マルチリベンジ
というものであり、しかも、放送内容は、フランチャイズチームを完全に贔屓した番組だ。
つまりは、その球団のための番組ということで、ファンとすれば分かりやすいことである。
それでも、試合を最初から最後までやってくれるのだから、お金を少々払ってでも見られればありがたいというものだ。
家に何台もテレビがあれば、自分だけで試合終了まで見ればいいからである。
月額といっても、1チャンネルで、千円未満というもので、
「プロ野球パック」
などといって、すべてのスポーツチャンネルと、月額で、3000円くらいで見れるのであれば、実にありがたいのではないだろうか?
月額3000円といえば、一日100円くらいのものである。販売機でジュースやコーヒーを1本買うよりも安いと思えば、プロ野球パックで契約する人も多いだろう。
そんなのが、約30年くらい前から出始めてきた。20年くらい前からすっかり定着してきたことで、
「野球ファンが、民放離れするようになった」
ということで、野球の視聴率。つまりゴールデンタイムの視聴率がガタ落ちになってしまったのだろう。
そうなると、視聴率の悪い、野球を放送していても、しょうがない。
今はその時間に何があるかというと、ほとんどが、バラエティ番組である。
正直、見る気もしないので、どんな番組をやっているのか分からないが、どうもバラエティというのも、昔とは若干違ってきているようだ。
クイズ形式のものもあれば、田舎に芸能人がいって、田舎を紹介したり、食レポをしたりという感じでもあった。
9時以降も、昔のような、
「二時間サスペンス」
などという番組もなくなってきていて、実際には、7時台からの延長っぽい感じではないだろうか?
昼の番組も様変わりしていて、情報番組系が多くなってきたが、なぜかその中のコメンテイターに芸人が多いのはなぜだろう?
かつて売れたが、今は鳴かず飛ばずの人、そんな人が多いように見受けられるのは、見ていてあまり気持ちのいいものではない。
「なんで、こんなに、いつ見ても、芸人ばっかりなんだ」
といってもいいだろう。
「これじゃあ、毎日、正月番組を見ているようではないか?」
ということにある。
実際の視聴率というのはどうなのだろう?
野球の時に比べて、雲泥の差で落ち込んでいるのは分かる気がするが、それでも、中には、
「テレビだけがついていて、実際に見ているわけではない:
という人も結構いるのではないだろうか?
そんな人ばかりではないとは思うが、
「家事をしながら」
などというのであれば、バラエティ番組がついているくらいの方が、
「寂しくなくてちょうどいい」
ということになる。
だが、時代は進んできて、パソコンなどでネットが流行ってくると、またしても、テレビ離れというものが深刻になってくる。
実際に、携帯電話が普及してからというもの。昔は一家に一台が当たり前だった、
「固定電話」
というものが、姿を消しつつあった。
生活必需品として今まであったものがどんどん減ってきたのは、
「腕時計」
というのもそうかも知れない。
「腕時計を見なくても、今では、携帯電話で、時間が分かる」
ということであった。
そういう意味で、今まで生活必需品だったものが、パソコンや携帯電話の普及によって、どんどんいらなくなってくる。
前だったら、電車の時刻表など、ダイヤ改正が行われる少し前から、駅に、
「ご自由にお取りください」
といって、置かれていた時刻表も、配られなくなった。
「スマホで確認してください」
と言われるだけで、
「スマホのない人は?」
と聞いても答えてくれない。
そんな時代になったのだった。
今では、そんなスマホ時代に突入していた。
スマホ時代になると、今度は、
「パソコンがいらない」
「テレビもいらない」
という時代になってきた。
というのも、スマホ一つで何でもできるからだ。
パソコン機能もほとんどスマホでは充実している。さすがに仕事として使うには、難しいところがある、たとえば、エクセル、ワードなどの、実際にマウスやキーボードでやっていたことは結構難しいし、プリントアウトというのも、普通にプリンターに繋ぐというのも、不便なのかも知れない。
しかし、インターネットであったり、SNSなどの、
「スマホから発展したようなアプリ」
であれば、スマホが断然使い勝手がいいだろう。
遊びに関しても充実している。しいて言えば、画面が小さかったり、多窓が難しかったりするくらいだろうか?
パソコン一台買うよりも、スマホを数台買うという人もいるだろう。
「パソコンは、仕事用に会社にあればいい」
という感じであろう。
テレビにしてもそうだ。
パソコンと同じように不便なのは、画面が小さいというくらいで、テレビや映画だって、趣味にしている人であれば、こちらも、
「月額いくら」
という形で視聴ができる。実にいいことだ。
パソコンやテレビに比べて圧倒的な利便性というと、
「ケイタイ」
という言葉の語源を考えれば分かることだろう。
「携帯」
つまりは、
「いつでも、どこででも見ることができる」
ということだ。
それが、携帯電話からの強みであり、いうほど普及はしていないが、タブレット端末というのも、同じ理屈だろう。
ただ、パソコンも最近は小さくなっていて、持ち運びもスムーズになった。それでも、スマホの普及には勝てない。やはり、今の時代のITというと、スマホなのだろう。
これも、そのうちに、
「まだスマホを使っているのか?」
と、新しいものが生まれるかも知れない。
時代は、常に進歩しているというもので、
「時代に置いていかれないようにしないといけない」
というものだ。
ただ、逆に、
「古き良き時代のものが、よかったりするのもこんな時代だからであろうか?」
たとえば、神社仏閣や、お城のような、名所旧跡などを愛でるように見て回る人も、想像以上に多い。
それを考えると、
「新しいものばかりを見ていると、たまに、古いものに造詣の深さを感じることがあるというのが、人間なのかも?」
と、まるで悟りでも開いたかのように感じるのも、もっともなことではないかと思うのだった。
そういう文化の発展を考えると、
「時代の流れが、それに沿っているものなのか?」
あるいは、
「答えとして信憑性のあるものなのか?」
ということを、いろいろ考えてしまうのだった。
そのことに関しては、機械やシステムだけではなく、日常生活の中でもいろいろあって、行政であったり、法律なども、本来であれば、絶えず見直さなければならないものだろう。
そんなことを考えていると、
「全体を見渡すことも大切だが、一つ一つの生活の一部を見ていくことも、大切なことだといえるのではないだろうか?」
と思えるのだった。
高校野球というもの
テレビでプロ野球の放送をしなくなって久しい昨今、高校野球は以前のように放送していた、
「某国営風放送局」
であったり、
「主催新聞社の系列放送局」