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都市伝説の自費出版

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 また、それらの伝説があるからこそ、人間の中での戒めとして、君臨するだけの話が都市伝説として残ることになる。
 ともいえるだろう。
「ホラーなどは、都市伝説があるからこそ書かれるもので、都市伝説は、ホラー小説などによって描かれることで、教訓として残っていく」
 という、相互にある意味でいい関係を結んでいるといえるのではないだろうか。
 これらが昔から各地に伝わる伝説であり、その伝説をおとぎ話に著したのが、室町時代に編纂されたという、
「おとぎ草子」
 だといってもいいだろう。
 別の意味で、都市伝説としても、語り継がれることになるというのは、都市伝説がおとぎ話とは、根本的にその成り立ちが違っているということになるのであろう。
 さて、では、本来の意味の都市伝説というものは、どういうものをいうのであろうか?
 言われていることとしては、
「口承される噂話のうち、現代発祥のもので、根拠が曖昧・不明であるもの」
 ということである。
 つまりは、口伝えに伝承されてきたウワサ話のうちで、現代発症のものというのが最低限の条件であり、その条件の中で、根拠があいまいだったり、不明なものをいうのが、都市伝説ということである、
 ここで条件として、現代が発症でないといけないということがあるが、現代というのはどういう縛りになるのであろうか?
 時代背景としては、原始、古代、中世、近世、近代、現代となるであろう。
 原始は、文明の発症以前であり、古代というと、世界的には、文明の発症から、古代ローマ帝国の滅亡くらいになるのであろうか。そして、中世というのが、封建政府度が現れるくらいまで、そして、中世は、民主主義革命がおこるまでであり、さらに近代というのは、そこから、帝国主義時代が終わり、植民地が開放されていく時代くらいまでで、それ以降が、現代ということになるのであろう。
 日本でいえば、原始というと、
「古墳時代より古いのものであり、まだ、国家というものが確立していない時代だ」
 と言えるのではないだろうか。
 狩りをする時代から、稲作への縄文、弥生時代を経て、大陸文化が入ってくるころで、国家という形ができあがり、そこで王の権力がまだハッキリしていないことから、大きな陵墓を作ることで、その権力を誇示しようとしていた時代である。だから、まだその時代は、国家としての成立はあったかも知れないが、確立はしておらず、ある意味、
「神話の時代」
 だったといえるのではないだろうか。
 その後、大和朝廷(今は大和王権というのが主流らしいが)が確立した国家となってきたことで、巨大な陵墓を必要としなくなったことで、古墳時代から、政権の所在地である、飛鳥時代と呼ばれる時代へと流れていくのだった。
 実際に昔は、古墳時代と飛鳥時代を統合し、大和時代として習った人もいるだろうが、今は、それを古墳時代と飛鳥時代に分けて考えるのが主流だと思われる。ただ、大和時代とした場合。神武天皇即位からということになるが、古墳時代よりもさらに古い時代ということにもなり、そのあたりは、少し曖昧な気がするのであった。
 そうなると、弥生時代末期も、大和時代と考えてもよく、大和時代というと、原始時代と、古代を含んでいる時代だといってもいいだろう。神話が絡んでくるということになると、弥生末期と言われる時代が、それに値するであろう。神武天皇から、応神天皇以前くらいまでが弥生末期と言え、さらに、それが神話の時代ともいわれるのだろう。
 しかも、歴史的に、天皇と呼ばれる万世一系の系図において、歴史的な信憑性は、初代の神武天皇から、第十代の崇神天皇くらいまでは、
「神話の世界」
 として、乞食や日本書紀に書かれていることの伝承に過ぎないという研究もある。
 そういう意味で、古代の始まりを古墳時代くらいから、平安末期までとする説が有力である。
 西暦でいけば、三世紀くらいから、十二世紀までと言ってもいいだろう。つまりは、
「古墳時代から平安時代まで」
 と言ってもいいだろう。
 その時代は、神話の時代が終わり、大陸との交流が始まった時代。巨大な陵墓が築かれたというのも、大陸の文化が伝来した証拠である。その時代から、大和王権が勢力を持ち、推古天皇、そして、厩戸皇子、いわゆる聖徳太子とかつて呼ばれた人物の出現により、大陸から、仏教が伝わったことで、仏教文化が芽生える時代ともなる。
 もっとも、古来からの国教と、伝来してきた仏教の対立から、当時の蘇我氏による勢力拡大とが絡み合って起こった
「乙巳の変」
 によって、蘇我氏が滅亡し、日本が朝鮮半島の外交問題や、大陸文化の融合という点で、
「時代が逆行した」
 という説もある。
 その後、律令国家として歩み始めるのだが、実際に律令国家として、国がある程度確立してくるのは、大化の改新から、百年ほど後のことなので、確かに、
「百年逆行した」
 と言ってもいいのかも知れない。
 そこから、頻繁に遷都を繰り返していた時代から、最終的に平安京に落ち着いた時代、そのあたりからの貴族文化というものが、古代における、
「時代の集大成」
 と言ってもいいのではないだろうか。
 そして、平安末期から出現した、
「荘園を守る」
 という意味で起こった武士の時代が到来することで、時代はいよいよ、古代から中世に移るのである。
 さて、今度は、そこから中世に入るわけだが、中世というのは、時代区分でいえば、古代に比べて、もっとハッキリとしている。
 世界的にも、
「いわゆる封建の時代」
 と言われる時代であり、
「鎌倉幕府の成立から、江戸末期」
 とされる。
 ただ、近代が始まった時代にも諸説あり、
「外的要因としての、黒船来航による開国をその時期とするか、徳川幕府が滅亡し、明治政府ができた時をその時代とするかということで、議論されている」
 というものであった。
 ただ、この中世というのは、ハッキリと、封建主義という考えが固まっていて。その封建制度をどう捉えるかというのも、考え方であった。
 封建制という言葉の意味として、
「君主の下にいる諸侯たちが土地を領有してその土地の人民を統治する社会・政治制度」
 と言われている。
 そして、日本における封建制度は、
「武士の時代」
 とほぼ同じであり、武士の考え方が、そのまま封建制度だといってもいいだろう。
 基本的に、将軍が、御家人に対して、御家人にとっての命でもある土地を保証すること、いわゆる、御恩と呼ばれるもの、そして、御家人は、保証された土地から、年貢として一定の作物を差し出し、さらに、戦争の時に、兵力を出すというような、奉公というものを、双方向から結ばれた関係を、封建制というのだ。
 つまり封建制度の基本は土地であり、それがうまくいかない場合に、政府が瓦解するということになってしまうのだ。
 そのいい例が、鎌倉時代だった。
 鎌倉幕府の滅亡の一番の理由とされているものは、
「元寇という中国の王朝である元が、日本に攻めてきた。それによって、日本を守るために、御家人たちは兵を出し戦ったが、運よく相手が、
「神風」
作品名:都市伝説の自費出版 作家名:森本晃次