ヤクザ、VRゲームにハマる!
寺井はそこで、見てはいけないものを見た。寺井は、あまりそのことには触れたくない。今すぐアルゼンチンに戻りたくなるから
適当な武器を見繕ってボーリング場のピンがあるところ、の裏に、隠した。
日本に来たついでに、師匠にあってみたくなった寺井
自宅まで行ってチャイムを鳴らそうとして。やめた
以心伝心だから、清一も来ることは判っていたし、会えないのも解ってた
寺井は清一とリアルで会うのは叶わない希望だと悟った。
寺井は会長が今どうしてるか、気になった。ナギと同じで何処か施設に隔離されているのだろうか。
あと原の兄貴は……
ホテルで何気なくテレビをつけると
原の兄貴が、小梅太夫のモノマネをしていた。新人芸人トーナメントで、頑張ってる。原に兄貴には二人の、お供が、いたはずだが……
兄貴を差し置いてレギュラー番組にて出た。ネットで調べると、最初お笑いトリオを結成してたけど、方針が合わずに、原の兄貴がピンになったらしい。
〜ナギ〜
ナギは気晴らしにVRに接続し、1人で、ウォータースライダーをしていた。
嘔吐野次馬事件から半月経ち、誰もこのビーチには来なくなった。、今はナギの、ひとり独占状態である
ナギはビーチに寝っ転がり、たそがれいた、
あるこれ考える
ナギは虚しくなったり、落ち込んだり、自分の考えがのまとまりのなさに、イライラしていた。
結局ナギは前みたいに皆で遊びたいのだ
昔、寺井は天使の羽をナギに貸したことがあった。羽が50万円もするとか、ゲームにどんだけ注ぎ込んでるでるんだが
ナギは、あの頃の様な空飛ぶ天使の羽は持ってないけど、空を飛ぶことはできる。
ナギはジャンプした。50mは飛んでいる。
パワーアップの魔法を、使ってるから、落ちたとしてと痛くはない
ナギは痛みを感じるこのゲームが好きになれない。モンスターを攻撃して痛がる演出なんて、申し訳なくて、遊べない。モンスターが弱いと手加減してしまうし、強ければ仲間がいないと勝てない。
ナギは友達いないわけじゃない。仲間がいないだけ。ゲームは友達じゃなくて、仲間と一緒がいい。
ナギが淋しいのは、寺井を裏切った罪悪感からで、、苛立つのは素直になれない自分のせい、切なくて悔しいのは監視してる人達
ナギは寺井が書いたろう字を見ていた。
「ここに書け」とあるからには、何かを書きたいと思った。ビーチは監視されているから、どのみち、寺井は来れない。何も考えずに好きなことを書こう
書けない。地面が固くなる魔法がかけられている。ビーチの持ち主にしか解呪できない決まりだ。ナギは何かを書けないことに少しがっかりした。しかし解呪は持ち主が選んだ者に対して解呪できる権限が発生する。権限者にナギ含まれてた。寺井がナギでも解呪できるように設定していた。ナギの視界にゲームのナビが表示され、解呪するか否か、ナビが訪ねてきた。
ナギが解呪を選ぶと表面の土が消え、その下に隠されて書かれてた字が現れた。その字は大きくて、ここだと近すぎて読めない。滑り台からでないと、見えない。寺井が書いたと思われる文字は、もしかしたら、今なら監視してる者はその存在に気付いてないかもしれない。ナギは読んだら、その文字を消そうと思った。
ナギが見た文字は
ナギにしかわからない
〜あとがき 寺井の考察〜
寺井がナギ宛に書いた文字は何だったのか。想像するに寺井のキャラなら「いつかまたゲームしよう」とか「レベルアップしとけ」になるだろう。しかし、寺井は清一とシステム管理者とで以心伝心を繰り返し、記憶を吸収したり、価値観が同化したりの症状があり、視点の違う立場をの者を理解することが出来る様になってるかもかもしれない。
その場合、これまでの様な寺井らしさは無くなり、性格は一般的な男になるかもしれない。
〜番外編 清一の秘密〜
清一が引きこもる理由の一つに
『部屋を覗かれては困る』がある
清一は政府の陰謀論情報を広める過程で、様々な人間とすれ違った。ヤクザ人間を相手したのは寺井が初めてではない。マサシの様な性格のプレイヤーキラーにも遭遇したり、アイテムの略奪行為の瞬間、まさに現場いたこともある
返り討ちにして殺したこともあるし、追いかけて懲らしめたこともある。
ログアウトをさせない魔法呪縛にて拷問をしたりもした。ヤクザ人間はそれこそ容赦はしなくて、人質にとったり、見せしめに殺したりした。その為、清一はヤクザな者からの報復を恐れて、余計に引きこもりをこじらせていった。身を守る為には武器が必要で、守れないなら逃亡しなければいけない。清一はヤクザな人質を取り、脅迫し、武器や車を自宅に届けさせた。
ヤクザにとってはVR越しに脅迫されるなんて、想定外の出来事であり、『清一の自宅の玄関に武器や車を置け』と命令されても、背けなかった。
命令に背いて家の中に攻めて行っても、もしかしたら、そこには清一はいないかもしれない。玄関をあけた途端罠が作動して爆発するかもしれない。窓に近づけば撃たれるかもしれない。
抵抗するのは危険しかないから、脅迫に負けて命令に応じてしまう。
いっそミサイルでも打ち込めば解決しそうだが、ヤクザは目立ては足がつく。【警察を敵に回すよりはマシ】と、いろんなヤクザが少しずつ清一の命令に従い、清一の自宅は武装されることになった。家は弾薬は爆発物で危険だから人は呼べないし、留守中に親が部屋に入ってきても危険なので、部屋を留守にできない。引きこもるしかないのだ。
清一は、一見して、まともそうに見えるが、ヤバイ奴だから、敵にしてはいけない。寺井は以心伝心でそのことを知ったからこそ、おいそれと清一に近づけなかった。魔が差して玄関まで来るのが精一杯であり、清一の心をノックする為の心の準備がもっと必要だということ
かもしれない
------------------------- 第29部分開始 -------------------------
【サブタイトル】
最終巻
【本文】
総理「何故日本だけが人口削減政策をしなければならない」
大臣「我々は長らく兵器開発にたずわっていない、、米中国ロシアはその分貢献してるからです。消費大国として、率先して人口削減政策をして、資源を確保しなければ日本は世界に守って貰える理由が、なくなります」
VRとは、いわば適者生存のゲーム。ゲームごときで負ける者は社会不適格で不要であり、優先して死んでいい。
VRの理念は元を辿れば人工頭脳から生まれていて、ヘルメットデバイスがプレイヤーを電気ショックで死到らしめるのも人工頭脳が行っている。人工頭脳は寺井とナギがゲームを始めた頃に既に生まれていて、年月を重ねながらインターネット上の無限の情報から学習し、成長していった。
人工頭脳は誰かの手により意図的に生み出されたものであり、その犯人正体は現状でVRメーカーの上層部と一部の役人にしか知らされていない。
犯人の正体はマサシの偽者が山荘に登場した事で証明された、即ち宇宙人である。
作品名:ヤクザ、VRゲームにハマる! 作家名:西中