悠々日和キャンピングカーの旅:⑦能登半島(福井県)
永平寺近くの松岡ICから北陸自動車道に乗った。
鯖江から一乗谷、山を越えて永平寺を回るルートはちょうど福井市を回避したルートで、福井市街を走るのは、残念ながら、別の機会とした。
北陸自動車道からは日本海を眺められ、快適なドライブが続いた。金沢森本ICで下りてから、のと里山海道に入り、目の前に海が広がる道の駅「高松」に寄った。
波打ち際まで行って、膝まで海に入り、夏を体感した夫。その姿を涼しい部屋で見ながらアイスを食べていた妻。そのショップには、砂丘地ぶどうの「ルビーロマン」が売られていたが、なんと、一粒350円。その味を知りたかったが、手が出せなかった。
のと里山海道を米出(こめだし)ICで下り、「千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイ」に向かったものの、約3トンのキャンピングカーの“初の砂浜走行”に不安が募ったが、それ以上に、わくわく感もあった。
夫の地元の静岡県の遠州灘では、4駆のクルマやオフロードバイクならば砂浜走行は可能だが、それ以外は、砂浜に入って1mも走らないうちにスタックしてしまい、最悪の場合は、JAFの救援が必要になる。夫はこれまで、その砂浜にはまってしまったクルマを数回、助けたことがあった。
ここの砂浜は、砂の粒が細かく、海水が沁み込んで押し固められているため走れるとのことだが、不安は拭い去れなかった。ちょうどその時、大型バスがや大型のキャンピングカーが砂浜に下りて行ったため、抱いた心配は打ち消され、その後に続くように入って行った。大丈夫だった。
暫く走った後に、波打ち際にキャンピングカーを停めた。周りを見渡すと、“この場所ならではの楽しみ方”が色々とあるようで、波打ち際にテーブルをセットしてゆっくりと食事を楽しんだりと、NHKの「ドキュメント72時間」で取り上げられていシーンが目の前に広がっていた。
少しずつだが、この砂浜の幅が狭くなっているとのこと。その原因は温暖化なのか?
いつかは、パラモーターで、この南北に長い砂浜の上空を飛んで、この景色を3Dで体感しようと決めた。東尋坊に一乗谷、そしてこの千里浜、「空の散歩」の愛好者にとっては魅力ある土地だ。
再び、のと里山海道に乗り、輪島に向かっていた奥能登丘陵を横断中、運転席のエアコンが突然、効かなくなった。ファンは回っているようだが、吹き出し口からの冷気が殆どない状態だ。暫く駐車すると良くなるのだが・・・、旅の後、コンデンサー(熱交換器)の洗浄をやってみることにした。
作品名:悠々日和キャンピングカーの旅:⑦能登半島(福井県) 作家名:静岡のとみちゃん