小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

マルチリベンジ

INDEX|3ページ/22ページ|

次のページ前のページ
 

 というものであり、しかも、放送内容は、フランチャイズチームを完全に贔屓した番組だ。
 つまりは、その球団のための番組ということで、ファンとすれば分かりやすいことである。
 それでも、試合を最初から最後までやってくれるのだから、お金を少々払ってでも見られればありがたいというものだ。
 家に何台もテレビがあれば、自分だけで試合終了まで見ればいいからである。
 月額といっても、1チャンネルで、千円未満というもので、
「プロ野球パック」
 などといって、すべてのスポーツチャンネルと、月額で、3000円くらいで見れるのであれば、実にありがたいのではないだろうか?
 月額3000円といえば、一日100円くらいのものである。販売機でジュースやコーヒーを1本買うよりも安いと思えば、プロ野球パックで契約する人も多いだろう。
 そんなのが、約30年くらい前から出始めてきた。20年くらい前からすっかり定着してきたことで、
「野球ファンが、民放離れするようになった」
 ということで、野球の視聴率。つまりゴールデンタイムの視聴率がガタ落ちになってしまったのだろう。
 そうなると、視聴率の悪い、野球を放送していても、しょうがない。
 今はその時間に何があるかというと、ほとんどが、バラエティ番組である。
 正直、見る気もしないので、どんな番組をやっているのか分からないが、どうもバラエティというのも、昔とは若干違ってきているようだ。
 クイズ形式のものもあれば、田舎に芸能人がいって、田舎を紹介したり、食レポをしたりという感じでもあった。
 9時以降も、昔のような、
「二時間サスペンス」
 などという番組もなくなってきていて、実際には、7時台からの延長っぽい感じではないだろうか?
 昼の番組も様変わりしていて、情報番組系が多くなってきたが、なぜかその中のコメンテイターに芸人が多いのはなぜだろう?
 かつて売れたが、今は鳴かず飛ばずの人、そんな人が多いように見受けられるのは、見ていてあまり気持ちのいいものではない。
「なんで、こんなに、いつ見ても、芸人ばっかりなんだ」
 といってもいいだろう。
「これじゃあ、毎日、正月番組を見ているようではないか?」
 ということにある。
 実際の視聴率というのはどうなのだろう?
 野球の時に比べて、雲泥の差で落ち込んでいるのは分かる気がするが、それでも、中には、
「テレビだけがついていて、実際に見ているわけではない:
 という人も結構いるのではないだろうか?
 そんな人ばかりではないとは思うが、
「家事をしながら」
 などというのであれば、バラエティ番組がついているくらいの方が、
「寂しくなくてちょうどいい」
 ということになる。
 だが、時代は進んできて、パソコンなどでネットが流行ってくると、またしても、テレビ離れというものが深刻になってくる。
 実際に、携帯電話が普及してからというもの。昔は一家に一台が当たり前だった、
「固定電話」
 というものが、姿を消しつつあった。
 生活必需品として今まであったものがどんどん減ってきたのは、
「腕時計」
 というのもそうかも知れない。
「腕時計を見なくても、今では、携帯電話で、時間が分かる」
 ということであった。
 そういう意味で、今まで生活必需品だったものが、パソコンや携帯電話の普及によって、どんどんいらなくなってくる。
 前だったら、電車の時刻表など、ダイヤ改正が行われる少し前から、駅に、
「ご自由にお取りください」
 といって、置かれていた時刻表も、配られなくなった。
「スマホで確認してください」
 と言われるだけで、
「スマホのない人は?」
 と聞いても答えてくれない。
 そんな時代になったのだった。
 今では、そんなスマホ時代に突入していた。
 スマホ時代になると、今度は、
「パソコンがいらない」
「テレビもいらない」
 という時代になってきた。
 というのも、スマホ一つで何でもできるからだ。
 パソコン機能もほとんどスマホでは充実している。さすがに仕事として使うには、難しいところがある、たとえば、エクセル、ワードなどの、実際にマウスやキーボードでやっていたことは結構難しいし、プリントアウトというのも、普通にプリンターに繋ぐというのも、不便なのかも知れない。
 しかし、インターネットであったり、SNSなどの、
「スマホから発展したようなアプリ」
 であれば、スマホが断然使い勝手がいいだろう。
 遊びに関しても充実している。しいて言えば、画面が小さかったり、多窓が難しかったりするくらいだろうか?
 パソコン一台買うよりも、スマホを数台買うという人もいるだろう。
「パソコンは、仕事用に会社にあればいい」
 という感じであろう。
 テレビにしてもそうだ。
 パソコンと同じように不便なのは、画面が小さいというくらいで、テレビや映画だって、趣味にしている人であれば、こちらも、
「月額いくら」
 という形で視聴ができる。実にいいことだ。
 パソコンやテレビに比べて圧倒的な利便性というと、
「ケイタイ」
 という言葉の語源を考えれば分かることだろう。
「携帯」
 つまりは、
「いつでも、どこででも見ることができる」
 ということだ。
 それが、携帯電話からの強みであり、いうほど普及はしていないが、タブレット端末というのも、同じ理屈だろう。
 ただ、パソコンも最近は小さくなっていて、持ち運びもスムーズになった。それでも、スマホの普及には勝てない。やはり、今の時代のITというと、スマホなのだろう。
 これも、そのうちに、
「まだスマホを使っているのか?」
 と、新しいものが生まれるかも知れない。
 時代は、常に進歩しているというもので、
「時代に置いていかれないようにしないといけない」
 というものだ。
 ただ、逆に、
「古き良き時代のものが、よかったりするのもこんな時代だからであろうか?」
 たとえば、神社仏閣や、お城のような、名所旧跡などを愛でるように見て回る人も、想像以上に多い。
 それを考えると、
「新しいものばかりを見ていると、たまに、古いものに造詣の深さを感じることがあるというのが、人間なのかも?」
 と、まるで悟りでも開いたかのように感じるのも、もっともなことではないかと思うのだった。
 そういう文化の発展を考えると、
「時代の流れが、それに沿っているものなのか?」
 あるいは、
「答えとして信憑性のあるものなのか?」
 ということを、いろいろ考えてしまうのだった。
 そのことに関しては、機械やシステムだけではなく、日常生活の中でもいろいろあって、行政であったり、法律なども、本来であれば、絶えず見直さなければならないものだろう。
 そんなことを考えていると、
「全体を見渡すことも大切だが、一つ一つの生活の一部を見ていくことも、大切なことだといえるのではないだろうか?」
 と思えるのだった。

                 高校野球というもの

 テレビでプロ野球の放送をしなくなって久しい昨今、高校野球は以前のように放送していた、
「某国営風放送局」
 であったり、
「主催新聞社の系列放送局」
作品名:マルチリベンジ 作家名:森本晃次