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静岡のとみちゃん
静岡のとみちゃん
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悠々日和キャンピングカーの旅:⑦能登半島(福井県)

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■最高の海鮮丼、能登の魚は美味かった
 エアコンが効かず、窓から吹き込む風は暑く、その結果、夏を120%感じながら、到着したのは道の駅「輪島」。ここは「のと鉄道七尾線(穴水~輪島間)」の廃線に伴い、廃駅になった輪島駅の跡地だ。店内には多くの輪島塗の製品が販売されていた。そこで観光情報を収集し、地のものが食べられる「和食処」を教えて頂いた。
 妻は生ビール、刺身、酢の物等を、夫は仲居さんに勧められた海鮮丼と味噌汁を注文。全てがたいへん美味しく、特に海鮮丼は、これまでの人生の中でベスト、夫は大満足。そういえば、「能登丼」のパンフレットには46店舗の46種類の丼が載っていて、どれも実に美味そう。あと何回、能登に来なくてはいけないのか。
 食事中、仲居さんに色々と伺った。朝市は何時から? 良い地酒は? 漆器はどこで買えば良い? 更には、キャンピングカーで車中泊できる駐車場のアドバイスまで頂いた。

 マリンタウン内の駐車場に停めた後、「輪島キリコ会館」の前で開催される勇壮且つ幽玄な「御陣乗太鼓(ごじんじょうだいこ)」を見物した。
 「なまはげ」のような仮面は樹の皮で作られ、頭髪は海藻の激しい面構えで、数人が入れ替わりながら打つ太鼓の音は遮断されることなく、勇ましく体を動かす様に、小さな子供が泣き出すほどで、時間を忘れ、つい見入ってしまった。
 その太鼓のリズムは、始めはゆっくり、次いでやや早く、最後は最も早く打ち切る、序・破・急の三段に分かれ、これを何回も繰り返すとのこと。舞台の背景は、数メートル~十数メートルもある巨大な灯籠が立ち並んでおり、これらがキリコ(切籠)と言われるもので、能登半島の各地の夏や秋の祭りで、担がれたり、引かれたりするものだ。

 その興奮冷めやらず、この夜は温泉には行かず、キャンピングカーのシャワーを浴びることにした。初トライだ。
 生活水用のタンクの水は、夏の気温で、ちょうど適温になっており、加温する必要はなく、一日の汗を十分に流すことができた。ところが、ドアの外側の床がかなり濡れており、ドアの隙間から漏れたようだった。旅が終わった後、防水シートを取り付けることにした。

 これで、キャンピングカーの装備の中で、使用していないのはトイレのみになったが、ブラックタンク(トイレの汚水を溜めるタンク)に入れる薬品は積んではいるが、後始末のことを考えると、まだ使用していない。