短編集99（過去作品）
想像の中で、両側に置かれた鏡に写った自分を見つめている。一人、二人と数えていく。どこまで数えられるだろうか分からない。気が遠くなってくる。その一人ひとりが毎日を生きている自分である。意識してはいけないものを意識してしまった……。
背筋に寒気を感じる。
――循環バス――
明日は、どちらの「かげろう」に乗ることになるのだろうか……。
（ 完 ）
作品名：短編集99（過去作品） 作家名：森本晃次
想像の中で、両側に置かれた鏡に写った自分を見つめている。一人、二人と数えていく。どこまで数えられるだろうか分からない。気が遠くなってくる。その一人ひとりが毎日を生きている自分である。意識してはいけないものを意識してしまった……。
背筋に寒気を感じる。
――循環バス――
明日は、どちらの「かげろう」に乗ることになるのだろうか……。
（ 完 ）