ドクター・ヤブ田の、らくらく医学講座
高コレステロール血症の原因は食事だろうか?
油ものを控えれば、よいのだろうか?
それも大事だが、「体質」が高コレステロール血症の原因のことが多い。
体質とは、遺伝子のことで、親から譲り受けたものである。
家や土地なら譲り受けたいが、コレステロールは迷惑だろう。
「コレステロールを下げるにはどんな食事をしたらいいですか?」
と質問されることがある。
日本人のふつうの食事では、毎日タマゴを二コも三コも食べなければ(卵の黄身にコレステロールが多い)、食事だけでコレステロールが高くなることはあまりない。
コレステロールが高い時、一番頼りになるのは、食事や運動より、やはり薬である。
中でも、体内の「コレステロール合成酵素」の働きを抑える「スタチン」とよばれる薬だ。
製薬会社の宣伝をするつもりはないが、最近の「スタチン」の効果はすばらしいものがある。
動脈硬化の予防にもなるようだから、コレステロールの高い人はぜひお勧めだ。
作品名:ドクター・ヤブ田の、らくらく医学講座 作家名:ヤブ田玄白