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静岡のとみちゃん
静岡のとみちゃん
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悠々日和キャンピングカーの旅:④岐阜県東濃の旅(明智、岩村)

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■正月準備の買い出しに、敢えてキャンピングカーを使った
 正月料理用の魚を「御前崎海鮮なぶら市場」で買いたいと言う妻。
 「なぶら」とは、カツオの群れの呼び名なのだが、妻はマグロやカツオをあまり好まず、もっぱら、ブリやカンパチ、そしてタイが好きだ。アジやサバ等の青身魚も好きだが、超新鮮なものに限る。なので、我が家の食卓には、カツオは全く出てこないが、近くに住む息子夫婦が来る時はマグロの中トロや赤身が並ぶ。その中トロは全て食べられてしまうが、赤身が残れば、翌日の朝食は「マグロの漬け丼」になる。

 自宅から御前崎には、妻のSUVでチャチャッと行ける場所だが、キャンピングカーを購入して2ヶ月目だったことから、自宅から往復70kmでも、キャンピングカーの助手席に妻を乗せ、冷蔵庫の電源を入れて、年末の晴れた日に出掛けた。

 太平洋の遠州灘沿いのR150(国道150号線)を東に走る間、海は全く見えず、見えるのは海沿いに建っている巨大な風力発電機、数えると20基はありそう。
 その先の浜岡原発を横目で見た後、R150は御前崎を迂回する。そのため、御前崎に向かう県道357号線に右折して入り、海岸線に並行して東に走った。しかし暫くは、海は見えず、その先の坂を上り切り、ピークを越すといきなり、カラフルなウィンドサーフィンが波間を走る太平洋が目に飛び込んできた。待望の海だ。ここまで我慢してきた分のご褒美だ。

 御前崎は東へ突き出る形で伸びる岬で、そこは遠州灘の東端、島嶼を除くと静岡県の最南端だ。太平洋側の海岸は以前、広い砂浜が広がっていたが、沿岸流や離岸流による侵食が激しく、やせ細ってしまった。40年前の風景を知っている私は寂しく思うが、その頃も今も、ウィンドサーフィンの聖地だ。
 海沿いには堤防が続く。キャンピングカーの運転席は高く、砂浜の向こうで、太陽の光が海面で反射して、キラキラと輝く情景を堤防越しに見ながら走り続けた。気持ちの良い走りだ。
 この道は、自宅近くのお気に入りのロードのひとつだ。そういえば、「ゆるキャン△」のリンちゃんが原付スクーターで走った道でもある。
 海抜約50mの岬の上に立つのは白亜の灯台、その下をぐるりと回ると御前崎のモニュメントが立っている。そこから先は駿河湾になり、砂浜はなく、県道の真横に海が迫っている。波が高い時は潮を被ってしまうので要注意だ。

 やがて目的地の「御前崎海鮮なぶら市場」に到着。駐車場はほぼ満車だ。皆、考えることは同じで、建物の中は多くの買い出し客でごった返しの状態。年末の喧騒を感じながらも、それに負けず、刺身や鮮魚等を買った、買った、買った。

 その帰路、R150の道の駅「風のマルシェ御前崎」に立ち寄り、いちごや野菜を購入。これで、正月向けの食材の買い出しが終了した。

 ついでに100円ショップにも立ち寄り、マジックテープを購入した。キャンピングカーのダイネットのテーブルの横の置時計を固定するためだ。必要に応じてマジックテープを剥がせるので、バンクベッドで寝る時に、枕元に置時計を持ち込むことが出来る。後日、枕元の置時計は、100Vコンセントからの延長コードで充電しながらのスマホに置き換わった。