、一番厄介に感じたのが、
「アプリの多さ」
 であった。
「それだけ便宜性がある」
 ということなのだろうが、問題なのは、
「セキュリティとの絡み」
 というものだ。
 つまり、
作品名:時代回顧 作家名:森本晃次