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静岡のとみちゃん
静岡のとみちゃん
novelistID. 69613
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悠々日和キャンピングカーの旅:⑧霞ヶ浦・房総半島(茨城千葉)

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 アクアラインのトンネルを抜けた最初のICから下道に出て、R1に至るまでのルートをナビにセットして、駐車場を発った。PAから本線に戻るには一旦、千葉県側に出てから本線の上をぐるっと180度回って本線に入った。この大掛かりなアプローチは、橋梁からトンネルに入る部分の本線の上に位置するPAならではの理由なのだろう。

 9.5kmの長いトンネルを抜けて、すぐの浮島ICから下道に下りて、首都高の高架の下の道を進んだ。この道は多摩川沿いに走り、JR東海道本線を潜ってからはすぐ左に入り、気が付くとJR川崎駅の駅前を走っていて、やがて、無事にR1に入ることができた。
 信号待ちが多くなり、赤信号で止まる度に、他のクルマと違う「ジル」は大都会の道路では闖入者のようで、都会には似合わないなあと、そんなことを思いながら周囲を見ていると、初めて見たのは、「Uber Eats」の直方体のリュックを担いだ若者が乗っている自転車姿、信号待ちの短い時間で、配達先をマップで確認しているのか、スマホをずっと見ていた。
 私の住んでいる地域では、オンラインで料理を注文して配達されるシステムはドミノピザくらいで、加えて、私の家のある団地は、その配達圏外ではなかろうか。そのため、この「Uber Eats」の配達の自転車姿が見られる街は羨望の対象で、眩しく見えた。

 やがてR1にR15が合流するポイントを過ぎるとJR横浜駅が見えた。そして保土ヶ谷、戸塚、辻堂、茅ケ崎を走っていると、「箱根駅伝のコース」を走っていることに気付いた。先ほどのR15は駅伝のスタート地点からのコースの筈だ。
 小田原の手前の酒匂川(さかわがわ)を渡った頃は午後4時を回っており、夕陽が箱根の山々に沈みそうなオレンジ色の空が見えた。海面0mに近いこのあたりから、R1の最高地点の874mまで、駅伝ランナーは駆け上がってゆく凄さを想像しながら思い出したのは、日本最初の国民車と言われた「スバル360」のR1の箱根の上り坂で行われた運輸省の認定試験だった。その試験結果は、エンストもなく、認定基準より短い時間でクリアして、燃費も記録的、合格だった。

 この高度差の大変なことを思いながら、夕暮れ時の安全運転を考慮して、箱根新道を選択して箱根峠に向かった。県境を越えて、我が静岡県に入ったすぐ先の箱根峠駐車場「箱根エコパーキング」に「ジル」を停めて小休止。