悠々日和キャンピングカーの旅:⑨東北太平洋岸(茨城~岩手)
■3月8日(15日目):「ジル」の故郷のVANTECH社を訪問(所沢市)
【本文】 娘宅でぐっすりと眠った。ホットカーペットの暖かさもあり熟睡したのだろう。
「ジル」のバンクベッドで寝る際は、ホットカーペットは使用していない。元々ある分厚いマットの上に、持ち込んだ布団を敷いただけだが、これまで、布団の下から伝わってくる冷たさを感じたことはなかった。バンクベッドはいいベッドだ。
娘が作ってくれた朝食を食べた。同居していない娘なので、素直に嬉しい。それに、何もせずに朝食が出てくるのも実にいい。
パンに塗ったジャムは自宅近くのスーパーマーケットでは売っていないもののようで、娘の嫁入り先の実家が持っている別荘のある軽井沢で買ったものらしい。越谷からクルマで2時間の軽井沢ということもあり、年に5、6回は行くとのことで、娘は、私の知らない「別荘ライフ」を満喫しているようだ。羨ましい。しかし、娘は「キャンピングカーの旅」を知らないので、娘が「ジル」を借りたいならば貸すことにしよう。エンジョイ!
今日は埼玉県所沢市にあるVANTECHの本社に行く予定だ。この旅の3日目に行く筈だったが、ちょうどその日は休みだったため、今日はそのリベンジだ。
先ず、軽油を入れようとガソリンスタンド(GS)に行くも「売り切れ」だった。初めての経験だった。世間で何かあったのか、それとも、このGSが他より安価なので売り切れたのか。少し先のGSで軽油を満タンにすることができた後は、東京外環自動車道の高架下のR298を西へ進んだ。荒川を渡り和光市に入り、R254で北上、所沢市内のVANTECHに到着。その道のりは30km強だが2時間を費やした。都会の道の平均時速は遅い。
到着して分かったのは、同じ住所にVANTECHの本社と埼玉営業所が同居していたことだった。
私の「ジル」の弟分が数台ほど並んでいた。どこに駐車しようと迷っていたところ、事務所から出てきた人が指示してくれて駐車。
旅の途中で立ち寄った表敬訪問であり、加えて色々と教えて頂きたいことがある旨を説明したところ、営業所の事務所の中へと快く案内してくれた。
旅の概要を説明させて頂いた後に、私の「ジル」についての質問がかなりあり、躊躇していたところ、構わないとのことで、そのひとつひとつに丁寧に応えてくれた。ホントに感謝、感謝だった。特にサブバッテリーの充電残量、タイヤの寿命、ラジオのアンテナについてのアドバイスについては非常に助かった。
その後、展示していたキャンピングカー(ジル3兄弟:ジル、ジル520、ジルノーブル)の車内を見させて頂いた。私の「ジル」は古い一軒家、良く言えばノスタルジックな雰囲気、それに引き換え、3兄弟は今現在の高級マンションの一室のようだった。
そして、本社への表敬訪問をさせて欲しいと申し出ると、取り次いでくれた。
埼玉営業所の隣の本社は大きな倉庫、その雰囲気からパーツセンターのようで、その内部にある2階建ての事務所が本社だった。少し待っていると、本社の販売促進部の課長(セールスコーディネーター)が来られた。
ご挨拶をさせて頂いた後、今回の旅で不安に感じたサブバッテリーと、旅が終わった後の「ジル」のメンテナンスについて、Q&Aのような会話が進んだ。
突然の訪問を受け入れて頂いたVANTECH、その本社と埼玉営業所のお二人に感謝しつつ、娘宅までの復路に着いた。
【本日の走行距離】75km