悠々日和キャンピングカーの旅:⑧霞ヶ浦・房総半島(茨城千葉)
■旅の5日目:茨城県行方市 → 千葉県山武市
トイレに行きたくなり、目が覚めたのは4時だった。
ベンチコートを着て外に出ると、満天の星が広がっていた。暫く見上げていると迫ってくる尿意を感じて、ちょっと距離がある展望台「風の塔」のトイレに、小走りに向かった。この駐車場には殆どクルマは停まっておらず、そういう意味での物寂しさはあるが、静かで良い。道の駅とは対極の場所だが、道の駅以外の場所での車中泊の良さも知った。
トイレから帰ってきた時の布団の暖かさは格別だ。自宅でトイレから寝室に戻った時とは比べ物にならないほどの温かさ、それに加えての安堵感を覚えるのは、やはり車中泊ならではのものだろう。それらが幸いしたのか、すぐに寝付いた。
熟睡したようで、スッキリと目が覚めた。
バンクベッドの小窓の遮光シェードを開けると、外は夜明け前の薄明りで、雲ひとつない。良い日になりそうで、すぐに着替えて、湖畔に立つと、ちょうど朝日が差してきて、明るくなってゆく対岸が見えた。
湖畔を散策した。朝靄(あさもや)がかかった西浦の写真を撮った。気持ちの良い朝だ。
ほぼ毎日、足の老化防止のために、自宅周辺を6~7kmほど、ウォーキングしている。気が付くと、脹脛(ふくらはぎ)が筋肉質になり太くなっている。その筋肉が落ちないように、「キャンピングカーの旅」に出てからも、ウォーキングを継続するのが良さそうだが、その心の余裕と時間の確保が必要で、要は、私自身が決めれば良いことなのだが、まだ始めていない。
「ジル」に戻ってから、受信感度の良くない車内設置用の地デジアンテナを窓側に置いて、この場所のチャンネルに再設定スキャンをしたところ、2つの局がヒットした。このアンテナは感度が低いため、今、車外設置用のアンテナを探している。
そのひとつの局の番組を見ながら、朝食用の白魚入りの卵焼きを作り、フライパンでウィンナーに軽く火を通した。そして、電子レンジで温めた食パンにマーガリンとジャム、もう1枚にはマーガリンとオレンジママレードを塗り、飲み物は牛乳とコーヒーだ。朝の散策が効いたのか、たっぷりと充実した朝食になった。
ただ、レンジで温めた食パンにはサクサク感はなく、ねっとりとしているのが不満だ。パンを焼くにはトースターを使うのが便利だが、サブバッテリーの限られた容量を考えると、消費電力が大きなトースターはキャンピングカーに向かないような気がする。それならば、網を使ってガスコンロで焼く方法もあるが、後片付けが大変そうな気がする。
前者はポータブルバッテリーを使えば上手くいきそうだが、それは高価なため、熟慮することにした。後者はホットサンドメーカーを使えば、トーストとは異なるが、バラエティに富むホットサンドが出来そうなので、この旅が終わったら、妻のアドバイスを受けながら、ホットサンドメーカーを買うことに決めた。