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静岡のとみちゃん
静岡のとみちゃん
novelistID. 69613
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悠々日和キャンピングカーの旅:⑧霞ヶ浦・房総半島(茨城千葉)

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 峠を越した後の三島への下り坂は、夕暮れから次第に暗くなる最も運転し難い時間帯で、勾配がきつく、急カーブも続き、「ジル」にはつらい運転になった。これまでの「キャンピングカーの旅」で、日没後の山道を下ることはなかったので、三島の平坦地に着いたときは、安堵と疲れが襲ってきた。

 今日中に帰宅する旨を妻に伝えると、「何か食べて帰って来てね」と、冷たいような、当然のような反応に納得しながら、夕食をどこで食べようかと思いながら、三島、沼津を通り過ぎ、ラーメン店は中央分離帯のある対向車線側だし・・・、気付くと富士市に入っていた。

 R1沿いのショッピングセンターに入った。そこにはレストランもあるが、コロナ感染リスクを考えて、スーパーでまぐろ丼とようかんパンを買って、「ジル」のダイネットで食べた。
 6泊7日の最後の晩餐が、ショッピングセンターの駐車場で、買ったものを食べるとは・・・、雰囲気を少しでも上げるために、沸かした湯を注いだインスタント味噌汁を添えた。

 ここから先は、よく知っている道で、その分、自宅までの所要時間もほぼ分かる。あと少しだ。少しなのだが、旅が終わってゆく独特な寂しさを感じてくる。
 富士市、富士川、駿河湾沿いの由比バイパス、興津、静清バイパス、藤枝バイパス、金谷バイパス、掛川バイパスで・・・自宅に帰り着いた。その時、トリップメーターは1,139kmを指していた。