ドクター・ヤブ田の、らくらく医学講座
本論に入ります。
貧血は女性に多い病気である。
特に鉄分が不足して起こる「鉄欠乏性貧血」が多い。
女性は、毎月、生理現象で血液を失うからだ。
不足した鉄分を補うのが治療だが、過剰に補給されたらどうなるのだろう?
鉄が貯まって、身体が重くなったり、固くなったりしないかと心配だが、そういうことはない。
以前、「鉄の女」といわれたサッチャーさん(元英国首相)については、鉄分の検査をしたほうがいいかもしれない。
女性に比べて男性の貧血は要注意だ。
胃や腸からの出血の徴候かもしれないからだ。
胃がんや大腸がんのこともある。
男性では、たまたま血液検査で貧血があったため、癌が早く発見されて助かることもある。
病院で、検査のたびに血液を取られたら、血がなくなってしまうのではないか?
と不安に思うかもしれないが、そういう事はない。
人間の身体はよく出来ていて、血が足りなくなると、「エリスロポエチン」というホルモンが働いて、骨髄で新しい血が作られる。
不足分は自然に元に戻るようなシステムになっている。
自然の力は精妙だ。
このようなシステムが造血だけでなく、預金通帳やキャッシュカードにもはたらいていれば好都合だと思う。(そういうことはないのは残念だ)
作品名:ドクター・ヤブ田の、らくらく医学講座 作家名:ヤブ田玄白