ドクター・ヤブ田の、らくらく医学講座
肝機能障害
飲みすぎ、食べすぎなどで肝臓の血液検査に異常が出る。
検査の異常とともに、腹も出る。
肝臓は「沈黙の臓器」と言われている。
痛めつけられても痛がったり痒がったりしないからだ。
じっと耐える我慢強い臓器である。
定年退職した男たちと似ている。
肝臓は左右に両葉ある。
右と左で別の機能があるわけではない。
同じ仕事をしているのに、なぜ二つも必要なのだろうか?
たぶん肝臓としては、二つあったほうが、お互いに心強いのだろう。
肝臓は大きな臓器であるため、多少痛んだ所があっても全体的には機能の低下が現れない。
人間でいえば、包容力が大きいため、ちょっとぐらい傷ついても顔に出さない、高倉健か私のような男だ。
作品名:ドクター・ヤブ田の、らくらく医学講座 作家名:ヤブ田玄白