小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

端数報告2

INDEX|35ページ/67ページ|

次のページ前のページ
 

何を根拠にそんなことが言えるんだというお話


 
ウイルスは意志や戦略を持たないが、意志や戦略を持つかのような動きを見せる。増殖に有利な道を選ぼうとする性質を持っていたりするためだ。〈彼ら〉の〈意志〉や〈戦略〉はあくまで疑似的なものであり、本当の意味のそれではないが、結果的にそのような動きを見せるものならば意志や戦略を実際に持っているのと同じことだ。問題は結果なのであり、結果的に人が死ぬなら人間にとってそれは見過ごすわけにいかない。
 
それはエイリアン(外敵)であり、ブラックバスやブルーギルと同じであり、ただ食われてしまうだけの小鮒のようなボクらとしては、ジェームズ・キャメロンが作る映画のサラ・コナーやエレン・リプリーのような凄い女に退治してもらわなければならない。
 
アフェリエイト:ターミネーター2
 
アフェリエイト:エイリアン2
 
天然痘はそんなようなウイルスであり、これは根絶に成功した。そしてエイズもそうであるが、これは道のりが険しいらしい。これと似たような話をおれは、
 
南アラブの羊
https://2.novelist.jp/89820.html 
 
去年、これに書いて出しているのでリンクを押して〈ブラックバス〉というページを探して読んでみてほしいが、とにかくだ。
 
 
天然痘とエイズはブラックバスだとわかる。ではコロナの場合はどうか。
 
 
前回ここに書いたように、テレビは毎日、
 
「今日はコロナの感染者が600人。全体の12パーセントです!
 今日はコロナの感染者が800人。全体の16パーセントです!
 拡大がこのまま進むと第2・3波が起こる見込みが非常に非常に高いと言えます。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点を持ってください。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点を持ってください!」
 
この調子だ。見たら普通の人間は、
 
「なるほど。感染が二割になると、また猛毒を出す気なのか。そういう戦略を持つウイルスということなんだな。二割どころか、17か18パーセントなのかもしれない。大変だ。大変だ」
 
と思ってしまう。思ってしまうが、
 
「そういうことなんですよネ」
 
と声を出しては誰も聞かない。
 
聞くとバカにされるのが、なんとなくわかるからだ。誰も彼もがそういう意味で言っているのが聞かずともわかるし、池上彰がニコニコとそういう意味で言っているのが聞かずともわかる。聞かずにわかることをわざわざ聞く必要がどこにあるのか。
 
普通の人はそう思ってしまう。けれどもおれは普通の人間ではないので、池上彰の戦略がわかる。それも最初からわかっている。これは周防正行が、
 
それでもボクはやってない
 
これでやった瀬戸朝香の、
 
「実験してみるものねえ」
 
とか、
 
「(痴漢のビデオは)友達にもらって……でもそんなの持ってるからって!」
 
とか、
 
「刑事は『まさか起訴しないと思ってた』と言ってたよ」
 
とまったく同じテクニックだ。
 
映画『アルキメデスの大戦』で、主人公歩目死男は、
 
「軍艦のことはわからなくても数字のことならわかります」
 
アフェリエイト:アルキメデスの大戦
 
と言う。おれはウイルス感染のことはなんにもわからないけど、遠藤誠や周防正行のような男が人を騙すテクのことならわかるのだ。だからわかっていたのだが、今の世の中を騒がせている〈コロナ禍〉とは全部マヤカシ。政治家・マスコミ・学者どもの陰謀だった。
 
『陰謀』と言ったところで政治家は選挙で票が欲しいだけ。池上彰は視聴率が欲しいだけ。そして学者は、
 
「天才だ! まるでガリレオかアルキメデス!」
 
と言われたいだけ、という、かなりショボい陰謀であり、本当の陰謀とは言えないのだが、それでも陰謀は陰謀である。〈禍〉と呼ばれる実体はなく、起きてはいない禍が起きているように見せかけられてるだけであり、マスクはなんの意味もない。
 
そんなこと、ウイルスのことなどわからなくてもわからなければいけないのだが、普通の人には無理だろうな。というわけで何回かコロナについて書いてきたけど、実はこれも帝銀事件についての話だったのである。おれはこれまでこのブログで、帝銀事件の、
 
【タドンのアリバイ】
 
と呼ばれるものについて書いてこなかった。
 
粧説帝国銀行事件
https://syosetu.org/novel/234452/
 
でも最近こういうものを始めまして、これではこのアリバイについて触れることにしたのでこっちのブログにも書いておかねばならんだろうというのが今回の本題だ。タドンとは何かについてはええと確か、
 
アフェリエイト:バーテンダー
 
このマンガのどれかの話に書いてあったと思うので全巻買っておれにアフェリエイトをください。
 
 
というわけで【タドンのアリバイ】。セーチョーは『小説』で、これについて、
 
画像:小説帝銀事件136-137ページ
アフェリエイト:小説帝銀事件
 
こう書いている。さらに、
 
画像:小説帝銀事件208-209ページ
アフェリエイト:小説帝銀事件
 
こう。そしてまたさらにさらに『黒い霧』に、
 
画像:日本の黒い霧109-110ページ
アフェリエイト:日本の黒い霧
 
こう書いているのであった。帝銀事件を何がなんでもGHQの陰謀にしたいことが窺える。
 
で、これがドーマコの本には、
 
画像:帝銀事件と平沢貞通氏78-79ページ
画像:帝銀事件と平沢貞通氏表紙
 
こう書かれるのだが、まあだいたい同じことが書いてあるようでもある。
 
けど、特にエリーだな。この本では〈軍曹〉となっているけど、本当か? 例によって創作と違うか? その階級にある人間が夕方から夜11時まで日本人の女の子と彼女の家でトランプなんてちょっとおかしな話に思える。これではまるで、
 
アフェリエイト:サマーウォーズ
 
このアニメで家族で花札やっているみたいじゃないか。二十になるかどうかくらいの一兵卒だったりしないの?
 
と思ったのでおれの『粧説』はその設定にすることにした。ほんとはどうか知らんのだがね。また、セーチョーの『黒い霧』ではエリーの転勤が、
 
〈平沢が逮捕されてからすぐに〉
 
となっているのがドーマコの本では、
 
〈ところがGHQは、その裁判が証拠調べに入る前の昭和二十四年五月、なぜか突如として〉
 
なんて書き方になっている。どっちなんだよ。平沢が逮捕されてすぐの1948年秋頃なのか、49年5月なのか。
 
言うまでもなくドーマコが書いてることはこれっぽっちも信用できない。が、それ以上にドーマコの本では、
 
〈平沢さんがタドンを持って、午後五時に中野の自宅に帰ったことを知っているアメリカ軍の軍曹ウェイン・エリー氏〉
 
と書いてあることだ。セーチョーもエリーはその日に平沢が家に5時に帰ったのをハッキリ憶えているものと信じて疑ってないのがわかるが、何を根拠にそんなことが言えるのか。
 
――と、さてこのタドンの話が、佐伯省の『疑惑α』でどう書かれてるか見てみよう。以前見せたのと重なるが、
 
画像:疑惑α97-98ページ
画像:疑惑α表紙
 
作品名:端数報告2 作家名:島田信之