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桐生甘太郎
桐生甘太郎
novelistID. 68250
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メイドロボットターカス

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マルメラードフ氏は長い事ウィンドウ越しに世界連の上司と話し合っていた。それで彼はどうやらこうやら継続して衛星の情報を提供してもらう許可を得た。

シルバはそれで情報探索のために使えるシステムが増えたが、だからと言ってすぐに見つかるわけではなかったらしい。

世界連の衛星をすべて動員しても、ターカスの痕跡さえ見つけられなかった。

「ダメです…出ません」

お茶を飲んでいたマルメラードフ氏は慌てて顔を上げ叫ぶ。

「そんなはずはなかろう!衛星をすべて使えるというのに!」

「ええ、そのはずなんですが…どの衛星からターカスの型番、「GR-80001」にアクセスしようとしても、検索結果は0件なのです」

「ええ?という事は、彼はもう破壊されてしまったのかい?」

「そうなのかもしれません。なぜ、誰がそうしたのかは分かりませんが…」

ヘラ嬢は食事をしていた時にそれを聴き、動揺してしまったようで泣きながらテーブルを去った。


私はそれから、もう一度銭形とメルバに「過去都市ケルン」に行ってもらい、今度はターカスの痕跡がないか捜査をしてもらう事にした。マルメラードフ氏は、上司に対して「戦争兵器が消えたんですぞ!絶対に捜査の必要がある!」と息巻いて叫び、今一度の射撃システム停止をしてもらった。