悠々日和キャンピングカーの旅:⑧霞ヶ浦・房総半島(茨城千葉)
■旅の6日目:千葉県山武市 → 千葉県安房郡鋸南町
6時に起床、7時間以上は熟睡した。
20リットルのポリタンの飲料水が少なくなっており、昨夜は自制しながら使っていた。今朝、道の駅の水道から水を補充させて頂いた。道の駅の従業員はまだいなかったので、事後承諾を頂くつもりだ。なお、ダイネットのシートの下にある87リットルのタンクの生活水はまだ十分に入っているので補充は不要だ。
昨日と同じような朝食を取りながら、ふと、「キャンピングカーの旅」とは何かと、突然考え始めた。
仕事をしていた現役の頃に学んだ考え方だが、知識が潤沢でなく、さほど経験もしていないときに、何か「基準」を決めなければならない場合は先ず、「仮基準」を設定して、それに沿って経験を積み、知識を身に着けてゆくと、「仮基準」は相応しいレベルの内容の「基準」に収束してゆく、と。
まだまだ新参者のため、そのやり方に倣って、「キャンピングカーの旅」の仮定義をやってみた。
先ずは機能的に考えると、“寝泊まりができて、食事も作れて、くつろげるリビングルームがあるクルマで行く旅”で、次に情緒的に考えるならば、“目覚める度に窓から見える朝の景色は異なり、ひねもす車窓風景を楽しみながら、時間の経過が気にならないスケジュールのない旅”、更には経済的に考えると、“初期投資は高いが、ランニングコストは安く、旅が長くなっても旅費が心配にならない旅”、最後に、人生を見つめるように考えると“セカンドライフでの最高の趣味”、まだまだありそうだ。
愛車「ジル」で走るこの旅の中で、私の「キャンピングカーの旅」の定義を考えながら、旅を楽しむことにしよう。そして、旅の6日目が始まった。
このあたりは成田空港に近く、離着陸する飛行機が数機、頭上を飛んでいた。昨日までの5日間は晴れが続いたが、昨夜からの小雨が朝まで降り続いている。道の駅の駐車場のあちらこちらに水溜りがあった。
こんな朝は少しゆっくりしながら、ネットの「雨雲レーダー」を見て、今日の予定を確認しながらコーヒーでも飲むのがいい。
ここにはキャンピングカーが合計3台停まっていたが、私を含めて、どれも出発する気配はなく、皆、そんな気持ちなのだろう。
それでも、そろそろ出発しようと、エンジンを始動させた。水のお礼は言えず終いだが、道の駅の営業が始まる前に出発した。