小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
静岡のとみちゃん
静岡のとみちゃん
novelistID. 69613
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

悠々日和キャンピングカーの旅:⑧霞ヶ浦・房総半島(茨城千葉)

INDEX|34ページ/41ページ|

次のページ前のページ
 

 そこから、房総半島の最南端の野島崎灯台を目指した。
 房総フラワーラインを走ってゆくと、更に海側に道が見えたので、そちらを走ると、小さな漁港の横を抜けたところに、道の駅「ちくら・潮風大国」があり、その駐車場に入ったが、定休日だった。

 それにしても、道の駅の定休日は、駅という視点で考えると、定休日が何故あるのかと思ってしまう。店舗視点で考えると、定休日があるのは、まあ理解できるのだが、スーパーマーケットや高速道路のSA、PAのように1年中、営業していて欲しいと思うのは、私だけ? いずれにせよ、清潔なトイレが使用できるのは有難い。

 野島崎灯台近くの海沿いの道路脇の駐車場に「ジル」を停めて、灯台に向かったが、マスクを忘れて「ジル」まで戻った。再び灯台に向かったところ、今度は財布を忘れたことに気付き、再び「ジル」に戻った。そんな自分が情けなくなりながらも、気を取り戻し、灯台に向かった。
 多くの人は神社の横の道を歩いて灯台に向かっているが、私ひとり先ずは、道の横の神社に向かった。
 「厳島神社」というこの、こじんまりした神社の社殿の手前に、なんと、巨大な「男根」が祀られており、その横には女性器をイメージした大きな貝殻も。驚きながら写真を撮った。
 ここは子宝祈願の神社で、特にこの祠は、いわゆるインパクトのある「子宝スポット」なのだろう。
 男根には手を合わせなかったが、厳島神社の社殿に向かっては、旅の安全をしっかりと祈願した。

 そして野島崎灯台に登った。西側の伊豆半島は霞んで見えなかったが、南西方向の伊豆諸島の大島と利島(としま)が見えた。少し時間を置くと一瞬、その南側の新島と神津島(こうづしま)まで見えたが、すぐに見えなくなった。もし晴れていたら、更に南の三宅島と御蔵島まで見渡すことができたのだろう。
 更に、直線距離で約190kmの八丈島まで見えるのだろうか? 後日、ネット検索したところ、年間5~6回くらいは見えるようだ。
 そこで、静岡県の御前崎灯台から、約200kmの距離の八丈島は、果たして見えるのかどうか知りたくなり、この紀行文を書きながら、御前崎灯台に電話で問合せたところ、式根島は見えたことがあるが、八丈島は見えたことはないとのことだった。

 海側から陸側に目を移すと、周りが岩礁で囲まれているこの野島崎は、かつては島だったように思え、トンボロ現象で陸側につながったのではないかと、ふとそんな気がした。そのことが気になり、後日、ネット検索してみると、地震で陸続きになった説もあるとか、真実は分からなかった。

 灯台を下りてから向かったのは南側の平らな園地で、そこの遊歩道を歩いた。
 最初に気付いたのは、南側の大きな岩礁の上の白いベンチで、有名な「朝日と夕陽の見えるベンチ」だった。
 次に見たのは「頼朝の隠れ岩屋」で、これは、伊豆国の石橋山の戦いに敗れた源頼朝は安房国に逃れた後に、味方を増やす動きをしながら、この野島(野島崎)で祀られている弁天堂で願掛けをしている時に降り始めた雨を凌いだ岩屋とのことだ。