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静岡のとみちゃん
静岡のとみちゃん
novelistID. 69613
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悠々日和キャンピングカーの旅:⑧霞ヶ浦・房総半島(茨城千葉)

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 実は、この旅の中で考えて、決めたことがある。
 これからも、東日本や北日本の旅に出るときは先ず、自宅から埼玉県越谷の娘宅に寄ることにした。その理由は、孫や娘に会うためで、特に孫の成長ぶりを見たいためだ。
 次に、毎回、異なるルートを走ることに決めた。同じルートを走って、季節で異なる車窓風景を楽しむのもいいが、やはり、初めて見る景色を楽しみたいためだ。例えば、南から、下記のルートがあり、期待したい。
・R1を東進して箱根を超えて小田原に下るルート
・東名の下道になるR246を東に東に走ると皇居のお堀にたどり着くルート
・富士五湖の山中湖から道志村を走り抜ける「どうし道(R413)」のルート
・甲府からR20を走り、相模湖から八王子に抜けるルート
・甲府から奥多摩湖に抜け青梅に下るR411のルート

 そんなことを考えていると、静岡市清水区までの静清バイパスが終わりR1に戻った。そのすぐ先では、バイパスの東への延伸工事がもう何年も行われており、時折、渋滞してしまう。中国ならば、工事はすぐに終わってしまうような気がした。
 そして駿河湾の興津埠頭(おきつふとう)を見ながら走り、少し先の分岐点からR52で北上を始めた。山間を走るので日陰が多く、紅葉が色褪せた感じで見えるのは、紅葉が枯れて、まもなく落葉になるためだろう。道の駅「なんぶ」にて小休止。夕食のおかずと娘への土産のほうとうを買った。

 建設中の高速道路の中部横断道の開通した区間は無料だったが、そのままR52で北上を続け、やがて甲府盆地に入った。甲府盆地はおおよそ逆三角の形をしており、その右側の辺に当たる部分が笛吹川で、それに沿った笛吹ライン(R140)を走った。
 その途中、少し振り返りながら見えたのは、南アルプス北端の北岳、間ノ岳、甲斐駒等の山塊だ。その手前には鳳凰三山が見え、更には北側の八ヶ岳のシルエットも美しかった。このあたりに住むならば、いつも、これらの山容を眺められるのではと、山好き私にとっては羨ましい限りだ。そういえば、このあたりは都会からの移住者が多かったように記憶している。

 学生の頃は熊本に住んでいた。ワンゲル部の経験を持つ先輩が友人と作った山岳会「あしびきの会(「あしびきの」とは、山に掛かる枕詞)」に入り、熊本県内の阿蘇山、大分県の九重連山(くじゅうれんざん)、熊本と宮崎県の県境の祖母山(そぼさん)等によく登ったものだ。特に、思い出深い登山は以下の3つだ。半世紀近く前のため、少し希薄になっている記憶だが、何とかたどってみる。