小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
静岡のとみちゃん
静岡のとみちゃん
novelistID. 69613
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

悠々日和キャンピングカーの旅:⑧霞ヶ浦・房総半島(茨城千葉)

INDEX|20ページ/41ページ|

次のページ前のページ
 

 午後3時過ぎに道の駅を出てからは、まだ少し早いが、霞ヶ浦(西浦)の湖畔で車中泊できる場所を探そうと、湖の横の道路を走った。しかし、道幅が狭過ぎるため、そのまま走り続けるのは無理があり、湖から少し離れるが、R355で南下した。暫く走ると、日帰り天然温泉「あそう温泉 白帆の湯」の看板があり、それは湖畔にある温泉のようで、そこまで入って行き、駐車場に「ジル」を停めた。

 午後5時以降は入湯料が少し安くなることが分かり、また、この近くに広い駐車場のある「天王埼園地」があることも分かった。そこで、温泉はあとで入ることにして、先ずは、その園地に行ってみることにした。

 この園地からは霞ヶ浦(西浦)の南側を一望でき、その穏やかな湖面は、ゆっくりと日没を待っているように見えた。そして、対岸に沈む夕陽の写真が撮れそうで、温泉もあるので、この園地での車中泊を決めた。いつもは道の駅で車中泊しているため、多少の不安があったことは否めない。
 今日の予定とは全然違ってしまった上に、もう少し走れば、道の駅「いたこ」での車中泊も可能だと思ったが、この景色を気に入ってしまったので仕方がない。
 そこで、キッチンで湯を沸かし、ドリップで淹れたコーヒーを持って湖畔に出て、目の前に広がる西浦を見ながら、ゆっくりとコーヒーを飲んだ。そして思ったのは、湖面の上を飛ぶドローンが今の私の動画を空撮するならば、コーヒーやキャンピングカーのCMに使うことができるのではと。

 日没まではまだ時間があったので、湖畔の散歩を始めた。
 ベンチに座っている二人のサイクリストがいたので声を掛けると、「カスイチ(霞ヶ浦一周サイクリング)」をやっているとのこと。一周で130km、ショートカットすれば90km、なんとか一日で走れるコースで、この天王埼園地は立ち寄りスポットとのことだった。

 サイクリストとの会話を終え、「ジル」まで戻ってきた時、西の空が夕陽でオレンジ色に染まり始めていた。思ったとおり、夕陽が対岸に沈むようで、それが西浦の湖面に映える美しい情景を作り出していて、その写真を何枚も撮った。
 近くで、夕陽の写真を撮っていた男性がいたので声を掛けると、情報提供機関で働いている方で、私が退職した会社とは仕事上の関係があったとのこと。彼は、夕陽の写真を撮るのが趣味で、この天王埼は美しい夕陽が見られるスポットだと教えてくれた。

 夕陽を堪能した後は温泉だ。「白帆の湯」だ。建物の3階が浴場で、そこからの夕陽も素晴らしかったのだろう。そんなことを思いながら、長風呂を楽しんだ。

 そういえば、「白帆の湯」と「天王埼園地」の間に、展望台「風の塔」があった。その1階はトイレだが、老朽化の理由で、展望台には登ることができなかった。
 先ほどの「虹の塔」に登れなかったこともあり、「二度あることは三度ある」というフレーズが、脳裏に微かに浮かんだが、さすがにそれはないだろうと打ち消した。