悠々日和キャンピングカーの旅:⑧霞ヶ浦・房総半島(茨城千葉)
かつて登ったことがある南アルプスの主峰の、日本で2番目の高さの北岳が見えたことから、つい、昔話になってしまったが、話を戻すと、「ジル」でR140を北上しながら、甲府盆地内の甲府市、笛吹市を抜けて、雁坂みち(R140)に入り、山梨市、甲州市を上り続ける頃にはとっぷりと日は暮れてしまい、周囲の状況は分からないまま、暗闇の中を上って行った。
道の駅「花かげの郷まきおか」に立ち寄ったが、ショップの営業時間は終わっていた。外灯は点いていたが、暗い感じの駐車場が広がっていて、何となく、そこで車中泊する気分にはならず、更に上ることにした。雁坂トンネルの手前にある道の駅「みとみ」に向かって、再び、暗い道を走り始めた。
その途中で、天然かけ流しの温泉があり、少し行き過ぎたが、Uターンして立ち寄った。
そこは旅館だったが、立ち寄り湯も歓迎しているとのこと。温泉は階下にあるようで、エレベーターで3階分下り、少し暗い雰囲気の中の、自然な造形のある湯に浸かった。露天風呂は更に階段で下りた谷川沿いにあった。しっかりと温まった。
道の駅「みとみ」に到着。かなり大きな道の駅で、その広い駐車場で車中泊することにした。
レンチンご飯にインスタント味噌汁、道の駅で買ったニジマスの甘露煮、缶詰の鰯の蒲焼、デザートはみかんとコーヒー、十分な夕食だ。
今日の「旅のメモ」を書き終えた頃、温泉で温まった体ではあったが、外気温が下がってきているのか、次第に足下から寒くなってきた。この道の駅の標高を調べると1,101m、寒いはずだ。
マルチルーム(キャンピングカーのトイレと洗面台のあるスペースだが、それらは使っておらず、今はクローゼットにしている)から取り出したベンチコートを着てトイレに行った時は、シンシンとした外気で体が冷えた。戻ってからすぐに、FFヒーター(「ジル」の燃料の軽油を燃やすファンヒーター)のスイッチを入れると、間もなく温風が吹き出して、ダイネットが暖かくなった。
パジャマに着替え、バンクベッドの布団の中に入って、明日の事を考えた。この道の駅の少し先の雁坂トンネルを抜けると埼玉県、娘宅には容易にたどり着けることを確信した後に、FFヒーターを切って、眠りに就いた。