悠々日和キャンピングカーの旅:⑧霞ヶ浦・房総半島(茨城千葉)
次の目的地は、予定では、鹿島神宮から少し北側の「カシマサッカースタジアム」だったが、そこには行かず、鹿島港の「港公園」に向かうことにした。
そこに建っている展望塔に登り、掘込み式人工港湾の全景を見る予定だ。地理が好きで得意だった高校生の頃から、この鹿島湾の生い立ちや形状に興味があり、その実物を高い場所から見ることができることを大いに期待した。
R124を南下し、県道に入り、そこから鹿島港に向かう道路に入った。
そこで驚いたのは、港に出入りする大型のトラックが凄い速度で走り抜け、貨物専用の鹿島臨港線の踏切を一旦停止せず、走り続けていた。多分この道は臨港道路で、道交法が適用されないため、そういう走りでも良いのだろう? 臨港道路の走行ルールを知らない私だが、今後も、道交法を守った運転しかできないので、気を付けた運転をしよう。
巨大な倉庫や工場が立ち並ぶこの一帯は、走る先を見通せず、ナビに従って、鹿島港湾合同庁舎の海側の「港公園」の駐車場にたどり着き、「ジル」を停めた。
公園に入った所に立札があり、数日前に展望塔の上部から落下物があった様で、入場禁止になった旨が書かれていた。それでも、一縷の望みを抱きながら展望塔に向かったが、ロープが張られて、立ち入り禁止になっていた。
昨日の「虹の塔」、「風の塔」に続き、この「展望塔」にも登ることができず、「二度あることは三度あった」なってしまった。
そして、展望塔近くの小高い場所の芝生の上で、鹿島港の写真を撮りながら、かなり長い間、鹿島港の風景を見ていた。すると、中央航路に入ってくる貨物船が見えた。こちらに向かって来るその貨物船は次第に大きくなり、目の前で右側の南航路へ、タグボートに押されながら入って行った。
その貨物船の巨大さに驚きながら、絵画を描く際の遠近法について、ふと思った。
それは、手法ではなく、当たり前のことで、それをひとつの手法に格上げした頃の、昔の絵画の描き方こそ不自然で、それがまかり通っていたことに可笑しさを感じた。
港見物を終わった頃はとっくに昼を過ぎており、「ジル」に戻ってから、カップ焼きそばとコンソメスープ、鮒の甘露煮の昼食を取り、コーヒーを飲んだ後は、銚子に向かうことにした。