悠々日和キャンピングカーの旅:⑧霞ヶ浦・房総半島(茨城千葉)
■旅の初日:自宅 → 山梨県山梨市
出発の前日になっても、行き先を決め切れていなかった。そんなことは初めての事だった。
ただ、静岡県から東方面に行くことだけは決めていて、それならば、コロナ禍で会えなかった孫に会いに、埼玉県越谷に住む娘宅に向かうことにした。
「前日までの準備リスト」に沿って持参品を揃えて積み込み、出発日の午前中は「出発当日の準備リスト」で最終準備と全ての確認を済ませた。これまでは遅くとも9時頃には出発していたのだが、このゆっくりとした出発準備に、驚いてしまった。
昼食の軽いお茶漬けを食べて、妻には、「越谷まではどこを走って行くのか分からないが、明日中には到着すると思うよ。そこから先は、娘宅で地図でも見ながら決めるね」と伝えて、自宅を出発した。
こんな“いい加減さ”でいいのだろうかと思いながら、これが、少し前に思い付いた「キャンピングカーの旅」の“3ない”なのだろうと自分に言い聞かせたところ、この旅ではずっと、この気分が続いていた。
先ずは、娘家族への土産として、自宅近くのスーパーのお歳暮コーナーで、「ハムの詰め合わせ」を買って、冷蔵庫で保管した。
いつもそうだが高速は使わず、下道のR1(国道1号線)の掛川バイパス、島田・金谷バイパス、藤枝バイパス、静清(せいしん)バイパスを走るも、交通集中による渋滞に数回巻き込まれた。急ぐ旅ではないが、やはりスムースなドライブの方がいい。そう思いながら、埼玉県越谷までのルートを考えていた。
東日本大震災、いわゆる「3.11」直後のGWに、津波の被災地をバイクで回ったことがあり、その帰路、埼玉県の秩父から関東山地(秩父山地)の長いトンネルを抜けて甲府まで走ったことがあるのだが、今回は、そのルートを逆に、「ジル」で走ることに決めた。
バイクの走りと「ジル」の走りは全然違うが、のんびりと秩父山地の山々を見ながら走るのもいい。そして、どこかの道の駅で車中泊しようと考えた。