左端から見れば全部右寄り Part.7
7.オミクロン株って……
武漢ウィルスのオミクロン株が『猛威をふるってる』らしいですね、TVを付けると『今日は何万人感染者が出た』と煽っています。
昨日(1/30)の感染者は78,128人だそうで、昨年10月、デルタ株がかなり収まっていた頃は5~600人でしたから100倍以上ですね、ですが昨日の死者は31人、5~600人の頃も30人前後でした、あの頃と死者数は同じようなものです。
10月ころは『もしかしたらこのまま収束するかも』と期待が芽吹きましたが、現状は軽症や無症状の感染者が増えただけとも言えますよね。
そして、オミクロン株が広まり始めた頃は『感染力が強い』ことばかり強調して報道されていましたが、さすがに最近は『感染力は強いが毒性は弱い』と言う報道に変わって来ました。
隠しきれなくなって来たんですねw
『もはや風邪と同じ』とまでは言いません、まだまだ未知のウィルスによる感染症なんですから、今後どのように推移して行くかわかりませんからね。
しかしですよ、仮に30人/日が1年続いたとしましょう、すると10,950人ですよね。
年にもよりますが、インフルエンザも同じくらいの死者を出します。
一方、感染者数の78,128人/日が1年続いたとすると約2,800万人が感染することになります、人口の21.5%です、濃厚接触者を含めると半数以上になるでしょうね。
これをどうやって防ぎますか? 防ぎようがないですよね。
しかもその一人一人に『保険所を通して、検査を受けて、陽性なら10日間の自主隔離』とやっていたらどうなります?
あちこちで『まん防』を発令してますけど、どれくらいの人が真に受けてるんでしょう?
少なくとも私が腹を割って話した相手は、『罹るなら罹ったでいいや、どうせ死にゃしないだろうよ、免疫をゲット出来ると思えばそれもいいんじゃね?』って感じです。
でも10日の隔離は痛いし、隔離期間中に出歩いたりして人にうつしちゃったらマズイ、飲み会やってうつされたら体面が悪い、って辺りが本音みたいですよ、私も同じです。
とある建築士の会に所属していますが、昨年10月辺りに計画した会合は軒並み中止にしました、クラスターを出したりしたら会の信用にかかわりますからね、そうせざるを得ません。
それもこれも『指定感染症2類』のせいです、安倍元首相が『5類に分類し直したらどうか』と言ってましたが、その通りだと思います。
つまり『SARS並み』から『季節性インフルエンザ並み』に格下げすればいいんですよ。
大抵の人は、自分がインフルエンザに罹ってると思えば飲み会や会合への出席は控えますよね、仕事は休めないかも知れませんけど、なるべく早く家に帰って、休日は回復に努めるでしょう?
どうしても出なければならない会議などあればしっかりマスクして出るでしょうし、罹りたくなければマスクをします。
そうやって一人一人がしっかり気を付ける、大半の日本人にはそれが出来ますよ、何もお上から『お酒を出す飲食店は何時まで』とか『県境をまたぐ移動は出来るだけ避けるように』とか言われなくても。
飲食店などに設置されてるアクリルやビニールのスクリーン、せっかく設置したんだから取り除けとは言いませんけど、例えば妻と外食する時なんか、あれは要りません。
どうせ普段は同じ食卓を囲んでますし、同じ寝室で寝てますし、時には大声で怒鳴り合ったりもしてますから(w)『何を今さら』です、でも、今はあれをどける勇気は出ませんね、なぜなら勝手にどけたら咎められそうだからです、それもこれも『2類』のせいじゃないでしょうか? 見ず知らずの人と隣り合わせた時にはあのスクリーンが邪魔だなんて思いませんけど、家族や親しい友人同士がスクリーンなしで食事している店で食事するのが嫌だと言う方は外食なんかしなければよろしいのでは? 家に籠っていた方が安全ですよ。
そもそもウィルスと言うものは、変異を重ねると感染力が強くなり、同時に毒性は弱まるものらしいです、それって自然の摂理にも合致しますよね、広く蔓延するけど宿主は殺さない、それがウィルスなりの賢い生き方だと思いますよ。
武漢ウィルスもオミクロン株に変異するに至って、賢い生き方を身に着けて来たんじゃないでしょうか? だったら宿主の方も賢くならないと。
ここに至っては、もうそれぞれの自主性に任せて変な規制はしなくていいんじゃないでしょうか? TVでは『専門家』がいろいろ言っていますけど、お医者さんってのは、37度の熱が有ったら『薬を飲み、栄養を取ってゆっくり休んでいなさい』と仰るものです、『37度? それくらいだったらまぁ大丈夫でしょう』とは仰いませんよ。
『武漢ウィルスを根絶するにはどうしたらベストなのか』と言う観点に立てばお医者さんの仰ることは正しいのでしょうが、人はそうも行きませんし、仰る通りにしていたら経済は廻りません、『インフルエンザを根絶するにはどうしたらベストなのか』を真顔で論じる『専門家』はまずいないでしょう、そもそも現実的じゃないですから。
イギリスでは『何も規制しない』ことに決めたようですね、『あしたのジョー』が得意としたノーガード戦法です。
ボクシングのディフェンスは何もガードを固めるばかりじゃなくて、相手のパンチをよけつつ隙を狙うのも立派な戦法の一つです。
さて、イギリスの決断は吉と出ますか、凶と出ますか……。
でも、一つ忘れちゃいけないのは、日本人はイギリス人よりも几帳面だってことです。
お上がガミガミ言わなくてもほとんどの人はマスクを手放さないでしょうし、入念な手洗いも続けるでしょう、そもそも靴を脱いで家に上がる習慣があることや握手やハグ、ましてチークキスをする習慣がないことも多分アドバンテージになってることでしょう。
イギリスがノーガードでもノックアウトされないならば、日本は『絶対大丈夫』。
とは言え相手は未知のウィルス、警戒は解いてはいけないと思いますが、そろそろお上やマスコミからの押し付けじゃなくて、自主的に気を付ければいい、と言う段階に入って良いんじゃないかと思っています。
最初に武漢ウィルスが流行り始めた頃言ってたじゃないですか『正しく恐れることが大切』だって、それがいつの間にか過剰な押し付けになってきてしまっているように思います、今こそ『正しく恐れ』ようじゃありませんか。
作品名:左端から見れば全部右寄り Part.7 作家名:ST