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桐生甘太郎
桐生甘太郎
novelistID. 68250
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メイドロボットターカス

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「エリックよ。君は、主人を私の組織に殺された」

俺はオールドマンがそう言うのを聞いていた。そしてこう返す。

「今となっては、どうでもいい事ですよ」

オールドマンがターカスのプログラムを確かめながら、「ヒヒッ」と笑った。

「そうじゃそうじゃ。ロボットとは、本来は人間に絶対の服従をするものじゃ。それがこいつはそうではない。自由意志を持つロボットが、一般家庭でただメイドとして使われているなんて、誰も考えつきはせん」

「見世物にでもしようってんですか」

そう言うとオールドマンはこちらを向いて、ニヒヒと笑った。

「永遠に廃棄するのじゃ」

「へえ。意外だ」

不敵に笑っていたオールドマンはその内に悔し気に顔を歪め、僅かに開けた唇の隙間からは、食いしばった歯が見えていた。

「ダガーリアより私の方が優秀だ!だから私は穀物メジャーからも工学者として優遇された!奴の研究は、不利益な物だったんだ!」

そう叫びながら、オールドマンはターカスを次々に分解していた。

俺は「どうぞご勝手に」と言った。