悠々日和キャンピングカーの旅:⑧霞ヶ浦・房総半島(茨城千葉)
山梨学院大学のあと、バイパスでない方の、昨夜走った「雁坂みち」を上り始めたが、“再び”の感覚は全くなく、初めて見る景色が続いた。
先ずはポプラ並木の中を進んだ。横を流れる川は笛吹川だ。次第に上り道になってゆく。たわわに実った柿の木が所々で目に入った。「恵林寺(えりんじ)」の標識が見えた。ここは十数年前、職場の同僚とバイクツーリングの際に訪れた甲斐武田氏の菩提寺として知られているが、今回はパス。
そして、昨夜営業時間が終わっていた道の駅「まきさか」に立ち寄り、ショップで、孫への土産の「ゆるキャン△カレー」を買った。
道の駅の入口の交差点のはす向かいにある「ほうとう屋」に「ジル」を移動させた。
その駐車場にはかなり大きな武田狼煙台(のろしだい)があった。それに興味が湧いたので写真を撮っていると、店の人らしい数人が車を降りて、こちらに近付いてくるので声を掛けた。
約10年前に、東日本大震災の被災地をバイクで回った帰路、秩父からこちらに抜けた際に、ここで、ほうとうを食べたことを懐かしく話した後、彼はこの店「富士見茶屋いろり」の謂れ(いわれ)を説明してくれた。ここは、雁坂みちを上ってくる際に富士山が最後に見える場所のため、時折、テレビ番組の取材があるとのこと。残念ながら、その日は雲で富士山は見えなかった。
雁坂みちをずんずん上る。峠方面は雲が低く、どんよりしていた。
昨夜立ち寄った白龍閣が見えた。ここには、甲武信ヶ岳(こぶしがたけ ※)を源流とする笛吹川上流の、伝統ある静かな三富(みとみ)温泉郷とのこと。(※ 山梨県(甲斐の国(甲州))、埼玉県(武蔵の国(武州))、長野県(信濃国(信州))の3県に跨る山頂なので、「甲武信」の山名を持つ日本百名山)
更に上り、笛吹川の広瀬ダムに立ち寄った。ダム湖は冬の曇り空を映して寒々としていた。
その先の道の駅「みとみ」にもう一度入った。12月という時期的な理由か、はたまたコロナ禍だからなのか、客が少なく、さびしい雰囲気だった。