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必要悪と覚醒

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 しかも、ただのゲームではなく、オンラインでのゲームが多いので、離れている人と、ゲームで繋がることもできるようになったことが一つ。
 そして、人との連絡という意味で。LINEなるものができ、まるで電話をしているかのように、簡単に言葉でやり取りができるようになったのだ。
 以前はメールが主流だったので、時間が掛かって仕方がなかった。しかし、LINEをつなぐことで、簡単に会話ができる。昔のパソコンで使っていた。チャットや、メッセンジャーとスマホでできるようになったというわけだ。
 さらに、電話も、かけ放題であったり、これはガラケーでもあったが、全体的にスマホの料金が下がってきたのも大きいだろう。
 昔は、同じ使い方をしていても、倍の価格が発生していたスマホだったが、今では、スマホの方が安いくらいだ。これはありがたかったのだが、まだ日本は、世界に比べて料金が高い。やはり、ガラケーが、その言葉通りの、
「ガラパゴス」
 だったことで、開発の遅れがあったことで、しょうがない部分もあるだろう。
 さらに、便利性ということになれば、SNS機能の充実もあるだろう。
 ユーチューブや、インスタグラムなどの、動画や画像がいわゆる、
「バズる」
 という現象を引き起こし、ユーチューバーなどは、その発信力と世間への影響力で、かなりの額を稼ぎ出す。
「将来なりたい職業」
 といういつもの子供へのアンケートで、昔だったら、
「パイロット」
「サッカー選手」
 などというのが主流だったものの中に、ほぼ上位に、
「ユーチューバー」
 というのが増えてきたのも、当然と言えるであろう。
 要するに、パソコンでやっていたようなことが、今はスマホでできるのだ。ホームページを作ったり、ブログのようなもので、繋がっていたものは、今は人から、
「イイね」
 などという評価を受けることで、その数によって、金儲けになったりする時代になってきたのだ。
 そういう意味で、スマホというのは、
「個人で情報を発信したりできる時代になった」
 ということである。
 パソコンの普及もそうだが、元々パソコンができる前の、汎用機、大方コンピュータと言われる時代は、専門のプログラマーや、システムエンジニアという人たちが、自分たちにしか分からないプログラム言語を勉強し、作りこだものを、企業などに売り込んでいたものだが、パソコンが普及してくると、いわゆる
「オフィス」
 と言われるものができ、
「表計算ソフトとしてのエクセル」
 さらには、
「ワープロ機能としてのワード」
 そして、
「プレゼン機能を使いこなす、パワーポイント」
 など、ちょっとした知識で、誰でもできるソフトができてきたのだ。
 だから、就活などで、募集要項にいちいち記載しなくとも、
「エクセル、ワードを一通り使いこなすことができるのは、必須であり、普通自動車免許の取得と同様、イメージとしては、身だしなみという程度の常識のようなもの」
 となってしまっていた。
 スマホでは、そんなスマホ用のアプリも充実していて、最近では、個人で、パソコンを持っていなくても、スマホ1台を持っている人の方が多くなってきたのだ。
 スマホの方が、パソコンよりも圧倒的に価格も安く、持ち運びもできる。
 昔、パソコン購入の際に言われたこととして、
「何に使うかによって、機種が違う」
 というように、スマホでは、機種によって、何かに特化したというものはない、アプリを入れさえすればいいだけで、使いこなすために覚えなければいけないことが多いのは、パソコンだって同じではなかっただろうか。
 最近のスマホのすごいところのもう一つは、決済がスマホでできるということでもある。考えてみれば、スマホ料金が、契約時に示した口座振替なのだから、レジを通すところで、スマホとレジシステムを連動させれば、自動決済は可能だということであろう。
 スーパーでも、コンビニ、ファーストフードなどでは、どんどん使われている。コンビニなどでは、結構以前から、
「お財布ケイタイ」
 などと言われ、ガラケーの頃からキャッシュレスのところはあったが、最近では、本当に便利になってきて、いろいろなところで利用されるようになってきた。
 それでも、まだ日本は遅れているようで、やはり、ガラパゴス化していた時代がそれだけ長かったということなのだろうか?
 そういう意味で、スマホは、
「ガラケーと、パソコンとの間」
 という感じであろうか。
 だから、パソコンがなくても、スマホがあれば、それで十分事足りるというものだった。
 最初は、
「ガラケーとか、メールもしないし、電話も掛けたりしないので、全然使っていなかったので、スマホも使うことなんかないだろう」
 と思って、変えてみたが、実際にやってみるといろいろ試してみたくなったりして、結構な頻度触っている。
「歩きながらスマホをいじっている人を見るけど、何してるんだろう? って思ってたが、いろいろできることも多い」
 と感じた。
 最初、スマホにした理由の一番は、
「ポータブルステレオの変わりにしよう」
 という感覚が強く、ヘッドホンを買ってきて、音楽サイトから曲をダウンロードしてきて、
「通勤途中で聞くことができるだけにありがたい」
 と感じたのだった。
 ひと月、1000円くらいの利用料で、ダウンロード無制限であったり、聴き放題だったりするのはありがたい。飽きれば、聴かなくなった曲を削除し、新しく、聴きたい曲をダウンロードすればいいわけなので、実にリーズナブルでもある。
 ゲームなどをしない自分のような人間は、
「スマホの何を利用すればいいんだ?」
 と思ったが、結構利用方法はあるようだ。
 逆にスマホがないと通用しない部分もある。
 例えば、就活などの時、その合否に関しては、会社から、直接スマホに送られてくるという。
 合格した場合はいいが、不採用ともなると、人事にしても、採用募集に応募した方も、どちらも気まずい。そんな思いをしなくても済むのは、精神的に、お互いに楽かも知れない。
 ただ、不採用というのは、少し、いや、少しどころか、かなり痛いことではあるのだろう。
 さらに、もう一つ便利な機能としては、前述の、
「GPS機能」
 である。
 確かに、怖いところもあり、プライバシーの問題や、一歩間違えると、その人の正体がバレてしまうということもある。
 しかし、スマホで位置情報が分かると、ナビをしてもらえたり、人との待ち合わせなどにも有効利用ができるというもので、結構、重宝されるものであろう。
 さらに、天気予報などを、ピンポイントで確認することができ、最近のように、時間帯や場所によって、
「局地的な大雨」
 などがあることで、事前に避難や対策が取れるようにもなり、
「防災」
 という意味でも、重要な役目をしているのだった。

                 時間の感覚

「今の世の中、どこで何が起こるか分からない」
 それだからこそ、スマホの利用には、難しいこともあり、勉強しておく必要もあるだろう。
 そこで、畠山将司は、会社の上司から、
作品名:必要悪と覚醒 作家名:森本晃次